*第一章* 黄昏時の出会い
*第一話*嵐の翌日
嵐が起こった次の日………






「う〜ん………」

ポケモンの形をした建物の前で、一匹のポケモン……チコリータがうろうろしていた。

何か考え事をしているようだ。


「いや、こんなことしてちゃダメだ。今日こそ勇気を振り絞らなくちゃ!」

                
そう言うと、チコリータは目の前の格子に乗った。

『ポケモン発見!ポケモン発見!』
『誰の足形?誰の足形?』

『足形はチコリータ!足形はチコリータ!』


「きゃうっ!!!」

チコリータは、びっくりしてのけぞった。

『……対象の足形が消えました』

『はぁ………またか………』

「……はぁ…びっくりしたよぉ………」

チコリータは大げさと言っていいほど呼吸が荒い。

どうやら本気でビビったらしい。

「………駄目だ、やっぱり無理かも…」

そう言うと、なにやら不思議な模様が描かれている石を出した。


「この宝物を握りしめていけば、勇気も出るかとおもったんだけどなぁ…」


チコリータは建物を後にしながら、なにやらぶつぶつ言っている。

「はぁ……私って本当に憶病だよね……」



チコリータが、完全に建物を後にしたあと、二匹のポケモンが出てきた。


「おい、ズバット。今の見たかよ?」

一匹のポケモンが、ズバットと呼ばれたポケモンに聞いた。

「ああ、もちろんだぜ、ドガース」

ズバットが、ドガースと呼ばれたポケモンに答える。

「さっきウロウロしてた奴、なんか持ってたよな?」 

「ああ、ありゃあきっと、お宝かなんかだぜ」

「狙うか」「おう、そうだな」

レイン ( 2012/07/05(木) 01:16 )