ポケモン 不思議のダンジョン 〜光の煌き 闇の誘い〜






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*第三章*The first request and a new friend
第二十話*掲示板と始めての依頼
家が完成した次の日、嶺緒は一番乗りで起きた。
大きく伸びをすると、体をほぐす。朝早くに起きるのは嶺緒の習慣なのである。
朝食の準備でも手伝うか、と思い立ち、シェリルが寝ている布団へと近づく。

「おい、シェリル。起きろ、朝だ」

「………」

よほど深く眠っているのか、返事はない。嶺緒は何度も揺らし続ける。そしてその行動が命取りだったりすることにも気づかずに。

「おい――」

「…うるっさい!!」

「へ――ぐぎゃっ!?」

怒りのシェリルの蔓のムチによって投げ飛ばされた嶺緒は奇声を上げて吹っ飛ばされた。
シェリルは苛立ちを隠さずに起き上がる。その瞳が恐ろしく鋭いのは、残念なことに気のせいではない。

「ってて…いくらなんでも投げんなよ…」

「…うるさい、僕は他人に起こされるのが大っ嫌いなんだよ。手加減しただけありがたいと思え」

「そこで手をあげなかったらありがたいと思えたんだがな…」

「黙れ。それより用があるんだろ。用無しに起こしたんだったらさすがに殺意が湧くんだけど」

「はぁ…朝だから朝食作るぞって起こしに来たんだよ」

「…あっそ」

シェリルは思いっきり不機嫌な表情を崩さず、キッチンへと向かう。
キッチンにつき、朝食の準備をするシェリルは手慣れたものだ。が、恐ろしいほど瞳が鋭く光っている。
嶺緒は顔を引きつらせながらもシェリルを手伝っている。

「シェリル…お前、低血圧か?」

「さあね。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。朝自分で早起きするのは平気なんだ。でも、他人に起こされるのは大っ嫌い。何かしらの技を決めるから気をつけないと怪我するよ」

「いや恐ろしすぎるだろ。頼むからこの時間帯に自分で起きてくれ…朝っぱらから技を喰らうとか嫌だからな…」

「あんたに言われなくてもそうするつもりだよ。嫌なことを毎日されたいと思う奴なんかいるか」

「頼むからそうしてくれ…」

テキパキと朝食を作りながらそんな会話を続けるシェリルと嶺緒。
セリフはいつものままだが、その雰囲気はとても普段ずっと言い争いをしているようには見えない。

「ふぇぇ…おはよー…」

「あ?あぁなんだ、クローネか。おはよう」

「起きるのが遅い」

「うーん…やっぱり二匹は仲良いねぇ〜」

「「違う!!」」

今日も今日とて声が重なり火花を散らすシェリルと嶺緒であった。









「む〜(ん〜)!ふぉいひい〜(美味しい〜)!」

「だから食べるか喋るかどっちかにしろ。行儀悪りぃ」

「…んぐっ。えっと、わかりましたお母さん?」

「お母さん言うな」

「静かにしてよね」

クローネの言葉に顔を顰める嶺緒は、スープを啜りながらツッコむ。
お茶を啜り、味わっていたシェリルは騒がしいことに対し顔を顰める。
喋りながらだが、並べられた料理は確実に減っていく。

「にしても、家があるっていいねぇ!風も雨も凌げるし、起きる楽しみがあるっていいことだよ!」

「まあな。それに関しては同意だ。お前らこの前野宿したんだったか?」

「うん…あれキツい…嶺緒はやったことあるの?」

「まぁ旅してたら野宿なんてよくあることだからな」

「へぇ〜…すごいねぇ、嶺緒…
ボク、あれは寒くて耐えられないかも…旅人には向いてないね、あはは!」

「僕は寒いの平気」

「暑いのはどうなんだ?」

「知らない。体験したことない」

そういえばシェリルの出身地はすごく寒いところだったんだっけ、とクローネはサラダを食べながら頭の片隅で思い出していた。
シェリルはお茶を啜りながらそういえば、と不意にクローネに尋ねた。

「今日はどうすんの。とりあえず家は建ったわけだし」

「うん。とりあえずポケモンパラダイス≠広げていきたいなと思ってる。とにかく施設を増やしたいかな」

「施設?」

嶺緒は聞きなれない単語に首を傾げた。
シェリルは無言でお茶を啜ってはいるが話を聞く気はあるらしく、目はこちらを向いている。
クローネは瞳をキラキラとさせながらコクリと頷く。

「うん。うーん…たとえば、木の実を増やす畑とか、技を鍛えてくれる道場とか…とにかく、冒険の役立つ施設をたくさん増やしたいんだ。そうすれば、冒険ももっと楽に進むと思うんだ」

「スケールのでかい話だな」

嶺緒は想像しているのか肩をすくめる。確かに、傍から聞いていれば途方もなくスケールの大きい話である。

「確か、不思議な土地…なんだったっけ」

「え、マジかよ…クローネ、お前そんな土地買ったのかよ」

驚きを隠せない嶺緒だが、その表情には呆れも窺える。

「それじゃあ、掘り返したらダンジョンだった、なんてこともあるかもしれねぇじゃないか」

「うん、その可能性も充分にあるよ。でもいいんだ!ボクはこの土地を開拓して発展させたいんだ!」

「本当はお金が足りなくてこの土地しか買えなかったらしいけどね」

「あぅ…それは言わないでよシェリル〜…」

テーブルに突っ伏すクローネを見て、苦笑する嶺緒と無視してお茶を啜るシェリル。
クローネは「とにかく!」と話を進める。

「まずは後もう一匹ぐらい仲間を増やそうと思うよ。そうすればチームとして登録できるし、冒険もグッと楽になると思うんだ」

「仲間?また増えるのか…面倒くさいな」

他人が嫌いであるシェリルは思い浮かべただけで顔を思いっきり顰めている。
お茶を一口啜ると、クローネと嶺緒をジト目で睨む。

「これ以上そこの銀色みたいなのが増えるのは御免だよ」

「なんで俺!?ってか、色で呼ぶなっ!!そして俺は増えてほしい、一匹だと疲れるから」

同時に溜め息をつくシェリルと嶺緒。この二匹は何気に似ているとクローネは心の底で思った。もちろんそれを口にすることはなかったが。

「ボクは信頼できる人なら誰でもいいな!」

「「それが一番危ないんだよ!」」









朝食を終え、クローネと見かねた嶺緒が片付けを終わらせる。シェリルはさっさと外に出ていた。
そして、何故かそこに立ち尽くしているポケモンを見て、首を傾げた。

「…何してんの、シュロ」

「おぉシェリル、おはようだぬ」

シュロはシェリルの姿を視認すると、相変わらずぬぼーっとした様子で挨拶する。

「あれ?シュロだ、おはよう!」

「おはようだぬ、クローネ。建てたばかりの家はどうだっただぬ?」

「すっごく良かった!ぐっすり眠れたよ!!」

にっこりと笑顔で返すクローネ。家が建ってどれだけ嬉しいのかが他の者にまで伝わってくるほどである。
シュロも「それは良かっただぬ」と微笑む。

「嶺緒、おはようだぬ」

「あれ…シュロさん、おはようございます。んで…何してんすか?」

嶺緒は皆の疑問を代弁してシュロに尋ねる。
確かに、用件と言っても今しがたでは思いつかないし、尋ねてくるにしては早すぎる時間だ。

「皆が起きてくるのを待ってただぬ。こっちにくるだぬ、良い物が見られるだぬよ」

「「良い物?」」

「いいから勿体ぶらずにさっさと教えろよ」

クローネと嶺緒の声が重なり同時に首を傾げ、シェリルは苛立ったように声を発する。

「ついてくるだぬ」

そう言うと、シュロは三匹に背を背けて歩き出す。三匹は顔を見合わせ互いに怪訝そうな表情をするが、シュロの言葉が気になったのか後をついていった。

シュロの後を三匹がついていくと、辿り着いた先は掲示板の前であった。
昨日までは何もなかった筈なのだが、そこにはとても立派な掲示板が立っていた。
シュロは「これだぬ」と掲示板を指差し、シェリルは首を傾げた。

「…コレ、掲示板?」

「そうだぬ。ワシからのプレゼント、その名も“お仕事掲示板”だぬ」

「プレゼント?」

「お仕事…?」

シェリルは怪訝そうな表情で、クローネはわけがわからないといったような表情で首を傾げている。

「そうだぬ。ここには冒険に関する情報や、お尋ね者や悪者を懲らしめてくれといった依頼…そうかと思うと近所でのちょっとした相談事とかも載っていたりと、バラエティーに溢れる情報が集まっているだぬ」

「わぁぁ…!なんかすごいねぇ…よくわかんないけど!」

「何でだよ!?めちゃくちゃわかりやすかっただろーが!?」

「高血圧になるよ」

「お前らがもっと普通にしてくれればならなくて済むんだよ!」

「僕これが普通なんだけど」

「世間一般的にはお前みたいなのは「変わり者」と呼ばれんだよ!」

「じゃああんたは変人だね」

「それ変わり者と一緒だぞ!?っていうかお前に言われたくねぇ!」

シェリルと嶺緒が言い争いを続けている中、クローネはもう一度シュロから説明を受けていた。

「そっかぁ!ここの依頼をこなしていけば、お金も道具も集まるってわけだね!!」

クローネは合点がいったらしく、手をポンと打つ。
シュロは「あと」と言って後ろを向く。そこには、宿場町にあるものと同じく紫色と黄色の変てこな形の箱。
疲れた嶺緒が溜め息をついたことにより終止符を打たれた言い争いから離脱してきたシェリルが「あ」と短く声を発する。

「預かりボックス…だっけ?」

「そうだぬ。宿場町にあるのと同じ預かりボックスをここにも置いといただぬ。道具やお金の出し入れに使うといいだぬ」

「わぁ!これならいちいち宿場町に行かなくても済むし、すごく便利だよ!ありがとう、シュロ!!」

クローネは瞳をキラキラと輝かせながら礼を述べる。本気で感動している。
逆にシェリルは無言を貫き、腕組みをしている。

「それと、最後に。今日からワシもお店を始めただぬ」

「え…店?」

嶺緒が首を傾げる。三匹が預かりボックスの隣を見ると、ヌオー型のテントを張った店が立っていた。誰が店主なのかこの上なくわかりやすい。
この時シェリルがシュロの趣味を疑ったのはここだけの話。

「品揃えは粗末だぬが、ワシに話しかけてくれれば売り物を見せるだぬから、欲しいものがあったら気軽に話しかけてほしいだぬ」

「わぁぁ!本当に何から何までありがとう!」

「…しかし、よくここまでやろうと思いましたよね…ある種の尊敬覚えるっすわ…」

クローネが笑顔でお礼を言うのに対し、嶺緒は肩をすくめて呆れたように呟く。
「というか」と、シェリルは口を開いた。その目は疑心に満ちている。

「どうしてここまで尽くしてくれるわけ?家を建てるのも手伝ってたし。何か下心でもあるんじゃないの?」

「もーシェリル!そういう言い方はダメだって言ってるのに!ごめんね、シュロ」

クローネがシェリルの代わりに謝ると、シュロはいつものぬぼーっとした雰囲気を崩さず、「大丈夫だぬよ」と返答する。さして気にしてはいないようだ。

「でも、シェリルの言うことも一理あるな。どうしてそんなに親切にしてくれるんすか?」

嶺緒の問いに、シュロは悩むような素振りを見せ「うーん…」と唸る。
どう返答したものか考えながら言葉を探しているようだ。

「ん〜…ワシにもよくわからんだぬが…多分…
多分だぬが、クローネ達が頑張ってるからだぬ。頑張ってる姿を見たら何だか応援したくなっただぬ」

「何ソレ。わけわかんないんだけど。だいたい僕は頑張ることなんて無いし」

シェリルは顔を顰め、腕組みをしたまま顔をプイッと背ける。
嶺緒は(シュロさんって何気に世話焼きだよな〜)と心の片隅で考えていた。口に出すことはなかったが。
そして、クローネは本気で感動していた。瞳はキラキラと輝き、パァァァァァと輝くような笑顔を見せる。

「ワシ、普段はぬぼーっとしてるだぬが、クローネ達を見てると何だか熱いものが込み上げてくるだぬ。
……ぽっ」

((なんで今頬を赤らめた))

何故か顔を赤らめたシュロに対し、思わず心の声まで同時に重なってツッコむシェリルと嶺緒。
クローネは瞳をキラキラと輝かせたままだが。
空気がしん…としたためか、シュロは慌てて取り繕うように「さ、さてと…」と声を発する。

「お仕事掲示板の使い方を教えるだぬ。
お仕事掲示板にはいろいろな依頼のメモが貼られているだぬ。この中から受けたい依頼メモをペリッと剥がすだぬ。そしたら次にそのメモを依頼カウンターに持っていくだぬ」

「依頼カウンター?」

聞きなれない単語に首を傾げるクローネ。
シュロは「うぬ」と頷き、掲示板の近くにあるカウンターを指差した。
カウンターには一匹のポケモンが立っていた。マリルリと呼ばれるポケモンである。

「カウンター係担当のイリス・マディアと申します!依頼を受ける際には私に声をかけてくださいね!」

ニコリと笑うイリスに、クローネも笑顔で応答する。

「ボク、クローネ・メレクディア!よろしくね、イリス!」

「俺は月影 嶺緒。よろしくお願いします」

「………」

「で、この子がシェリル・ソルテラージャ!ちょっと無愛想だけど良い子だから大丈夫だよ!」

「この子っていうな、勝手に名前を教えるな、あと余計なこと言うな」

顔を思いっきり顰めるシェリル。勝手なことをするな、とその瞳がギラギラと語っている。
そんなことは気にもせず「よろしくお願いしますね」とイリスがニコリと笑う。

「それで依頼メモを渡せば、そのダンジョンに行けるだぬ。説明はザッとこんな感じだぬ」

「わかりやすい説明だったな」

嶺緒はぼそりと呟く。
シェリルもそれに関しては同意らしく、小さく頷く。
シュロはそれには気づかず、「さあさあ」と三匹を急かす。

「さっそく掲示板の中から記念すべき最初の依頼を選ぶだぬ!」

「あ、はいはい!ボクが選びたい!」

「僕は興味ない」

「まぁ、俺は別になんでもいいぞ」

シェリルは腕を組んで別の方向に視線を向け、嶺緒は肩をすくめる。
クローネは嬉しそうに頷くと、掲示板の前に立つ。

「んーと…どれにしようかな…」

首を傾げながら真剣に一枚一枚を眺めていく。
やがて、一枚の依頼に手を伸ばし、ペリッという音を立てて剥がした。

「決めた。これにしよっと」

そしてそれを片手にイリスの立つカウンターの前へと向かう。
イリスは笑顔で「ようこそ、依頼カウンターへ!」と声をかける。

「どの依頼に向かいますか?」

「この依頼でお願い」

クローネが渡した依頼メモを受け取ると、イリスは一通り目を通す。やがて「わかりました」と声をかけた。

「それでは、出発の手続きをいたしますね」

すると次の瞬間、少し離れた場所にあったドアがギィィィィィと音を立てて開いた。
クローネはキラキラと目を輝かせ、シェリルはジト目でそれを眺め、嶺緒に至っては顔が引きつっている。

(アレ…自動ドアなのか…?)

などと一匹本気で悩んでいる嶺緒。

「わぁ!ドアが開いた!すごいねぇ!!」

「ガキか」

「依頼ゲートをオープンしました!頑張って行ってきてくださいね!」

一匹ではしゃいでいるクローネに突き刺すかのように放たれるシェリルの言葉。それを軽くスルーしてニコリと笑顔で言ってのけるイリスもすごいものである。

「シュロ。こんな感じでいいの?」

「ん〜バッチリだぬ。後はそこの依頼ゲートから出るだけで依頼のダンジョンに行けるだぬ。あ、地図は持ってるだぬか?」

「それはバッチリだよ!」

バッグから二つの地図を取り出すクローネ。方向音痴だからか、常に余分に地図を持ち歩いているようだ。
と、シェリルは何の躊躇もなくカミングアウトする。

「忘れると迷子になるからしっかり用意してたしね」

「あぅ…それ言わないでよ〜」

若干照れながら頬を膨らませるクローネ。シェリルはそれを無視してプイッと顔を背ける。
シュロは不意に思いついたかのようにクローネに尋ねる。

「そういえば、クローネはどんな依頼を選んだだぬ?ちと興味あるだぬ、見せてほしいだぬ」

「僕は興味ない」

「俺も自分が行く依頼くらいは把握しておきたいな」

「あ、じゃあボクが読むよ!イリス、依頼メモを貸してくれる?」

イリスから依頼メモを受け取ると、クローネは若干大きめの声を出して読み出した。

「えーっとね…『トントン山から出られなくなっちゃったんです!この程度の山なら自分だけでもいけると思ったんですが…気がついたらどっちに行ったらいいかもわからなくなり…すみません、そんなわけで助けてください! ー エルム・トーワより ー』…っていう依頼なんだ」

「………ん〜、なんかパッとしない依頼だぬぅ」

「つーかトントン山って…ハイキング感覚で行くダンジョンだぞ…」

「コメントに困る依頼だね」

上から順に、シュロ、嶺緒、シェリルと、それぞれが思い思いのコメントを口にする。

「それで報酬はいくらくらいなんだぬ?」

「100ポケと爆裂の種、あと赤い鍵だよ」

「ぬぅ…何だかお礼までパッとしないぬぅ…お礼もたいしたことないだぬし、本当にこの依頼でいいんだぬ?」

シュロの問いに、クローネはしっかりと目を見据えて答える。その瞳にはまっすぐな意志が感じられる。

「いいんだ。掲示板の中では一番困ってそうな依頼だったから。お礼の中身より、困ってる人達を助けられるのが一番かなって思ったんだ」

いいよね?という視線をシェリルと嶺緒に投げかける。
その視線が言いたいことを察した二匹は、肩をすくめることによって肯定の意を示す。
すると、突如シュロが涙を思いっきり流し始めた。イリスも含め、全員がぎょっとしている。
当の本人は全く気にしていないようだが。

「か…感動しただぬ。ヌシ達やっぱり良い奴だぬ。さぁ…後は依頼ゲートを抜けるだけだぬ。早く行ってくるといいだぬ…うぅ…」

「シュロ…だ、大丈夫?」

「いきなり泣くとか気持ち悪いんだけど」

「シェリル、それは直球過ぎだろ…
クローネ、放っておけ。しばらくすれば泣き止むから。この人たまにわけのわからないタイミングで泣き出すからな…面倒くさいんだよ」

嶺緒は頭が痛いとでもいったように眉間を抑えている。だいぶ疲れているようである。
クローネはそれでもシュロが心配だったため、声をかけ続けていたが、さっさと依頼を終わらせたかったらしいシェリルの蔓のムチに掴まれて、三匹は依頼ゲートをくぐっていった。

レイン ( 2014/04/02(水) 03:56 )