地割れの中へ
地割れの現場に到着!
「ところでターヤちゃんの種族って?」
「キャタピーだよ。」
「とりあえず地割れの中へ行きますよ。」
「まぢかよ…」
「大まじです。」
驚いた声で言うグレンに真顔でつっこむラウン。正直怖いです。ゼニガメ__バブルは苦笑いしている。
「バブル、カバンを」
「はいよ」
「先に降りますよ。あとでツルで中へ来てもらいますよ。」
「頼むぜラウン!」
「なあ、グレン。」
「なんだ?」
「あのカバンはなんだ?」
「あれか。あれはレスキューバッグだな。あれは救助隊のチームがもつ道具箱だ。」
「じゃあラウンは…」
「そうだ。俺たちは救助隊チームポケモンズだ。リーダーはラウンだ…」
「グレン、イザヨイ!ツルが来たよ!降りるよ!」
「うい…」
「おうよ!」
〜小さな森〜(地割れの中)
ラウンのツルによって地割れの中に着いた。地割れの中ってこんな感じなんだな。
「ここから先は不思議のダンジョンになっているからイザヨイは気をつけてね。」
「…不思議のダンジョン?」
「入るたびに地形がかわり中では自然災害で我を忘れたポケモンが襲ってくる…それが不思議のダンジョンだ。」
心配するラウンに俺が聞くとグレンが答えてくれた。
「本当に不思議だなー…」
「イザヨイ?お願いがあるんだけどさ…」
「何?」
「先頭歩いてくれない?」
「へっ?技も出せないのに…」
「あっ…そうか。ピカチュウの技の出し方は頬に力を入れる感じてやればできるらしいよ?」
「本当かよ…」
「本にはそう書いてある」
いつどこから出したのかラウンの前には分厚い本が開かれていた。
「電気ショックぐらいなら出せるんじゃないかな?僕に技を出してみて。」
「ちょっ…おまえもしかしt「違います」だよな。」
「ターヤちゃんを助けるんだろ?早くしてくれよ?」
「はいよ」
頬に力を入れて…飛ばす!
「うっ…うん。電気ショックだね今のは」
「ちゃんとできたねー!」
「あ、ああ。」
自分でも電気を出せたことに少し驚く。
「んじゃ、行くか。」
「だな。」
イザヨイ達はようやく地割れの中を進み始めた。
小さな森B1F
「そうだイザヨイ。これよろ〜。」
「え?ナニコレ?」
「装備品だよ。自分に装備すると効果があることがあるんだよ。イザヨイは何をつける?」
「ラウン!イザヨイ!敵だよ!」
敵はヒマナッツとケムッソ、ポッポか…ならば…
「バブル!相手に水を浴びせて!」
「うん!水鉄砲!」
これで敵はずぶ濡れ。水は電気をよく通す。だから…
「電気ショック放出!」
ほとんど倒せたが、ヒマナッツが向かってくる
「体当たりをくらえ!」
ヒマナッツが体当たりで迫る。どうしよう…。そんな時!頭の中に技が二つ浮かぶ…。これは…
「電光石火!」
ヒマナッツをよける。そしてもう一つ…
「かわらわりっ!」
「やるね!イザヨイっ!」
「バブルのおかげだよ!」
でも、オレら3人の連携もなかなかなもんだから次見せてやる。
「アレか…仕方ないなグレンは。」
「いいだろラウン。なっ、バブル?」
「うん!」
「ここに階段あるけどなんだ?」
「これは次のフロアに進むための物だよ。さあ行こう。」
小さな森B4F
「タマタマが大量にいるんだけど…」
「たまたまだろ。」
「ツマラナイデス」
「ウケを狙ったわけじゃ無いがな。
一匹に気づかれたぞ…」
「俺様たちタマタマ様の力を舐めんなよ!催眠術!」
「厄介だな。だるいけどやるか…煩悩の大木!」
「これは…?」
「これは悩みの種を…」
「イザヨイは見ててよ!行くよ!ラウン、グレン!」
「おう!」
「了解!」
「まずは僕から…草の誓いっ!」
地面が草に覆われる。
「次はオイラだ!水の誓い!」
草地に水が流れ湿地になる。
「これぐらいじゃタマタマ軍団には勝てんよ?」
「オレもいる…炎の誓い…」
グレンの赤い炎て湿地に虹がかかる。
「俺には効かんぞ!」
ん?なんか誓いの技が頭にビビッと入ってきたな。
「見よう見まねだ!こうか?雷の誓いっ!くらえっ!」
「ううわああああああああ!」
「イザヨイありがとね。」
「さんきゅ。」
「さあ、ターヤを助けよう?」
「うん!」
小さな森奥地
「お母さん…ここどこ?ぐすんっ…」
「助けに来たよ?」
「え?」
「君のお母さんから頼まれたんだ。早く帰ろう。」
「うん!」
森の草原
「ありがとうございます!」
「どういたしまして」
「カッコイイ!!」
なんか憧れの目でみられているけど…やっぱり感謝されるのは悪く無いかもな。
「それじゃ、お世話になりました。これがお礼です。」
「こんなに…ありがとうございます。」
「ありがとう!みなさん!」
ラウンに報酬の木の実をわたしてターヤとサリーは去っていった。
「うまくいってよかったな。」
「だなー。」
「イザヨイ。そういえば君はこれからどうするの?」
うーんどうしよう…
「どこも行く当てが無いならおいでよ」
「ここは…?」
「ここはポケモンズ救助基地兼オレらの家。」
なんだろう…この気持ち。ものすごく嬉しい。尻尾を振って喜ぶというか…これもポケモンだからこそ感じるものなのかな?
「イザヨイ、お願いがあるんだ…
なにラウン?…バブルもグレンもあらたまって…」
「オレらと一緒に…」
「救助隊やってくれないかな?」
「イザヨイがいればもっと救助できる気がするんだ!ねぇ、お願い!」
「(…断ってもいく当てないし…)…いいぜ!行く当てなんか無いし、これからよろしくな!」
「じゃあ明日はペリッパー連絡所に行こう。そこでメンバーの追加の申請をしようか。」
ペリッパー連絡所?なんだそれ?まあ今はいいか。
「そだな。」
「飯たべよーぜ!」
「よっしゃ!腕が鳴るぜ!」
「家を燃やすなよ?」
「んなこたぁわかってらあ!」
バブルとグレンは先に入っていく。
「イザヨイ入りなよ。まあ一部屋しかないんだけどね。」
「まじかよ…」
「大まじです。」
そういってラウンと俺も基地の中へ入るのだった。