第三十三話 対決! サンセット! チコvsソウカ
依頼を終えたショウ達。ヴァンに言われてサンセットと戦うことに…。戦いの舞台は海岸だ。そこに集まったのはサンセットの4人と審判役としてレイン。それにショウ達だ。
「戦う相手は親方代行が事前に決めている。最初は…チコvsソウカ!」
side チコ
いきなりアタシの名前を呼ばれるとは思わなかった。同タイプ対決だけど相性で不利ね…。それに対してソウカは有利…厳しい戦いになりそうね。
「あなたがチコね。私はソウカよ。よろしくね」
「よろしくね。負けないんだから!」
「試合開始!」
レインの合図でバトルが始まった。
「葉っぱカッター!」
「マジカルリーフ!」
葉っぱと葉っぱがぶつかり合う。力負けして何発か被弾してしまう。
「痛い……っ!」
「その程度? そんなんじゃ遠征の道は厳しいわよ?」
「まだまだこれからよっ!」
「そう…楽しみね。たいあたり!」
ソウカがたいあたりをしてくる。思ったより速い動きでよけられなさそうね…。それならあれね!
「リフレクター! 」
「しまった! まずいわ!」
「ここよ! 葉っぱカッター乱舞!」
「くっ……」
リフレクターにぶつかりソウカの動きが鈍る。そこに葉っぱカッター乱舞を叩き込む! ソウカは効果いまひとつとはいえダメージを与えることができたはず。
「これでどう? シード・ヘドロ爆弾!」
「えっ? 何これ? とりあえず光の壁!」
「よし! ボム!」
飛んできたのはヘドロ爆弾。光の壁で防いだがヘドロに紛れていた種爆弾が爆発した。
「まさか混ぜてるなんて…」
「バトルは意外性を問われるものなのよ? さあ、まだまだ行くよ! 捨て身タックル! 」
アタシはなんとかかわそうとしてやっとの思いでよけた。
「はあ…はぁ…」
「まだまだ! もう一発!」
アタシの身体が宙に舞いそして地面に叩きつけられる。もう限界…だけど……こんな時だからこそ…生きるものがある!
「もう終わりにしましょうか…花吹雪!」
「アタシは最後まで諦めないよ! 深緑嵐風!」
ソウカの花吹雪とチコの深緑の嵐がそれぞれぶつかる。そして最後に立っていたのは……。
「試合終了! 勝者はフシギソウのソウカ!」
アタシは負けたのね…。もっと…頑張ろう…。アタシは疲れた身体に従ってそのまま目を閉じた。