番外編2 喧嘩の果て&貯金泥棒
おはよう、俺はシルガ。ラルドの秘密を知るものだ。
……必要最低限の事しか言わないがな。普通は。
ちなみに、今は絶賛喧嘩中である。
〜☆〜
「おい!お前なんで俺の林檎を盗った!!」
「目の前にあるからだ」
「ふざけるな!!」
こんな感じだ。ちなみに俺が林檎を食べた。……だって、食べてくださいって言ってるように置いてあるんだぞ?
「こうなったら、戦争だ!!」
「いいだろう、俺の強さに泣き言を言うなよ」
この調子でいつも部屋を半壊させる。恐らく予算が大変な事になっているだろうが気にしない。
「波動弾!!」
「十万ボルト!!」
そんな事が、かれこれ二時間続く……。
あれから?そんなのフィリアに睡眠の種を飲まされて、寝てる間にオクタン殴りだぞ?
……まぁ、俺は地味に起きてたから、見切りで避けてたけどな。
「……おい、シルガ」
「なんだ?」
「夕方だけど、あいつらいないよな……」
「ああ。で?」
もう何をするかぐらい解かるがな、暴れるなよ……子供か。
「覚悟!!」
「ふん、無駄だ!!」
シルガは近くにあったスカーフで俺のパンチを止める。
が、その黄色いピンクのスカーフは千切れる。
「今度はこちらだ!はっけい!!」
「負けるかってんだ!!」
今度は近くにあった黄色いスカーフを、俺ははっけいを防ぐために使う。
ん?そういえば見覚えあるような……。
「あ、これって……」
「ん?なんだ?」
「あの時のスカーフ……」
その後?解かるだろ。いきなり草の竜巻が熾きたかと思ったら、いきなり目覚めるパワー(氷)が飛んで来て……即死だった。
「って、死んでねーし!!」
〜☆〜
あれから何時間かが経ち、夜になった頃……。
私こと、イーブイのミルは空腹で目が覚めた。
「うぅ、お腹すいたー」
今日はオレンの実と一緒に睡眠の種を食べてしまい、フウからのお情けで貰った林檎しか食べてない……。
「なにか買おうにも、お金ないし、まず店も開いてないだろうし……って、あれ?確か二十四時間営業だったような……」
まぁ、ほとんど来る人はいないので、寝てる時がほとんどなのだが。
「……ここは……ラルドごめん!!」
ミルは食欲に負け、ラルドの貯金宝箱からお金を盗る。
ここで豆知識、ラルドは使い捨ての宝箱に自分が使うお金を貯金してるんだよ♪
上機嫌なミルは速攻で林檎を買いに行く。
その日珍しく、二人ともおきていたらしい……。
でもまぁ、最後は結局ばれて、ラルドに自慢の茶色い毛が黒くなるまで電撃を浴びせ続けられたとさ。
お終い♪
「じゃないよ!!」
「お前が悪いんだろうが」
ちなみにミルの貯金からも、ばれない様に盗った事があったラルドであった。