第十七話 言った時にはもう手遅れ
あれから数分後_________
「なんでこうなるのよ!」
「マル〜〜!!
「グレイさんとカレハさんもいるのにー!!」
「ごごごごめんって!」
フーコとチコはマルに相当むかついているみたいだ。
「そんなこと言ってる暇があるなら周りの敵をなんとかしようよ…フーコ、チコ、マル…」
「うん!そうだねカケル!」
「立ち直りはやっ!!」
「あの〜…お取り込み中のところすみませんー…今の状況をよく見てくださいよ…」
「カレハさんの言う通りだよ」
そう。今の状況…それは、なぜか大量の敵ポケモンに囲まれているのだ。何があったんだ?
「催眠術!!」
「っ…!」
不意の攻撃をグレイが喰らいそうになった。
「間に合って!草笛っ!!」
その時…心地よい調べが洞窟に響き渡る…。するとカレハは冷静に言った
「今のうちに逃げましょう!」
「うん!」
「あれ見てよ…」
頷くマルを置いておいてカケルが指差した方向にはなんとナマズンとドジョッチが2匹!ものすごく怒ってる!
「マル!なんかしたの?!」
「ボクは集まってた復活の種とオレンの実を拾っただけだよ!」
「アホか!それじゃ原因は!もうマルが片付けてね!」
「やだよ!怖いし!」
「ヘタレー!!」
フーコとチコ、マルは文句を言いあっている。
「しっかりしなさいよ…この探検隊のランクは何なのよ…?」
「一応、シルバーランクだよ…ショウがしっかりしてるからね」
グレイが呆れた顔をして質問するとこの状況に苦笑いしながらカケルは答えていた。
「マグニチュード×3!!」
「ぐわっ…!」
「うっ…」
この攻撃でグレイとマルは壁に打ち付けられた。フーコは弱点でもう動けない。壁に当たったマルとグレイもだ。カケルも少しダメージをくらったみたいだが、カレハとチコはまだ余裕そうにしている。オレは少し辛い。
「泥爆弾!」
「マッドショット!」
ナマズンとドジョッチの攻撃は__えっ? オレか!?飛んでくる。あぶないっ!そう思うと同時に何かがショウの前に身を投げ出し庇った。
「アホなやっちゃな、ほならお前から始末したろ。♀だからって容赦せーへんで!」
オレを庇ったのはカレハだった。かなりのダメージをおっていて身体もオレより小さいのに…。
「自然よ力を貸し給えっ!自然詠唱!妖木の宿り木!」
カレハがそう唱えると、
「行きまひょか…3人同時に…マグニチュー……え?」
地面からツタがあらわれて技を出そうとしていたナマズン達をがらんじめにして動きを封じた。
マルは意識があったからオレンの実を渡しておいた。チコはフーコを手当てしていた。オレはカケルに手当をしてもらった。カレハは気絶しているグレイの方に行き口移してオレンの実を食べさせているのを見た。