第二話「星の遺跡の物語」
シュウがマリー、リンと一緒に家に帰った。部屋に入ると、星の遺跡の絵本があった。
どうやら母のリラが考古学の本として買ったようだ。父のアレフも同行していた模様。
題名は「ミュウと星の遺跡」。早速開いて、読んでみた。
第一章
「昔々、頭がイーブイ、左耳がブースター、右耳がシャワーズ、前足の左がサンダース、前足の右がエーフィ、後ろ足の左がブラッキー、後ろ足の右がリーフィア、体がグレイシア、尻尾がニンフィアというキメラのような外見のせいで嫌われていたポケモンがいました。そのポケモンの名はカトラ。紀元前1000年の8月14日に生まれました。そこで、手をさしのべてくれた親友がいました。銀色の毛が美しいイーブイのルカです。ルカは自分がアルビノであるせいで一部のポケモンから「出会ってはいけない」と言われること、一部のポケモンがキメラのポケモンを差別することに悩んでいました。そこで、レジスタンスという組織を立ち上げ、差別されているポケモンを保護することにしました。カトラはルカの優しい心に感心し、レジスタンスの幹部になりました。一方、レジスタンスの中では星の遺跡の噂が流れてました。」
第二章
「レジスタンスの幹部として差別されているポケモンの世話をしていたカトラはミュウという幻のポケモンに出会いました。ミュウはカトラに、「差別されているポケモンをこれからも救ってほしい」と告げました。それをルカに伝えると、ミュウが祭られている祭壇で「ミュウ様、私達の活動を見守ってくださりありがとうございます」と伝えました。ミュウというのは、この世界で一番最初に生まれたポケモンです。その子供であるミュウツーも、すぐ近くの祭壇で祭られています。ミュウとミュウツーには純粋な心を持つポケモンでしか出会うことはできません。純粋な心を持つポケモンはミュウのことを慕っています。差別を平気でするポケモンなどでは絶対にミュウに会えません。本当の幸福がどんなポケモンにも心のどこかにいつもあることをミュウは望んでいるのですから。一方星の遺跡は皆の純粋な心で、火を灯そうとしていました。」
第三章
「ルカもまた、ミュウに出会いました。ミュウは「どんな時があってもレジスタンスとしての活動を続けるようにしてください」と告げられました。それを聞いてルカはカトラに伝えました。ミュウはレジスタンスの人たちは決して希望を失ってはいけない、これからも差別されたポケモンを救ってほしいと伝えたかったのでしょう。差別はよくないことなので、何があってもレジスタンスから出て行くことは禁止されています。ミュウはカトラたちに「数百年後にルカやカトラのような理由で差別されるポケモンが出てきます。差別されるポケモンの未来を守るためにも、レジスタンスという組織をやめてはいけません。どうかお願いします。」と告げました。ミュウは未来のポケモンにも心のどこかに本当の幸福がいつもあることを望んでいたのです。星の遺跡からは、新たな伝説のポケモンが生まれようとしていました。」
最終章
「カトラは突然、アジトを襲撃されました。そこでレジスタンスのポケモンが力を合わせて頑張ります。カトラとルカは仲間に力を貸しました。戦いは長引きましたが、レジスタンスが勝ちました。レジスタンスのポケモンたちはみんな純粋な心を持っていたのですから。そこでミュウは、星の遺跡について教えます。「星の遺跡は、伝説のポケモンが生まれる遺跡。この遺跡はイーブイたちが祭りをしていた神殿がそのまま遺跡となった。星の遺跡は、伝説のポケモンの力でこの遺跡に来たポケモン輪廻を作り変えることができる。輪廻を作り変えてもらうか輪廻をそのままにするかは、お前たち次第。」と告げ、星の遺跡で新たな伝説のポケモンの誕生をカトラたちと共に見ました。カトラは満足そうで、レジスタンスの活動に一生を捧げました。 おしまい」
とても感動した。その本の著者はもちろん、レジスタンスだった。ミュウは昔から、
知っていたがこの本で詳しいことを知った。後で家族たちに本を見てもらった。
レジスタンスにもこの本が図書・資料室に置いてあった。