第五話 真珠を探して3000里!?
ここが湿った岩場か。ジメジメしてて嫌な場所だな。
「ここの…」
「それじゃ張り切って行こうー!」
「マル、勝手に行くなよー!ああ…行ってしまった…」
「ははは…」
フーコがどこらへんに真珠があるかを言う前にマルは先にダンジョンに入っていってしまう。
もう笑うしかないぜ!ハハハハハ…
案の定、マルがダンジョンの中で迷子になってしまったみたいだ。絶賛捜索中。
「全く…世話が焼けるわね…」
「まずは一通り部屋を見てみようか」
「だな。」
「泥かけ!」
「!?…危ない!」
「何よ!…って、うわっ!」
「大丈夫?フーコ」
「大丈夫…なんとかね」
「カラナクシだね。西の海の…ショウ電気ショックで…」
「オッケー!電気ショック!」
「水鉄砲!」
「絡みつく!」
「きゃっ!」
「フーコ!」
リリーラにフーコが絡みつかれている。カケルはフーコ助けに向かう。
「さわぐ!」
ざわざわ…ざわざわ…。これじゃ声が届かない…。そのうえ敵がたくさん出てきた。1、2…15?リーシャンとカラナクシとアノプス、リリーラがいるみたいだな…軽い罠なのか?
とりあえず電気ショック!
「葉っぱカッター乱舞!」
チコがなんかやばい技を繰り出したんだが…痛い!こっちも当たってる!
「さわぐ!」
「うるせーな!この…鈴野郎!かみつく!」
「うぎゃ」
とりあえずこのうるさい音源のリーシャンを倒そう。
「かみつく!」
歯が痛い…だけど倒せた。
フーコは火の粉でリリーラ、アノプスを倒したみたいだし、カケルは他の音源を潰してくれたみたいだ。
「やあ!」
そこに現れたのはなんとマルだった。
「あんたね〜!こっちは大変だったのよ!」
「ごめんごめん!」
「葉っぱカッター!乱舞!」
「うぎゃーー!!」
マルは倒れた。オレンの実を食わせとこう。
「チコ…やりすぎだよ。」
「あの…」
「何?どうしたのカケル?」
「真珠を探しに来たんじゃないの?」
「あっ…そうだっだね…」
「そうだったね…じゃないんだよ!」
カケルが珍しく怒っている。これはまずい。
「ボクらが真珠をとってきてくれると思って依頼主は待ってるんだよ?それを忘れて喧嘩ばかりして…どうするのさ!そんなんじゃいつまで経っても知らない所を冒険なんてできないよ!」
そう言い放って先へ進んで行ってしまった。
「うぐぅ…ぐすん…カケルの言うとおりだよね…アタシ達喧嘩してる場合じゃないよね…」
「わかったら早く行こうぜ。カケルもお前のためを思って言ったんだろうし…な?」
「う、うん…」
湿った岩場 奥底
奥底までついたがチームには険悪なムードが流れている。そこにチコがカケルに話しかける。
「ねぇ…カケル。」
「……」
「さっきはごめんなさい!仕事中なのに…」
「ボクも…ごめん。」
「えっ?
「さっきは言いすぎた…ごめん。」
「いいの…アタシが悪かったのよ」
「じゃあさ…」
カケルは少し恥ずかしそうにしている。
「なあに?」
「仲直りしよう?」
「うん!」
「良かったなチコ。んで…あそこのピンクの真珠が依頼のそれじゃないか?」
「間違いないね…ウチはそうだと思うよ」
「それじゃ拾って帰るか」
「うん!」
「それにしても疲れたわ〜」
「たくさん歩いたからね…」
ネブタの盗まれた真珠を無事に見つけだしポケダンズはギルドへの帰途へつくのだった。
そのなかショウは盗まれた真珠が何故岩場にあったのか腑に落ちないという顔をしていた。