第三十四話 天才による救出作戦
意気込みを掻っ攫っていかれたラルドだったが、見事に敵情報を見つける。一方ミルは、人質を助けるはずだったのに自らも人質になってしまい――?
〜☆〜
あれから数十分。
恐らく七時半くらいになり、俺も遂に我慢の限界に達しそうな時間がたった。俺は無事に情報を奪い、こうして身を潜めている。
だがレイン救出係のミルは未だ来ない。
「おいおい、まさか……」
最悪の事態を考えたが、それはないだろうと首を振る。親衛隊を倒したミルだ。生半可な実力の奴に負けるわけが……。
「いや、あいつ馬鹿だからなぁ……」
真正面以外の勝負で、勝てる見込みはない、か。
あれ、これってまさか詰んだ?
「いや。後数分待って、来なかったら動くか」
数十分くらいの遅れがあっても、あの臆病兎のことだなんら不思議はない。こんな評価も正当だ。酷いとかいったやつは現実見直せ。
そうして、俺はミルを待とうと地面に腰を下ろそうとして……。
「やぁ」
「ふぁあい!?」
いきなり肩を叩かれた。
「誰だ!?」
息を抜いた瞬間に襲い掛かるなんて、どこのホラーゲームだよ! とか心の中で叫びつつ、俺の方を叩いた奴の正体を見ると――
「ふぃ、フィリア!?」
「お、驚いたじゃないか」
――フィリアだった。
緑色のすらっとした体に、その手に持った睡眠の種。更には独特の雰囲気。間違いない、こいつはフィリアだ。
「ようニート。久しぶりだな」
「いきなり驚かれて罵られ、僕は君をどうすればいいのかな?」
「とりあえずその手に持った睡眠の種を収めてくれたら助かります」
その睡眠の種に、トラウマを植え付けられていない奴はエンジェル内にいない。と思ったがシルガは別にトラウマでもないか。冷静だし。
とにかく睡眠の種は怖い。
「……で、君はなんでここにいるんだい?」
「いやぁ、ちょっと人を待ってまして」
「ミルかい?」
「何故分かった」
「勘だよ」
なんだ勘か。一瞬本気で驚いたじゃないか。まさかこいつ、エスパーか? って思ってしまったよ。
「……数十分待っても来ないんだよ。……多分、もう」
「捕まってる、のかい?」
「お前、よく分かるな」
「創作ものじゃあよくある事さ」
「ははっ……正解だ。俺とミルで敵のアジトを見つけたんだ」
「へぇ」
フィリアは俺が滝のほうをちらりと見ると、そちらの方を反射的に見る。
今丁度、外の見張りが滝の裏側に入っていく所を見てフィリアも理解したのだろう。再びこちらに向き直る。
「それで、一体どうしたんだい?」
「俺たちの目的は、二つ。敵の情報とレインの救出だった。だから二手に分かれて――」
「君は馬鹿なのかい?」
「おい待て、どういうことだ?」
二手に分かれて、とその続きを言いかけたところでさえぎられる。しかも馬鹿とは、おいおいどういうことだ。
「分かるだろう? ミルを敵陣に一人でもぐりこませるなんて、グラエナの群れにメリープを放り込むようなものじゃないか」
「それちょっと酷いぞ」
「事実だろう?」
「事実だな」
まぁ否定はしない。
だって、否定するような材料が無いし? あいつ未だに臆病だし? だし?
正直言えば、俺も無茶だとは一瞬思ったんだよな……。
「で、君は情報を得る事に無事成功。でも……」
「ミルは失敗。恐らくはレインといっしょに閉じ込められてるんだろ」
これだけ待っても来ないんだ。最悪だがそう考えるしかないだろ。
「あーくそ、収穫はあったけど、損害もあったってことか……まぁ、情報を整理できただけでもよかったか。フィリア、ありがとうな」
そうだ。情報整理はそれだけで少し前に進んだことになる。後はこの状況をどうにかできれば……。
「どういたしまして。それよりどうするつもりだい? 君はなにがしたい?」
「なんだ、その試すような言い方。……そうだな、まずは二人を助け出す方法を考えて、それが成功の方が確率が高いと判断できればそれを実行……ってところか?」
「具体的には?」
「俺が捕まったフリして、ミル達と合流できればその場で反抗して脱出?」
これが、一番確実性は高いと思うけど……これが否定されたらもうないぞ。もう少しだけ時間くれるならなにか別の案を思いつくかもしれないけど。
とにかく、俺はこの作戦で行くか。
「――いや、それじゃダメだ。確実性に欠けてしまう」
「は? じゃあどうしろって言うんだよ?」
一瞬で否定されたが、じゃあどうするんだと問いかける。
するとフィリアは一瞬きょとん、とした顔をして吹きだす。ちょっとうざったい。
「考えてもみなよ、僕らは今、二人だ」
「だからなんだよ」
「ちょっと頭を柔らかくして、今の状況を飲み込めば初信者がまず初めに思いつくような事さ。……僕に作戦がある」
「作戦?」
「そうだよ。といっても、極々普通の作戦だけどね」
普通の作戦? なんだそれ、と思ってフィリアの作戦を訊く。
そしてそのすべてを訊き終えた俺は、あっ、という顔で掌をもう片方の手で叩く。
「そうか、そんな初歩的なことに気がつかなかったとは」
「そうだろう? ……じゃあ、始めようか」
フィリアはバッジを、万が一とられた場合を考慮して自身の体に隠すと地面に穴を開け、トレジャーバッグをそこにおいて、土をかぶせる。
そうしてフィリアは立ち上がると、滝の方向に向く。
「さぁ、行こうか……人質救出作戦兼相手の情報の整理を」
そして一歩一歩歩いていき、その姿は轟音を立てる滝、その裏側へと姿を消していったのであった。
〜☆〜
ひんやりとした空気が僕の肌をなぞり、そしてそこに一つの足音が響く。
敵地、つまりレイヴンと名乗る連中の支部。僕はそこの中にいた。勿論、余計な物はいらないのでほぼ手ぶらだ。
「……それにしても、肌寒いね。ここは」
ラルドは入り口付近にしかいなかったと聞くし、ミルも毛深いから寒いのには耐性があるんだろう。
でも僕は薄毛だから、寒いというわけか。
「……」
僕の姿はもうフィレアに見られている。この基地内で誰かに出会ったら直に捕まってミル達と同じ場所へと行くだろう。
でも、安易に捕まってはならない。
ならば、やる行動はただ一つ。
「――誰かー!?」
先程の事件と、関係を絶つ。
先程の事件と関係があるとバレてしまえば、面倒になってしまう。なにより僕には目的が救出以外にもあるのだ。
そうして、僕はさっきの事件とは無関係――それだけで、敵は油断する。敵はラルドが持ち出した情報を取り返そうとしている。ならば極力僕に手間をかけないだろう。
「誰か、どこかにいるのかいー!?」
そうして叫びながら歩くこと数分、見事に現れたガーディによって僕は捕まった。
「や、やめてくれ。離してくれー」
「そんなこと言っても無駄だ! ったく、只でさえ情報を持ち出されて大変だというのに……さっさと歩け!」
「う、うん」
僕は絶望の表情を演技で作ると、俯きながらあるく。勿論これも、敵に油断させる為の作戦だ。
敵も、僕の演技を演技とは思えないらしく声をかけてくる。
「まぁ……お前は今回情報を盗んだ奴とは別だろうしよ。人質にされるだけだ。安心しとけ」
「は、はい……」
驚いた。悪の組織でも良心のある人はいたんだね。
……いや、悪の組織に入ってる時点で良心はないだろう。あるなら情けか、若しくは気まぐれか。もしかすると良心があったのかもしれないけど。
そのまま歩く事五分。このアジトに詳しいくせに散々迷ったガーディは、無事に取り調べ室のような場所へとたどり着いた。
「さ、着いたぞ」
「あぁ……」
嬉しさ半分、しめしめといった感情半分といった所かな。
僕はにやけてしまいそうになるのを必死に我慢していると、ガーディが扉を開けて僕を押す。
よし、ここまで計画通りだ。後は――と役割を整理しようとした時、とても五月蝿い声が聞こえた。
「さぁ、あんたが知ってる情報。一つ残らず教えなさい!」
「だから、知るわけないでしょ! このオカマババァ! なに、あんたの頭の炎は脳みそとろけちゃうほど熱いんですか? 馬鹿なんですか? ぷぷっー!」
「や、やめてよレイン……!」
一人は怒りを表し、一人は嫌味をたっぷりといい、一人は涙目。
そう、左からフィレア、レイン、ミルの順である。
「……君達、一体何を……」
「んん? あら、新しい人質?」
「ふぃ、フィリア!?」
「い、一体なんでここに!?」
「君達こそ、ここでなにを……」
僕は半分、呆れ顔でレインたちを見つめる。捕まっているというのに、緊張感なさすぎが七割。残りの三割は何故敵の神経を逆撫でるような発言をするのか、だ。
それでも僕は何とか冷静を保つ。
「へぇ、中々冷静ねぇ。まぁいいわ。適当に縛られておきなさぁい」
「へ? あ、熱い!?」
ファイヤーの口から放たれた炎の輪は僕を取り囲み、それを移動させる事で僕を強制移動させる。当然炎は苦手なので素直に移動する。
そのまま二人と同じ場所まで行くと、それは少し大きい炎の檻となった。
「“プロクスプリズン”。どぉう? こうして捕まってみた気分わ?」
……これは答えなければいけないのか。なんにせよ、答える儀利はない。が、僕は代わりにこういった。
「くっ……なんてことだ。捕まってしまったら……」
僕は一呼吸入れ、そして。
「折角、皆を助けて、情報ごとこの島から逃げられたのに……!」
「……! あらぁ、アナタ、情報がどこにあるのか知ってるの?」
「あ」
「あ、じゃないわよ! こんの馬鹿フィリア! いや私も知らないけど!」
「ら、ラルド無事に情報を得られたんだ……で、でもどうしよう!?」
僕の発言で、フィレアは足がかりを見つけられたのがそんなに嬉しかったのか、不気味な笑みを浮かべていた。
一方二人は混乱している。少し五月蝿い。
「そうさ! 僕は情報を手に入れたラルドに頼まれて、二人を救出する所だったんだよ!」
「へぇ、それはそれは。……でも、好都合だわ。これで英雄は確実に捕まえられる……ボスに報告しーちゃおっと!」
フィレアはその毛深い、厚そうな翼毛からメンバーバッジに似たようなものを取り出す。それはメンバーバッジ本来の色が白なら黒く、真ん中の宝石が紫色に光っていた。
「な、なんだいそれは!?」
「通信機よ。闇の結晶を利用して、バッジを少し弄らせた貰ったものよぉ」
「そ、そんなぁ!?」
「絶望的よ! 諦めるしかないの!?」
「くっ、こんなことして……許されるとでも思っているのかい!?」
僕が放ったその一言。
それはフィレアを大きく揺さぶったのか、一瞬動きが止まる。……が、それは揺さぶって止まったのではなかった。
「は?……許す? 誰が? 神が? もしかして、神話上でしか存在を語られない創造神アルセウス!?」
「……?」
「この世の中、結局は全てを統べた者が正義だ! 勝者が正義、敗者が悪。勝者が悪くかろうとぉ、それは罪にはならない! 誰かが裁こうと、もう勝者が統治した国に勝者を裁く法はない!」
「な、なにを……」
「自らが目指す物が悪なら、結局勝つしかないんだよ! 世の中知らねぇ小娘が正義ぶってんじゃねぇぞぉ!?」
そんな怒号、そして彼、若しくは彼女の感情によって揺らいだ炎によって、周囲の空気が少し揺らめいた気がした。
が、そんなはずがない。ミルは威圧感に飲み込まれ、レインも言葉が出ないのか俯いている。
ならば僕が出るしかない。
「……そんなこと、できるわけがない! 大体、ジュエルを探すって言っても、ジュエルは探すのが難しいって聞いたことがある。探せるわけがないよ!」
「ほーほっほ、そんなこと、もう対策済みよ。結晶を結構使っちゃったけど、探知機は発明済みよ!」
「なっ……!?」
「あんた、あの情報見たんでしょ? なら分かるわね。闇の結晶には全属性に対応できる。とは言っても中途はんぱだぁけぇど! これで闇の結晶にはジュエルと同じ成分が含まれている事が分かったわ!」
「まさか」
「そうよ! 後は探したいエネルギーを闇の結晶に注入! それを利用した探知機を作るだけぇ! 残念だったわねぇ蛇さん?」
くっ……まさかそんな技術まで有していたとは。しかも僕は敵の狙いはジュエルってことしか聞いてないよ。後でラルドに問い詰めなきゃね。
いや、それは後回しだ。
「そうだとしても! きっと探検隊連盟がなんとかしてくれる!」
「ふん! あなた。本気で探検隊連盟が味方だとでもぉ?」
「?」
「いい。連盟の約三割は――レイヴンよ!!」
「なっ!?」
連盟の半分が、レイヴン!?
確か、連盟は千人はいたはず。まさかそのうちの三百人がレイヴン!?
まさか……いや、嘘をついている様子はない。本当だろう。
「この通信機もメンバーバッジの転送機能を、半年かけて弄ったものよ。中には重要な地位にまで上り詰めた物もいるわ。そうね、レイヴンは四百匹だから、ほとんどが連盟所属よぉ!!」
「それで、君達の目的は。そうまでした君達の目的はなんなんだい!?」
「そうねぇ……永遠の安息よ。それ以外は、何も望まないわぁ」
その凶悪な笑みに、その狂った目的に、ミルとレインの二人は沈黙するしかなかった。
そして、フィリアは……。
「そうか……それが、君達の目的かい」
「えぇ。それがどうし――あ?」
フィリアがフィレアに、何かを抑えながら発した声にフィレアが返事しようとした瞬間。どこかから変な音が聞こえる。
ばちばちと、変な音が……。
「なら、これが君達のこれまでの――プロローグだったってわけか」
「てめ、なにを!?」
そうフィリアが言った直後。
尋問室の壁は轟音を立てて崩壊する。そして、少し勢いの強くなった雨が入ってくる。そんな雨に曝されて、壁のあった場所の外側に居たのは、ラルドだった。
「正にビンゴだぜ。フィリア!!」
「なっ、どういうことだぁ!?」
「こういうことさ。ま、お陰で……この事件のプロローグが見えたよ」
そのフィリアのどや顔とも取れなくもない顔に、フィレアは怒りを感じる。そして肝心の二人はというと。
「え……え?」
「ど、どうなってんの?」
完全に混乱していた。
そりゃそうだろう。絶体絶命の危機に、いきなり壁が砕けて、しかもチーム最強のラルドが現れたのだ。
「話は後で、ラルド!!」
「分かってるよ! “十万ボルト”!!」
「ぐっ、あァア!!?」
高圧の電撃は、寸分狂わずフィレアへと進んでいって、直撃する。
その時に通信機をついでに壊し、更にはフィレアが痛みにより炎の檻を維持できなくなったのか檻が雲散する。
「よし、レイン、ミル。話してる時間はない、急ごう!!」
「え、あ、うん!」
「分かったわ!」
「早く来い! 来れたのはいいけど、ここ足場がそんなにない!!」
そう。足場が少ししかないのだ。
自然でできた岩の細い道。その真正面に尋問室があったのだ。勿論これは偶然で、奇跡といってもいいものだ。
その代わり、足場がほぼなく油断したら落ちてしまうほどだった。
「急げ! 追いつかれる前に!」
「分かってるわよ!」
「ミル、急いで!」
「ま、待ってー!!」
一人は急ぎ、一人は状況を把握するのに精一杯で、一人は後ろにいるものを導き、一人は訳が分からないまま走り出す、
そして。
「あんの野郎共ォ……そんなに殺されきゃあ殺してやるよォ!!」
残った一人は、怒りの炎に包まれた。
〜☆〜
「はぁ、はぁ……疲れた」
「や、休ませて……」
「どうだい、上手くいっただろう?」
「ああ。二人だとやっぱ楽だな」
今回フィリアが伝えた事。それは二人でやるという事だ。
ラルドはフィリアが来たということを考慮した作戦を考え付かず、そしてそのままフィリア抜きの作戦となっていってしまう。なのでフィリアは自分という存在をラルドに分からせた。
もう一つは作戦。まずフィリアは連れて行かれた先が間違いなく二人がいるところなので、フィリアの体に隠してあるバッジの反応が止まった場所が目的地であること。
そして、五分経ったら壁を砕く事。それがフィリアの作戦だ。
「まさか、これほどまでに上手くいくなんてね……それに、情報も手に入った」
「俺も、ここまで上手く行くとは思わなかった。やっぱりお前天才だよ」
「ニートといっても、僕はただのんびりしていたニートよりよっぽど働き者だからね」
「あっれ、根にもってるんですか?」
「まさか」
ラルドの言葉を否定すると、フィリアは混乱している二人に向き直る。
「さてと、二人とも。状況把握はできたかな?」
「え、ええ。なんとか」
「私にはなにがなんだか……」
「そうだね。僕がラルドに、君たちを助けるための作戦を伝えた。ここまではいい?」
「う、うん」
これでもまだ把握できていないのだろう。ミルは必死に整理しようとしているが、傍から見ると相当怖い。
唸りながら状況を把握しようとするミルだが、遂にその容量を突破してしまう。
「ああもう! 分からないよ!」
「ま、君たちがたすけられたってことだよ」
「なんだ。それなら分かるよ!」
なんだ、簡単だねー。とか言いながら笑っているミル。事態が好転したと思っているのだろう。普通ならそうおもう。
だが、フィリアにはそうは思えない。
「ラルド、ヒイロとシルガには?」
「んにゃ。会えてない」
「そうかい……なら、必然的にこうなるよね」
「逃げられればよかったんだけどな。ま、あいつらも始まったら駆けつけてくるだろ」
二人の会話に、ミルは勿論ついていけていない。頭に?マークが表示されるのなら表示されているだろう。
だがレインは未来で生き残った猛者。直に状況が分かってしまった。
「ま、まさか……?」
「そう。そのまさかだよ」
「ま、こうなるってのは分かってたけど、いざこうなるとちょっと緊張してきたー」
「ちょ、ちょっとラルドは黙ってて! というかどうなってるの!?」
「俺の扱い酷くね? くね? ……あ、それは今に分かる思うぞ」
さて、と言いながらラルドの体は青白く光、フィリアも戦闘の体勢に入る。レインも鉄のトゲを取り出すと、構える。
ミルは最初なにがなんなのか分からなかったが――強力な光によって、分からざるを得なくなってしまった。
そう。その強力な光を発する者は、紛れもない。かえんポケモンのファイヤー。
「クソ共がァッ!! 生きて帰れると思うなよォッ!!?」
怒りに飲み込まれた――フィレア・イグニルだった。
次回「VSフィレア 前編」