第十五話 見張り番
今日もポケダンズのメンバーは仕事をこなそうと…
「お前達っ!」
「な、なに?」
「お前達っ!今日はこっちを手伝ってくれ!!」
していたけど、朝礼が終わると同時にいきなりボイムに呼ばれてしまった。
「デイ。連れてきたぞ!」
「ありがとうございます。ボイムさん」
「今日は見張り番の仕事をやってもらう」
「すみません。見張り番はいつもはボクの仕事なんですが…今日はお父さんに掲示板の更新を言いつけられまして…見張り番の仕事が出来ないんです。それで誰かボクの代わりに今日1日見張り番の仕事をして欲しい…というわけでよろしくお願いします。では」
「…というわけだ。」
「ワケガワカラナイヨ」
「うるさーーーーいっ!!!!つべこべ言わずに働けーーーーいっ!!!!」
「頭がガンガンするぅ…」
簡単に要約するとお父さんがサボる為にでデイに仕事を押し付けたかんじだろう。サメハダ岩で何回か見かけたことがある。
頭痛が治ったあと改めてボイムに聞いた。
「それでオレ達はどうすればいいんだい?」
頭痛が治ったあと改めてボイムに聞いた。
「この穴の中にもぐて見張り番をするのだ」
「見張り番…?ああ…入り口で足型を見分けるあれ?」
「そうだ。ギルドの中に怪しいやつを通すわけにはいかないからな。入り口で見極めてるんだ」
「それで…6人もいるけどオレ達は穴に潜ってどうすればいいの?」
「この穴は見張り穴へと続いている。見張り穴に立つ足型を見てどんなポケモンかをワシに教えてくれ。わかったか?」
「もう一度説明s…「わかった。」」
マルが何か言いかけたが、早く仕事しないと(主に耳が)死ぬからな。
「よし!早速仕事だ!しっかりな!」
「はーい!」
「真っ暗だね…」
「背中の炎を明かりにしてください」
ヒノの炎のおかげでだいぶ見やすくなった。
「さっすがヒノ!」
「チコ…ちゃんと来てくださいね?」
「うん!」
「とりあえず進もう」
「ちょっ…ヘンなとこ触らないでよ!」
「ごめん〜!」
「後で痛い目にあわせてやる…」
チコがマルに物騒な事を言っている…ああ怖い怖い……。
「光が見える…見張り穴の下まで来たのかな」
「どうだーっ!見張り穴の下までついたかーーーーっ!?」
それにしてもボイムの声はよく通るな。
「うん!着いたよ!」
「よしっ!それでは見張り穴の上にポケモンが乗るはずだ!その時誰の足型かワシに教えてくれっ!いいなっ!!」
「了解!」
「よしっ!じゃあいくぞ!」
省略!
1人目
「ゴウカザル」
2人目
「ダーテング」
3人目
「カバルドン」
4人目
「タネボー」
5人目
「ハヤシガメ」
6人目
「ヤルキモノ」
こんな感じだったかな。
「来客終了。来客終了」
「了解!おーい!ポケダンズ!終わりだ!戻ってこい!」
「お前達。ご苦労だったな♪それで見張り番の仕事の出来具合だが…結果は……なんと!パーフェクト!!」
「全問正解だ♪」
「正解者に拍手!」
「よしっ!」
「やったあ!」
ボイムもご機嫌のようだ。チコやマル、ヒノもテンションが高い。
「頑張ったご褒美だ♪報酬もスペシャルヴァージョン!特別に一杯あげるよ♪」
500ポケと幸せの種にカテキンと生命の種。
こんなにもらってしまっていいのだろうか!ブラックギルドじゃなかったのか!?
「この調子でまた頑張るんだよ♪」
「おー!!」
その日の夜 弟子部屋
「ねぇ…ショウ。」
「ん?」
「ニンゲンだった頃のショウはよくわからないけど…ウチはいい人だと思うよ」
「……。」
「そしていつか遺跡の欠片の謎を解く。それができたらウチ、嬉しすぎて死んじゃうかもね!あはははは!」
「ハハハハハ!」
オレはフーコと笑った。こんな日々が続きますように…何故かそう思わずにはいられなかった。