第四十五話 型破りなパワーアップ
万能薬と言われるフィオネの雫を求め、単身で奇跡の海を攻略したラルド。しかし、奥底ではギャラドスがフィオネの雫を奪おうとしていて――?
〜☆〜
「“竜巻”!!」
ギャラドスの先制攻撃から始まったこの戦い。
まずはギャラドスが、その長い体でとぐろを巻き、その時に発生する風を使って竜巻を作り出す。
その竜巻はラルドへ正確に向かっていくが、しかしこの程度でやられるラルドではない。
十万ボルトで少し勢いを弱めると、雷電パンチで真っ向から迎え撃ち、かき消した。
「グオッ!? 俺様の竜巻が……チィッ、“竜の怒り”!」
「“電撃連波”!!」
ギャラドスは技をかき消されたと見ると、すぐさま攻撃に転ずる。しかし、ラルドはこの攻撃を電撃連波により打ち消す。
だがギャラドスも打ち消されると計算済みだったのか、その打ち消された瞬間を狙って“火炎放射”を撃つ。
「そんなもの、“爆雷パンチ”!」
「なっ――グオオオォォォッ!!??」
ラルドはそれをギリギリまでひきつけると、逆に爆雷パンチでそれを打ち返した。
電気を含む炎の一撃は、見事にギャラドスに直撃し、大ダメージを負わせた。
「はっ、そんな甘っちょろい攻撃で、解放を攻略できると思うなよ!」
身体能力、体内の発電機能をフル活用している状態だ。そうやすやすと苦戦させられては困る。
「ぐ、ぅ……ウオオオォォォ!!!! “アクアテール”!」
「“電光石火”!」
遠距離攻撃だと分が悪いと思ったのか、ギャラドスは近接攻撃へと切り替え、その中でも高威力な“アクアテール”を放つ。
強大な尻尾から繰り出されるその一撃は、強力で岩をも砕くだろう。
だが、ラルド相手に近接戦に持ち込んだのは愚の骨頂ともいえる。
ラルドはそれを擦れ擦れのところでよけると、地面に叩きつけられた尾を上り、跳躍。ギャラドスの顔の所まで届いた瞬間。
「“爆雷パンチ”!!」
「ガアアアァァアァアア!!!???」
雷撃を纏った、強力な一撃がギャラドスの顔にクリーンヒットし、強力なダメージを追わせる。
それも、ギャラドスは水と飛行。電気タイプであるラルドは天敵ともいえる存在だ。
「グオッ……貴様、中々やるんじゃないかァ……」
「当たり前だ。井の中の蛙と違って、俺は最悪の絶望を味わったからな」
ディアルガとの決戦があって、こうしてラルドは今生きている。もう一度あれほどの化け物と戦えといわれたら正直ゴメンだが、それでもあの戦いにラルドは感謝している。
あのお陰で、自分は仲間をなんとしてでも、それこそ死ぬ覚悟で守らなければいけないと知った。
「お前如きに、俺は負けないぞ」
今まで戦ってきた敵との経験もあってか、ラルドはそんじょそこらの有名な探検隊と戦ったとしても負ける自信はなかった。
それがただのダンジョンボス如きに破られるはずがない。
「さ、始めようぜ。俺はさっさとお前を倒して帰らなくちゃいけないんだよ!」
「グオオオォォォ!!! ふざけるな、俺様の敵となったからには、ただでは帰さん!! “雨乞い”!!」
「ッ、雨乞い……?」
ギャラドスが咆えると、水色のエネルギー弾が発射され、瞬く間に黒雲が広がっていく。
そしてそれが広がり終えると、ぽつぽつと雨が降ってくる。
「ハァ、これで水技の威力は上がった! 貴様、もうタダでは済まさんぞ……!」
「はっ、やれるもんならな!」
「この……小僧がァァッ!!! “水の波動”!!」
「“十万ボルト”!」
雨により増幅された威力の水の波動と、強力な電撃である十万ボルトが真っ向からぶつかり合う。
先程までなら十万ボルトは水の波動をつきぬけ、ギャラドスに命中していただろうが雨状態の今、水の波動は十万ボルトとほぼ同威力になっていた。
「グゥ!!」
「くっ」
二つの技はそれぞれ爆発し、煙が立ち込める。
そして煙が晴れる頃には、二人とも、それぞれ技の準備を終えていた。
「“雷”!」
「“ハイドロポンプ”!」
雷と激流、それぞれがぶつかりあい又もや煙が発生する――だが、ギャラドスの狙い通りだった。
「はっ、この技で貴様も終わりだ! “竜の舞”!!」
「!?」
その煙で双方、どこにいるのかが分からないことを利用し、ギャラドスは攻撃、素早さが一段階アップするという補助技、“竜の舞”をする。
一段階とて笑える話ではなく、驚異的な技だ。
「グハ……グハハハハ!!! さぁ、これで終わりだ……“地震”!!」
「ッ、うおぉっ!?」
地面を揺らし、相手へダメージを与える技、地震。その威力は高く、またラルドには効果抜群だ。
ラルドは必死で避けようと跳躍するが、少し当たってしまう。
「早い、ってことは!」
「この雨乞いの中、竜の舞をした俺は無敵ィ!! 食らえェ、“滝登り”!」
「くっ、うわああぁぁぁ!!?」
ギャラドスはかなりの速度でラルドの前まで来ると、その大きな尻尾に水を纏わせ、思い切りかちあげた。
滝登りという、威力もそこそこ高く、相手を怯ませる場合もあるかなり厄介な技だ。
「このッ……“暴雷”!!」
「ギャオオオオォオォォオオ!??!?!?」
元々耐久があるわけでもなく、かなりの威力になす術もなく吹き飛ばされ宙に浮くラルド。だが宙に居るという事は、遠距離攻撃以外では手を出せない。
ラルドは直に空中で体勢を立て直すと、ラルド最強の“暴雷”を撃つ。
その威力は本物の雷と比べても遜色なく、ギャラドスの体を引き裂いた。
「ググ、オオォ……!!!」
「っと、はぁ」
その一撃はかなりのもので、ギャラドスの体が痺れて痙攣している。
だが麻痺にはならなかったのか、すぐに治り、こちらへ憎しみと憤怒の表情を向ける。
「ググゥ……許さん、許さんぞォオオ!!!!」
「上等だぁ!! かかってこい!!」
「グルルゥ……オオオォォォオ!!!」
ギャラドスは、正に怒髪天を衝くという言葉が似合うほど、怒りの感情が止められずに居た。
鬼のような形相でラルドを射抜くその姿を見ると、きょうあくポケモンと呼ばれる理由が分かる。
「この小僧が……食らえ、喰らえェッ!!! “破壊光線”!!」
遂に撃たれた、ギャラドスの中で最も強力な一撃。
その一撃は地面を抉り、水を吹き飛ばし、破壊という力を持ってしてラルドへ向かう。
そんな一撃を、ラルドは――跳ね返す。
「“電気活性(アクティベーション)改”」
強化され、攻撃力が二倍以上になった一撃は。
「――“爆雷バレット”!!!」
「!!?」
強力で強大な、破壊の一撃を真っ向から打ち返す。
打ち返された破壊光線は先程よりも格段に早くギャラドスへと向かって行き、そしてギャラドスは反動で動けない。
結果、打ち返された破壊光線は見事にギャラドスに直撃した。
「ガッ……ガ」
「どうだ、これでもうお前の負けだ! 大人しく、帰って修行でもしろ!」
火炎放射、爆雷パンチ、暴雷、更に破壊光線。
幾多の攻撃を受けて、まだ立ち上がっていることは凄い。が、それでもまだまだだ。ラルドには到底叶わない。
「クソ……この、この俺様ガアアァァァァア!!!!!」
「そんなに認められないんなら、認めさせてやるよ」
そういって、ラルドは構える。
電気活性≪アクティベーション≫改を解除し、右手に練り上げた解放のオーラを纏わせる。
更に雷を纏わせ、準備万端だ。
「渾身のパンチで、とどめだ!!」
「グオオオォォオ!!!」
高速移動で走り、どんどん加速していく。その速さはかなりのもので、あっという間にギャラドスの目の前へたどり着く。
その勢いを保ったまま跳躍し、そして、
「“爆雷――」
爆雷パンチが炸裂する――直前。
「ガオオオォォォッ!!!!」
「!? な、なんだ……!?」
急にギャラドスが大声で咆えたと思うと、尻尾の付け根部分から光が漏れ出す。
すると突然、光に包まれたかと思うとギャラドスの回りを何らかのエネルギーからだが取り囲み、そして。
光が収まると、ギャラドスの姿は変形していた。
「なっ……!?」
その姿は、先程までの竜のような外見ではない。どちらかというと、思い出すのは進化前のコイキングのような、鯉だ。
長かった胴体も首のところが太く、そこから先はどんどん小さくなっていって、まるでこれでは。
「し、進化?」
姿が変わる、というのは進化以外ではメタモンくらいでしか聞いたことがない。しかも、確かにこの姿を見ればギャラドスとは連想するが形が変わりすぎている。
だが、あの時の光には、なにか分からない不思議なエネルギーに満ち溢れていた。
それは、進化の際に発生する謎のエネルギーではないか。
「……ギャオオオオオォォォォオオオ!!!!!」
「ぐ、ぅ、五月蝿い!!」
今までの方向と比べ、より大きく、轟音と化した咆哮はラルドの動きを止める。
その隙を狙って、ギャラドスは“アクアテール”を繰り出した。
「ギャオオッ!!!」
「ッ、“爆雷パンチ”!!」
強力な拳が、アクアテールとぶつかりあう。今までどおりならばこれはラルドが押し勝っていたはずだ。
そう、今までどおりなら。
「!? ぐっ、うわっ!?」
だが、そのアクアテールは先程とは比べ物にならない程の威力になっていて、ラルドの拳でなんとか弾くので精一杯だった。
「ど、どうなってんだ……くそっ、時間がないのに!」
残り時間、一時間二十分だ。この二十分の間でギャラドスを倒し、雫を貰って奇跡の海から出なければならない。
そのためにも、このギャラドスは十分以内に倒さなければいけないのだ。
「時間がない。体のことは放っておくぞ……“電気活性≪アクティベーション≫”!!」
相手が強くなったと一瞬で理解したラルドは、体のことはお構いなしに電気活性≪アクティベーション≫を発動する。
「さぁ、来い!」
「グオオォォオ!!!」
変化したギャラドスは、尻尾に水を纏うとそれを横なぎに思い切り振るう。
たったそれだけの動作のはずが、先程の破壊光線並みに地面が抉れている。
「この変化、攻撃力をパワーアップさせるのか……?」
それがラルドの推測だ。
素早さも、硬さも、確かに違うがそれほど変わっている訳では無い。だが攻撃力だけは別だ。かなり違う。
この変化は恐らく、進化と似たようなパワーアップなのだろうとラルドは推測する。
「でも、水、飛行というタイプは代わりようがない。喰らえ、“十万ボルト”!!」
ラルドから放たれた電撃はまっすぐギャラドスへ向かっていき、直撃する。
が、ギャラドスは少し効いたが、別にそこまでダメージにはなっていない、といった様子で電撃を振り払うと、水の波動を撃つ。
「なっ、効いてないのか!?」
どうやら特防も高いらしい、だがそれにしてもダメージがなさすぎる。
まさかとは思うが、タイプが変わっているのでは、と推測する。進化のようなパワーアップだ。可能性はある。
「ちっ……なら、すぐに倒せる可能性とすれば」
バーストパンチ、それしかないだろう。
あのエネルギー波には、さすがのギャラドスも耐え切れはしない。なにせグレイシアの絶対無敵の氷壁をいとも容易く破ったのだ。
だが、そのためにはタイミングを合わせなければいけない。それも0,1秒でもずれてしまえば、とたんに威力が落ちてしまう。
「……やるしかない、か」
「グオオオォォォ!!!!」
「かかってこいよ。一瞬で倒してやる……“暴雷”!!」
「グオオオォォオオ!!!!」
二つの暴れ狂う雷も、ギャラドスのアクアテールを前にかき消される。
ならばと、ラルドは電光石火でギャラドスの元までたどり着くと、その右手にオーラを集め、爆雷パンチを叩き込む。
「りゃあ!!」
渾身の一撃に、流石に大ダメージだろうと思い、顔を上げてみる。
すると、確かにダメージは受けているようだが、そこまで大きくはなさそうだ。
とすると、今技を終えた直後のラルドは隙だらけで、絶好の的だ。
「っ!」
「ギャアオッ!!」
「ごはっ――」
力任せのアクアテールは、見事にラルドを地面へとたたきつける。巨大な尻尾の一撃は、まるでハンマーのように強かった。
更に雨乞い状態ということもあり、ラルドはかなりのダメージを受ける。
「くそっ。タイミングがつかめない!」
実際、あれは不安定な足場ではできない。エネルギー波の反動で吹き飛ばされるからだ。だから必ず、どこかに脚をついて踏ん張らなければならない。
だがギャラドスは宙に浮いている。だから踏ん張るには奴を地面に引きずり落とさなくてはならない。
そのためにも。
「俺が、奴の一撃を止めなくちゃいけない……!」
電気活性≪アクティベーション≫改でギャラドスの攻撃を止め、地面に引きずり落とす。
そして解除し、渾身のバーストパンチ。もう、早期決戦ではこれしか道は残されていない。
「やるぞ……“電気活性≪アクティベーション≫改”」
攻撃力が二倍以上に膨れ上がり、いつも以上に気合を入れたからか電気ももれ、バチバチといっている。
――それを見て、ギャラドスは直感する。あれは不味い、危険だ、と。
謎の進化を遂げたギャラドスは理性を失っているが、その反面本能が増している。
その本能が、自分の記憶が行っている。あれは危険だ、排除しなければならないと。
「グ……グオオオオォォォオオォォ!!!!!」
「さぁこい、鯉野郎!!」
「オオオオオオオォォォオ!!!!」
自分の身を引き、限界まで伸ばす。
そして解き放たれたそれはまるで、ミサイルのような速さでラルドへと向かっていく。“ギガインパクト”だ。
「グオオオォォォオオ!!!」
「ッ……」
その圧倒的な破壊力に、ラルドは思わず後ずさってしまう。が、顔を振り払うとすぐにまた身構える。
ラルドの帰りを、ミルやペルーは今か今かと待っている。マーレが、苦しんでいるのだ。
もう二度と、全てを諦めるなどしたくはない。自分のこの強さは、皆を守るためだけに有るのだから。
「俺は、負けない!!」
「グオオオォォオオオ!!!!」
瞬間。
――強大な衝撃波が、ラルドを襲った。
「ぐ、ぐぅ……がぁッ」
「グオオオオォォォオ!!!」
ギガインパクトといわれるだけはあるのか、かなりの衝撃がその身を襲う。
耐えなければいけないが、これは耐えられそうにもない。それほどの衝撃だった。
更に、ラルドは今電気活性≪アクティベーション≫改を解除している。解放もしていない。ごく普通のじょうたいになっている。
「……!」
見ると、自分の足が地面に埋まっている。動かせず、このままでは直したの水にまで貫通してジ・エンドだ。
となると、残された道はタダ一つ。
「やるしかないか……!!」
ラルドは覚悟を決めると、右手を離す。途端に左手への負荷が強まったがそんなことを気にしている場合ではない。
ただ目の前の敵を討つ、それだけしか考えてはいけない。
「おおおぉぉお!!!」
「グオオオオォォォ!!!」
互いのつばぜり合いが続く。圧倒的な衝撃波が辺りを襲い、水が吹き飛ぶ。
そして、ラルドは――
「喰らえ、“バースト――」
極限まで力を入れた右手を、大きく引き絞る。
まるで弓のように引き絞られたその拳は、矢のように鋭く、素早く、
「――パンチ”!!」
「――!!!!????」
ギャラドスの顔を、射抜いた。
〜☆〜
「はぁ、はぁ……」
ギャラドスの顔を、バーストパンチで殴り、そのままギャラドスは吹き飛んだ。ピカチュウとギャラドスという、ラルドは平均よりも0,2m高いので5,9mという差を無視したような、豪快な吹き飛び方だった。
その吹き飛びっぷりたるや、ラルドでさえも信じられないようなものだ。
「は、はは……バーストパンチのオーバーキルっぷりが明らかになったな」
ギャラドスの姿は、倒れて力尽きたときに戻った。吹っ飛んでここからではよく見えないが恐らく顔が物凄い事になっているだろう。
「そうだ。尻尾の、あの光はなんだったんだ?」
そう思い、震える足を無理矢理立たせて尻尾の所まで歩くと、なにやら不思議な形の石を見つける。不思議な色をしていて、神秘的ななにかを感じさせられる。
「一体これは……ってぇ、そうだ! フィオネの雫!」
一瞬忘れたが、当初の目的はそれだ。早く行かないと、間に合わなくなる。
残り時間は一時間十分。早くしなければその分マーレが苦しんでしまう。
「……あの、倒してくれました?」
「え、あ……いた!!」
「ひっ!!」
どうしたものかとうなっていると、声をかけられる。振り返ってみるとそこには気弱そうなフィオネがいた。
ラルドは嬉しさのあまり声を上げるが、それに怯えて縮こまってしまう。
「あ、ごめん」
「い、いえ。大丈夫です。あ、あのそれより、お怪我は大丈夫ですか? 見たところ、内側もかなりダメージを……」
「いつものことだよ。こんなもの、オレンの実を食べればいい。それよりも」
「そ、それよりもじゃないです。肉体的ダメージは癒せないんですよ? あ、あの、これどうぞ!」
「え、えっと、これって」
「は、はい。フィオネの雫です。あなたの分と、後もう一つ差し上げます」
それは、綺麗な丸型の結晶だった。見ているだけで吸い込まれそうで、透き通っているのに向こう側が見えないような錯覚に陥る。海のような雫だ。
だが、何故二つも? とラルドは考える。一つでいいだろう、普通ならば。
「あ、あの。一つは食べてください。それで恐らく治ります。もう一つは、その、ここまで来た大半の人達が……」
「なるほど」
恐らく、今までもこういう人がやってきたのだろう。それでフィオネも大人しく渡せば帰ってくれると分かっているのだ。
「ありがとうな。これで治せるよ」
「は、はい。それでは」
「ああ!」
そういって、ラルドは雫を口にする。するとあら不思議、体の傷が全て癒されたではないか。
電気活性≪アクティベーション≫によるダメージも全快とまではいかないが、すkkりよくなる。これが万能薬の力だ。
「じゃーな! ありがとなー!!」
手を振ると、ラルドは電気活性≪アクティベーション≫を使ってダンジョンを戻る。それなりの奇跡の海の攻略法も分かり、帰り道も覚えているので足止めを喰らう事はない。
ラルドはできる限り早く、家まで戻るのであった。
次回「別れ」