番外編2 ある日の夜の出会い
流星を見るために僕は夜の山に登る。夜の山は危険だ。だけど僕は少しは鍛えたから大丈夫だった。そして星がよく見えるポイントまで着いた。僕は草原に寝っ転がり空を見上げる。星が綺麗だ。僕には家族が今はいない。唯一の肉親の家族であるおにーちゃんは僕をここに置いていった。僕を誰かから守るように……。おにーちゃんは元気だろうか?
「…………。」
おにーちゃん以外の家族とはもう会えないとわかっていてもおかーさんやおとーさん、他のおにーちゃんやおねーちゃんのことを考えてしまう。
そうしてぼんやり空を眺めていると彗星がキラキラと輝いている。
ん? 今…近くで光ったなにかが現れたような…。行ってみよう。
光源がキラキラと集まり離れるとそこには1人のイーブイがいた。小柄で目のあたりが少し濡れている。こんな夜にこのイーブイを放っておけない。起こさないとね。あっ!そうだ僕の名前がまだだったね。僕はイーブイのワカバっていうんだ。
「ねえ…キミ大丈夫? 起きて…」
「はっ! ここは?」
どうやら目を覚ましたみたい。よかったよかった。
「ここは________だよ。僕はワカバだよ。」
「キミが助けてくれたの…? ありがと! 私はコメット・エリーシアよ。」
「キミ…これから行くところあるの? もしよければだけど…僕としばらく暮らさない?」
「うーん…いいよ! 恩人だもん。信じてるよ」
「ありがとう。それじゃ行こう!」
「うん!」
コメットの笑顔をみていると幸せな気分…さて家に帰ろう。
星の降る夜のことだった。彼女は戻ってきた。