時代を越えて










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第三章 滝とリンゴと遠征と
第三十八話 親方様の帰還とメンバー発表



side ショウ



数日後。アルトマーレからフリルが帰ってきた。


「ただいま!」
「親方様。おかえりなさいませ!」
「フリル。ラルは見つかったのか?」

ヴィントはフリルに聞いた。


「うん。入ってきて!」

入ってきたのは黒いマントを見に纏い刀を持ったピカチュウ。


「よう! ヴィント! 」
「ラル! 心配したぞ!」
「俺もだ!」


ヴィントとピカチュウは再会を喜んでいる。大切な仲間なんだろう。


「よかったなヴィント。」
「ん? お前らは?」


ピカチュウはショウを見て言う。


「今、オレが世話になってる探検隊ポケダンズのリーダーのショウだ。」
「よろしくな」
「俺はラルカ・ラルムだ。まあよろしく! しばらくは俺も世話になるぜ!」
「決まりだね!」


フリルがそのあと手続きをして世紀にラルカも仲間になった。





ラルカが仲間に加わってさらに数日後。いよいよ遠征メンバーの発表の日…遠征前日。
いつもの場所で朝礼と同時に発表するらしい。ギルドメンバーにドクローズ、サンセットにイーブイの2人に親方代行のヴァンや指南役のレインにラクサスも集まっている。


「えー…それではこれから遠征メンバーの発表をするぞ。親方様。メモを。」


フリルがトリルにメンバーが書かれているであろうメモを渡した。


「この紙にメンバーが書かれている。呼ばれたものは前に出るように!」
「いよいよですわね…」

果たして選ばれるのか? ギルドメンバーは騒ぎ出した。


「静粛に! それでは発表をはじめるぞ。まずは…ボイム!」
「よっしゃー! やったぜ! …まあワシなら選ばれるのは当然と言えば当然だがな! がっはっは!」

ボイムは呼ばれて前に出るとそう言って大きな声で笑った。
ボイムに聞こえたかわからないが、ヒナとビータが小さな声で
「よく言う!(でゲス)」
と言っていたり、リンが
「内心は決して穏やかじゃなかったはずですわ」
と言っていたりと周りは騒いでいる。

「続いてヘイン!

「ヘイヘイヘーイ! 選ばれたぜ! ヘイヘーイ! (ホッ…)」

ヘインはヘイヘーイと騒いだが最後には安堵の溜息をついた。

「そして…おっ! なんと…ビータ!」
「えぇ〜〜!! えぇ〜! あっしが…遠征隊に!?
「ん? どうしたビータ。はやく前に来い。」
「ううっ……そっちに行きたいのは山々なんでゲスが…感動のあまり足が動かないんでゲス。」


ビータの目はうるうるしていて感動のあまり足が動かないようだ。


「仕方がない…放っておくぞ。えっと…次はヒナとリン! ルルとララ! それにハープ!」

「え? 私たちも?」
「きゃーですわー!!」
「選ばれたか」


ギルドの女性4人組と料理長が選ばれた。4人組は実力があるし、料理長がいないと料理が大変だろう。


「え〜…以上で遠征メンバーは…」
「ううっ…」

トリルのその言葉にフーコはうつむいてしまう。まだ諦めたらだめだ!


「ククククッ…どうやらアイツらはダメらしいな
「へへっ…ざまあみろだ」
「ケッ、いい気味だぜ」


ドクローズの面々は小さな声でそうつぶやいた。その声が聞こえたのかレインが睨んでいる。


「遠征メンバーは…えーっと……あれ? 」


トリルはメモの端に何か見つけたのか目を細める。


「(こんなメモの端っこにまで何か書いてある…親方様ったら文字が汚ないんだから…わかりにくいよ。全くもう…。…てなことを口に出して言ったら酷いことになるからぐっと我慢して…)」


トリルは心の中でぼやいた。そして気を取り直して続けた。


「えーっと…遠征メンバーにはまだ続きがあって…他には…デイ…ダリス、グヘイ。それにライム、ヴィント、フィン。あとはホルンにジーナス、チコ、ヒノ、カケル、フーコ、ショウ。そしてマル。 ……って親方様…全員じゃないですか!」


トリルは驚きのあまり翼をバタバタと羽ばたかせている。


「え? そう? トリルの名前入ってないよ?」
「…………………………………。」

フリルのきつい冗談にトリルは黙ってしまう。


「トリルー! 冗談だよ! 大丈夫。戸締りはちゃんとするから」
「そういう心臓に悪い冗談はやめてください!」
「親方様。私も心配です。そもそも全員で行く意味なんてあるのですか?」

ここでドクローズリーダーのスカタンク、ドロンが口を挟む。


「意味? 意味ならあるよ! だって…全員で行った方が楽しいでしょ? 昨日はワクワクして眠れなかったんだ!」

フリルのその答えにドロンは返す言葉もないらしい。

「仕方ないですね…これから選ばれたメンバーに説明会を行う。出発は明日の朝早く。だから冒険の準備もしっかりすませてきてくれ。準備がすんだらここにくるように! それでは解散!」


トリルのその声に反応しドクローズは不満そうな顔でさっさとトレジャータウンへ行った。


「やった! みんなと遠征! 諦めなくてよかった!」
「オレは選ばれないかと思ってたからよかった!」
「私たちの力を合わせて…絶対遠征を成功させましょう!」
「おおーーーーーっ!!!」


ギルドメンバーと助っ人たち、それに指南役の2人が円陣を組んで掛け声をかけた…いよいよ明日遠征に!
とりあえずは準備をしにトレジャータウンへ行こう。

■筆者メッセージ
長いこの章もあと二話ぐらいで終わります。やっとあのキャラたちがだせる…。
緑のヨッシー ( 2015/05/31(日) 17:36 )