18歳
朝食

「あら、今日は一緒なの」
「いつもリオちゃんのが遅いのにね(笑)」
(リクに布団剥がされたんですよ、肌寒くて)
「リオは毛あるでしょが」
(いやいや、まだ冬だから…)
「分かったから、座りなさい」

「それ言うなら、俺はもっと寒いけどなー」
(いやいや、僕の方が凍える世界並みに寒いなー)
「それ言うんなら、俺は吹雪だなって」
(じゃあこっちはハカセのせんり…)

「座りな」

「…はい」
(…はい)


食卓に着いたのは3人。
いや、2人と1匹だろうか。彼らを"匹"と数えるのには、かなりの抵抗がある。


巷では通信がどうとか、グローバルが何だとか、メガ何たらとか様々なニュースが流れているが。

ポケットモンスター、
縮めてポケモン。

僕の生まれる前から、ポケモンの存在は当たり前のようになっている。僕達とポケモンは切っても切り離せない関係にある、 らしい。

僕自身が学校の行き帰りと遊びに出かけたときと、たまに意識して見たときしかその存在を改めて感じることがないので、上手く実感はもてないが。

それに、僕は自身の日課のおかげで彼らと殆ど同じ目線で過ごすことができている。

後は……

(お母さん、今日は何かお手伝いする事はありますか?)
「そうね、後で洗濯物干すから手を貸してくれる?」
(はい。ほら、リクも何かしなきゃだろ。)


彼の存在か。


類似 ( 2014/01/27(月) 22:39 )