第1章 旅の始まり
2.「悪との出会い」
元気よくマサラタウンから飛び出したリュウであったが、困ったことになっていた。今、俺の周りには、黒ずくめの人間が5人いる。そして、上着に大きくRの文字が書かれている。なんなんだこいつら‥

「おい」

「なんだよ」

「そこにいるミニリュウをよこせ」

ポケモンの泥棒か?でも、ミニリュウが狙われても無理はないよな。だって、あいつは色違いだから。しかも凄く綺麗な色の。でも、俺のパートナーは絶対やらないけどな。

「やだ」

「あ?そんな事言ったって無駄だぜ?今すぐ渡せばお前は解放してやるよ」

面倒くさい奴らだな‥さっさと消え去ってくれないかな〜

「邪魔。どいて」

「そうかそうか。じゃあ力ずくで奪ってやるよ!行け、ズバット!」

5人はズバットを繰り出した。本当やってらんないよ。

「ミニリュウ、さっさと片付けるぞ」

「キュー!」

「ズバット、どくば
「りゅうのいかり」

ミニリュウの攻撃は5体のズバットを飲み込み、一撃で戦闘不能にした。さすがだな!

「ありがと」

「ちくしょう!今回はここら辺で終わりにしてやる!覚えてろよ!」

悪役の決まり文句を言ってトンズラしようとする黒ずくめの集団だけど勿論そのまま逃がすわけにはいかないよなぁ?

「で、逃げられるとでも?」

「なに?」

ミニリュウが長い体で集団を縛った。それを俺が持っていたロープで縛りあげる。じゃああとは最近イッシュ地方で開発されたっていうライブキャスターで通報すればおわりだな。

「1番道路に泥棒がいたんで縛っときました」

これでよし。あとは待つだけだ。黒ずくめの集団は諦めたのか、何も言わずに俯いている。

それから10分後

「ご協力ありがとうございました。最近話題になっているロケット団ですね。結構盗難が多発しているそうなので気を付けてくださいね。」

「はい」

よし。じゃあ進むか。
で、草むらを歩いていたら、懐かしい奴がいた。

「よう」

そいつは振り返ってこっちを見てきた。彼は‥‥レッドだ。

「ようリュウ。お前も旅を始めたんだな」

「まあずっと家にいるのもなんだし、チャンピオンも倒したいしね。ところで、何でお前はここに?」

「それがさ、俺これからジョウト行くんだ。」

「は?ずいぶん急だな。お前ちょっと前まで行方不明だったんだぞ?」

「シロガネ山にいたんだよ」

そっか。今まで修行してたってことね。ずいぶんと差をつけられちゃったな。まあ、ポケモンリーグカントー大会で10番なんだもんな〜100人ぐらいいたのに。で、グリーンは8位で、ブルーは14位だっけ。

「俺はあの時10位だったけど、本当は1位ねらってたんだ。しかもグリーンに負けちゃったし」

でもあんな山に1年いたならもう1位取れるよ、絶対。そういえばポケモンリーグってその地方のジムリーダーが本気で出るんだよな。あの時レッドはサカキって人に負けたんだっけ。

「じゃ、俺はもういくね。」

「またね〜」

レッドと別れた後、俺はトキワの森に向かった。

野生のポケモンが結構集団になって襲い掛かってくるな‥結構倒すのが大変なんだが。
ようやくトキワの森が見えてきた。どうやらあの小屋のようなところから入れるようだ。じゃ、早速ポケモンを回復させて行きますか!

■筆者メッセージ
次回はトキワの森に行くよー!
キュイラス ( 2014/08/02(土) 10:53 )