第七十九話 悪夢の始まり
無事に怪我から復帰し、会議を終えたエンジェル。一方その裏側では『レイヴン』による計画が、遂に最終段階へと入り始め――?
〜☆〜
『レイヴン』掃討作戦は幕を閉じた。
その成果や、そこで得た情報を基に話し合う探検隊連盟本部での報告会は、あれ以上の収穫を得ることもなく終わった。
確かに敵は倒した。けれどどこかに感じる後味の悪さを残しつつ、幕は閉じられてしまったのだ。
どうにかしたい難題も、どうかにしてあげたい苦悩も、どうにかしなければならない問題も、そのすべてを闇の中に連れ去ったままに。
あれからも不毛な議論は続き、煮詰まることのない会議はやがて終わり。
それから探検隊は各々別れ、中央都市での一夜を過ごしていった。
ある者は鍛錬に。
ある者は食べ歩きに。
ある者はその付き添いに。
ある者は苦悩から目を逸らしに。
ある者は密会に。
そしてある者は――、
「ハァ……ッ! ハァ……ッ!」
朝明けの日差しが照り付ける公園にて。
今の今まで、素早さをあげる特訓をしていた。
「クッソォ……! やっぱり素早さを上げる、なんて漠然としすぎてて方向性が掴めない」
中央都市、その外れにある公園。
巨大なポケモンが暴れまわったのかと思うほどの惨状に通行人はギョッと眼を見張るが、それをなしたのは一人の小さなポケモンだ。
その犯人――ラルドは一人、カロスから教えられた『素早さの向上』を目指し特訓を続けていた。
と、いっても成果は芳しくない。
何せ“高速移動”も“電光石火”も“電気活性≪アクティベーション≫”も使えるラルドは、素早さに関しては極限まで鍛えたつもりだった。
加えてピカチュウという種族は非力で貧弱だが、すばやさに関しては高い能力を誇る。それを更に強靭なラルドが技で強化するのだから、そのスピードは推して知るべし。
“高速移動”で素早さを最大まで引き上げ、その肉体を“電気活性≪アクティベーション≫”で強化し、“電光石火”の瞬発力で一気に加速する。
この組み合わせが現時点でラルドが出しうる最高速度であり、ラルドも自信を持ってカロスやプリルなど他の探検家に見せたのだが――、
『それ、連発できるシロモノじゃないでしょ? ……やっぱり。それじゃダメね』
『ボクの攻撃くらいは避けられる速度じゃないとね〜』
『我が“神速”の前には赤子が這っているも同然。それを保てるのなら目を見張るが……そうでないなら話にならん』
酷評の嵐だった。
これでもエンジェルメンバーでは、この速度についていけるのはシルガくらいなものだった。
ヒイロですら持ち前の勘ありきでの対応がやっとで、すくなくともスピードに関して相応の自信があったラルドのプライドはズタズタだ。
地面に座り込んでへのへのもへじを描くくらいにはズタズタだ。いじいじ。
――だが、それもいいと受け入れてはいる。
「そうだよな……今まで仲間内での特訓が基本だったもんな」
ダンジョンの敵は強いといえば強いが、レイヴン幹部たちのような強さではない。
知略と肉体をフルに活用したバトル――それこそがラルドたちに圧倒的に不足している経験であり、それができる相手との訓練もまた不足しているものだった。
「またレイヴンが襲ってくるかもしれないんだ」
アリシアの絶対氷壁。ラルド以外では破れなかったあの防壁が、さらに硬度を増し、ラルドですら敗れなくなっているかもしれない。
フィレアの空対地戦法。空からの高威力による爆撃が更なる発展をしていたら、とてもじゃないが勝てそうにない。
フルドの超高速による立体戦闘。シルガでさえ見切ることができなかった超スピードだ。あの時でさえ偶然で勝てたようなもの。今戦って勝てる保証はない。
そしてクウコ。
ラルド自身戦ったことはないが、ヒイロとレインはクウコの術中に嵌ってしまうと確定している。もしラルドも操られるようなことがあればその時点で負けは確実だ。
強くならなければいけない。
その為にも、仲間を助ける能力が、敵を倒せるパワーが、敵わない脅威から無事に逃げおおせるスピードがいる。
速さが、いる。
「他にも気になることはあるけど、考えてたってどうしようもないもんな」
ヒイロのこともそうだが、レイヴンのことも考えなければいけない。
リーダーとして、ラルドにはその責任がある。
あるが。
正直考えるのが面倒臭いので体を動かしたいのだ。
「“技”での強化か、“肉体”での強化か」
頭をフル回転で悩ませて、その答えを模索する。
同格以上の探検家との特訓や助言――それが得られる今のうちに、少なくとも方向性くらいは定めておいた方がいいだろう。
技での強化は、その完成形がウインディのウィン・マグシムによる『神速戦法』――ポケモンの技の中で最も速いとされる“神速”を巧みに織り交ぜる戦闘スタイルだ。
しかしラルドが使えるのはその下位互換ともいえる“電光石火”。そして素早さを一時的に上げる“高速移動”。
それに更に強化を加えた速度でも『一時的な強化』という方面でダメ出しを受けた以上、あの速度を維持できるスタミナのないラルドでは、『技』方面での強化は無謀ともいえた。
じゃあ肉体面の強化に走るとなると、
「どうすればいいのかさっぱり分からん」
という問題が立ちはだかるのだ。
そもそも電気活性≪アクティベーション≫は「筋肉を電気で刺激すれば強くなるんじゃね?」という単純な発想を実用化したものだ。
実は多少なかれ電気タイプのポケモンはこの技術を無意識のうちに使っているのだが、ラルドのソレは意識的に行うことでより高水準での強化を可能としている。
そして改。肉体への負担を度外視して筋肉強化に走ったモノだ。
改は「こうげき」に注視して発明した。
そして今度は「すばやさ」に注視する以上、改とはまた違った発想になる必要があるのだが。
「全っ然思いつかねぇえええええ!!!!!!!」
改は電気活性≪アクティベーション≫の単純な発展形だ。
案を思いつくのも簡単で苦労しなかった。
しかしすばやさの電気活性――便宜上“電気活性≪アクティベーション≫2”としよう。これに関してはさっぱり思いつかない。
「電気撃ったりとりあえず筋肉刺激したりしてるけど、これじゃダメなんだよな」
最悪肉体を弄ってやろうか――そんな発想すらしたりするほど、ラルドは追い詰められていた。
すばやさの強化。
単純なことだが、それゆえにこれまでで最高難易度の試練となりそうだ。
「本当、欠点だけ教えてその解決法は教えてくれないとか、嫌になっちゃうよ……」
カロスにきいたら「あ、それについては無理。だってピカチュウのことなんてワタシよく分からないし」と言われ。
プリルに聞いたら「ごめーん、ムリ☆」と言われ。
ウィンに聞いたら「神速に至るのは不可能。されど神に迫ることはできる。具体的には健康な食事と健全な特訓で……」などと長々と語られ。
助けになるような言葉はついぞ得られなかった。
「……俺に残された手段といえば……やっぱ“解放”しかないよな」
解放。
身体能力のすべてを解放することで爆発的な身体強化を得る技術。
ラルドが英雄と呼ばれ新進気鋭の探検家として名をはせる最大の理由であり、「これだ」と言える最高の技術。
残された道は、解放しかない。
「となれば早速」
実践あるのみ、だ。
ラルドは深く息を吐くと、四足歩行になる。
足と腕。両方に力を籠め、筋肉が膨らみ、しかしその比重は足の方がやや大きい。
――解放による速度強化。
そもそも速度を上げる最大の理由が『スタミナが持たない時の逃走用』だ。解放をするだけでは、結局意味がない。
となれば思考を捻る必要がある。
そう、例えば――“解放を一瞬だけ発動する”とか。
「――解、放ッ!!!」
轟音が、公園中に鳴り響いた。
〜☆〜
「で、足を痛めたと?」
「で、足をぐねったと?」
「……面目ないです」
探検隊連盟本部、その医務室。
なんだか見慣れた天井を見上げながら。
ラルドは一人、治療を受けていた。
「しかし凄いですね。あれだけ元気でしたのに」
「まさか骨にひびが入ってるレベルで怪我するとは」
「ああ、うん。同時に喋るのやめて?」
プラスルのプランとマイナンのマイン。
二人に挟まれるように見られながら、ラルドはベッドで寝転んでいた。
「考えてみれば、解放の瞬間は駄目だよなぁ」
あの後のことだ。
ラルドは一瞬の解放と同時に地面を蹴り、今までにない爆発的なスタートダッシュを切った。
切ってしまった。
ここで一つ、ラルドの奥義“バーストパンチ”を思い出してもらいたい。
あれは解放の瞬間に発せられる膨大なエネルギーを拳に乗せて放つが、その反動はすさまじく、ただのパンチという行為ですら相当なダメージを負ってしまう。
もうお分かりだろう。
そんな反動を受ける状態で『全力で走ったらどうなるのか』。
その結果がこれだ。
「私、今朝に英雄様の包帯を取りました記憶があるのですが」
「それは酷い記憶違いだな。クウコの影響か? 気を付けろよ」
「ところで英雄様。こちらに英雄様の姿を記録した道具があるのですが」
「それはすごい記憶力だな。才能か? これからも頑張れよ」
手のひらつのドリルとはまさにこのことだった。
「英雄様、英雄様。主治医のタブンネ様からの御伝言です」
「『“癒しの波動”をかけておいたから安静にしてればすぐ治りますよ。タブンネ』とのことです」
「すげぇ! なにがすげぇって不安感がすげぇ!」
全く安心できない主治医の言葉に骨折してないだろうな、と不安になりつつラルドは痛む右足を見る。
見事に包帯とギプスで巻かれている。最早中央都市にいる間はずっとこうなのではなかろうか。
「包帯ピカチュウとは俺のこと! みたいな感じか?」
「おお、かっこいい。英雄様は包帯がお似合いなお方なのですね」
「包帯代と薬代とベッド代、しめて10000ポケがお似合いなお方なのですね」
「どさくさに紛れて大金せしめるのやめてくれない?」
油断ならないにも程があるだろう。
ただでさえラルドの財布の中身は100ペリカ、ではなく100ポケしかないと言うのに。
ちなみに元の所持金は1000ポケ。その内訳はばくれつのタネと言えば大体わかってもらえると思う。
「はぁ……俺、最近ベッドが似合う男になってる気がする」
「大丈夫です。英雄の汗が染み込んだ毛布として売り出せますので」
「使用用、観賞用、布教用に揃えたかったので今日で丁度三つ目ですね」
「俺は何も聞いてないし覚えてないけど不快な気持ちになったから二度と口にしないでくれ」
知らない間にそんなことになっていたのかよ、とラルドは戦々恐々とする。
ファンってすごい。改めてそう思いました。
――いや、これはいきすぎだろうが。
布団をどう確保しておこうかと頭を悩ませていると、いつの間にか二人が手に持っていた果物の乗ったお皿を差し出してきた。
「英雄様、英雄様。この皮をむいたリンゴをどうぞ。ミミロル型にしてあります」
「おお、ありがとう。……え、この耳のぽんぽんどうやったの」
「英雄様、英雄様。この皮をむいたオレンの実をどうぞ。白い筋までちゃんととってありますよ」
「良く取り切ったな……」
「英雄様、英雄様。私はチーゴの実の種を全部取り切りましたよ」
「いやそんなとこで張り合わんでも」
「英雄様、英雄様。私はクラボの実の実の部分を全部取り切りましたよ」
「自分で食っただけじゃねぇか!」
言いつつ、林檎を一切れ口に入れる。
程よい酸味が林檎の甘味を際立たせている。しゃりしゃりと咀嚼する触感もまたおいしさの内だ。
次はオレンの実だ。
オレンの実は皮ごと食べられるから忘れやすいが、中身は実は青と言うより緑に近い。碧、というべきだろうか。
ラルドの口の中にとくにこれといって特徴のない味が広がる。コメントはない。
次にチーゴの実を……とほおばったところでいつの間にか先ほど林檎が乗っていたお皿に別な木の実が乗っているのを見た。
冷や汗が出た。
「まだまだおかわりはありますよ」
「さぁさ、遠慮せずぐいぐいっと」
「木の実は飲み物じゃないんだけど」
その後も続々持ってこられる木の実の前に、ラルドは「木の実大食い選手権」でもやらされているのかと錯覚するくらいの量の木の実をたいらげつつ。
やがてセカイイチ×10が目の前に置かれた時点で、とうとうギブアップ宣言を果たしたのだった。
「ラルド、お腹トランポリンしてもいい?」
「悪意に満ち満ちてる発言はやめろ」
ミルのボケに的確なツッコミを入れつつ、ラルドは自室で寝転がる。
足の怪我も大したことはなく、やたらと食わされた木の実が良い働きをしたのだろうか。包帯こそ巻いている物の然程痛みはない。
とはいえ歩いて症状を悪化させるのもなんだし――というわけでラルドは今、割り当てられた自室でゴロゴロ中だ。
「アンタも本当に馬鹿よね。ここにいる間中ほとんどずっと怪我しっぱなしなんて」
「馬鹿というかノータリンというか」
「寧ろお馬鹿さんに失礼だよね!」
「それ以上はやめて泣いちゃう」
レイン、フィリア、ミルらのジェットストリーム悪口にくりっとした黒い眼から涙がちょちょぎれそうだ。
みたいなことを口走ったら再び集中砲火がラルドを襲った。今度こそ泣いた。
「うう……最近ミルまで口が悪くなってきた」
「人は環境によって変わってくるんだよ」
「やっとミルも私達に馴染んできたのね」
「……? 私、悪口なんか言った覚えないけど?」
つまり天然ということだろうか。
どうせ天然なら特性てんねんの方が数倍マシだったのに。
そう思いつつ、ラルドは吹き荒ぶ風の音につられて外を見る。
――中央都市は絶賛、嵐に襲われている最中だった。
「雨も風も凄いわね……いつだかの影滝島を思い出すわ」
「すっごいよね! 私、降り始めの時に思わずはしゃいで泥んこ塗れになっちゃったよ」
「だからあんな泥だらけだったのかい」
「子供かよ」
子供だけども、と内心でセルフツッコミをかましておく。
相も変わらず部屋にいないヒイロの心配をしつつ、ラルドはある記憶を想起していた。
「嵐か……嵐って言ったらそういや、俺がポケモンになる日の前にもこうして嵐が来たんだよな」
「あ、懐かしいね! そういや確かにあの日は嵐が来てたよ! 私、怖くて藁にくるまってたもん!」
「ミルらしいわね」
「ああ……僕はそこらへんのダンジョンで雨風をしのいでたような気が」
因みにその時、レインはラルドと色々混ざっていた。
あの頃のレインはラルドのことをそれこそ隅から隅まで知り尽くしていただろうし、それを考えるとラルドは顔から火が出るくらい恥ずかしい気持ちになる。
そういう時は枕に顔をうずめて叫ぶのだ。
「しかし、君はよく無事に海岸につけたね。あのまま海のクズモーになっててもおかしくなかったのに」
「突っ込まんぞ。……けどまぁ、自分でも幸運だと思ってるよ。よくつけたよな、俺」
「あれはそう、私があんたが死なないように頑張って……!」
「嘘こけ」
バレたか、と頭にこつんと拳を当ててテヘペロするレイン。
可愛くないな、ラルドは決め顔でそう思った。
「ああ、でも――本当に」
こうして以前のことを話していると、あの頃の記憶を思い出してくる。
そう長い年月は経っていないはずなのに、やけに懐かしい感じがしてならない。
目覚めて、ミルと出会ったこと。
探検隊になったこと。
初めて依頼をこなしたこと。
フィリアと出会ったこと。
ヨウムを倒してルリを助けたこと。
シルガと戦い、仲間に迎えたこと。
ドクローズと出会ったこと。
遠征で奇跡のような体験をしたこと。
エレキ平原へ盗まれたみずのフロートを取りに行ったこと。
時の歯車をめぐる大事件が起こったこと。
その最中、ユーレの策略に嵌り未来へ行ったこと。
真実を知り、過去に戻ったこと。
星の停止に立ち向かう決意をしたこと。
そして――、
幻の大地で、ユーレを道連れにして未来へ帰ったリードから、星の停止を止めてくれと頼まれたこと。
闇のディアルガを倒して、無事に星の停止を食い止めたこと。
全てが懐かしく思えてしょうがない。
一年そこらの内にこれだけの体験をするなんて、そうそうないだろう。
目の前で楽しく談笑している三人も、ミルと出会って『エンジェル』を結成しなければきっと出会わなかった。
それどころかミルとの出会いがなければ星の停止だって防げなかった。
そう考えると、あの海岸での出会いは正に奇跡だったのだ。
しかし、なんだか奇跡の出会いと言うと恥ずかしくて、ラルドはミルの顔を直視できなくなった。
照れ隠しに外の嵐を眺めていると、不意にある出来事を思い出した。
「……そういえば」
卒業試験でいった神秘の森の泉。
あそこでミルは進化しようとしていたが、断られていた。
確か――、
『汝の存在が空間の歪みを引き起こしている』
とかなんとかで、結局進化できなかった。
あとから調べてみるとイーブイの進化は全て道具が必要なのでそもそもあの言葉が本当だったのかは分からないが――いや。
「俺とシルガと……あとはフィリアもだったか?」
後ろの三匹、と言っていたから恐らくそうだろう。
実はリオルもピカチュウも道具が必要なのだが、ツタージャは別だ。
そのフィリアも進化できないと言われたのだから、やはり空間の歪みとやらが進化を邪魔しているのは本当らしい。
「空間の歪みねぇ」
随分と抽象的であやふやな答えだ。
空間――といえば連想的に時間、ディアルガや時限の塔などを思い浮かべてしまうが、もしかすると時空を何度も超えてしまった影響なのかもしれない。
シルガも想定内と言っていた覚えがあるし、きっとそうだろう。
「ま、どうでもいいか」
進化できようができまいが、結局は何も変わらない。
いつも通り鍛えて、新しい技を編み出して、そうして強くなっていけばいいのだから。
そうこうしているうちに、雨音が子守歌のように聞こえ始めてきた。
怪我をした治癒に体力を消耗したのだろう。ここは大人しく寝るに限る。
「ふわ、ぁ……」
うつらうつらと、夢現の狭間を行き来する。
うるさい三人の話し声も聞き取れない。ただ雨粒が地面とぶつかる音だけが、ラルドの耳に入ってくる。
しかし、やがてそれも消える。
ラルドの意識は、“睡眠”という底なしの暗闇に、どっぷりと沈んでいった。
〜☆〜
――わ――名は――クレセリア
――あなた――在――世界――滅――追い込んで――
――あ――が――界にいるため――
――が――存在する――に――
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――――
――
このままだと、世界は滅んでしまうのです
次回「帰ろう、いつもの日常h」