番外編3 第二十五話のあとのお話
5月____青々と若葉が生い茂り始める頃。昨日の失敗を取り返すためショウ達は依頼をこなしに向おうとしました。
そんな時、ショウはホルンと出会います。街で会ったホルンの話によると今日はフィンの誕生日だそうだ。
「なんで知ってるんだ?」
と聞いたら昨日別行動した時に誕生日の話になってそれで知ってるんだそうだ。ショウは考えました。フィンが喜びそうなプレゼントを…。チコとヒノはギルドのキッチンに籠ってケーキを焼くと言っていたからケーキではない方がいいと思っていました。考えながら海岸に来ると行商人がいました。品物をぼーっと見ているとなんと! 綺麗な藍色のリボンが売っていました。ショウはそれを買ってギルドに戻りました。
ギルドに戻るとケーキが焼けていました。そこにフィンが戻ってきてみんなで
「誕生日おめでとう!」
と言うとフィンは一瞬驚いた顔をしましたがすぐに嬉しそうに
「ありがとう…!」
とかえしました。
ケーキはセカイイチの蒸しケーキ。なぜなら親方様が
「えっ? 誕生日のケーキ? それなら僕のセカイイチを使いなよ!」
と言ったらしいのでセカイイチの蒸しケーキになったみたいです。
そろそろかなと思いショウはフィンに誕生日プレゼントを渡します。
「これ、オレからのプレゼントだ! 似合うといいんだが」
「ぷ、プレゼント? ありがとう!」
早速プレゼントを開けたフィン。中身は藍色のリボン。フィンは気に入ったのかリボンをつけてとても嬉しそうに笑っている。
幸せそうにケーキを頬張る仲間たち。
そのあと、ショウ達は過ごし遠征のために今日も依頼をこなすのでした。
(みんなのこの幸せがずっと続いたら…嬉しいな。)
ショウはそう思うのでした。