第一部 不攻の少年
日記
 我ながら名案である。
 さて、今日からこうして日記を欠かさず記すことにするわけなのだが、その第一回目が明日に迫った出発に関して書くこととは我ながらいいアイディアだ。勿論、先が見えないのでお先真っ暗ともいえるだろう。
 だが、こうして毎日僅かな時間と僅かな労力を削り日記を書こうと目論むわけなので、これはこれで十分に面白いはずだ。何しろ過去の自分を見て笑えるのだから。
 さて、では今日の中身と参ろうか。

 明日はいよいよ出発である。この時のための準備は万全と言わせる為に整えてきたつもりだ。私のかねての調査が正しければきっとこの長く険しい道のりも苦労した甲斐があったといえる。
 勿論先行きも何も見えないし分からないし不安も一杯ではあるが、そこは旅なのだ。楽しんでいこうと思う。
 さて、そろそろ今日は床に着くとしよう。
 明日の私に幸多かれと願って。

 ――日記より抜粋。

プラネット ( 2013/04/10(水) 03:28 )