18歳
スズメから龍 2


「バオオォォォォ」


カッ!!


右から白色の光線が発され、オニドリルに直撃した。

羽の付け根の部分にしっかりと破壊光線を食らったオニドリルは、

「ガァァッ、カカカカカ」

と、ほんの一瞬耐える兆しを見せたが、左の木々へと背中からぶつかっていった。衝撃で木は倒れ、オニドリルをそのまま押し倒してしまった。

え、助かった?
今のは一体…

光線の発射された方を見やると、そこからは、一匹のカイリュウと男が1人。

「危ないところだったね、君のプリンかい?」
「えっ、あ、はい」
「弱っているね。急いで回復させた方が良いな。応急措置はしておくから、急いで近くのポケモンセンターに連れて行ってあげなさい」
「は、はい!」


彼は手早く傷薬を使い、オニドリルの元へ駆け寄っていく。幸い気を失っているみたいだ。

すると、

「あのう…」

短パンが振り返り、戻ってきた。

「あ、ワタルさんですよね…?チャンピオンの」
「あぁ、そうだよ」

彼は首を傾けてこちらを見た。

そうだ、
彼は、この地方のポケモントレーナーのチャンピオンであり、

祖父の弟子だった ワタルさんだ。



類似 ( 2014/01/30(木) 11:06 )