番外編1 フウの恐ろしさ
おはようございます。私の名はフウ。種族名はチリーンよ。
最近、可愛い新弟子が来ちゃって、ソーワったらもうショタコンに火がついたわ。
……でもその中でも、可愛くない子もいるかもしれない。そういうときは……どうなるかしら?
〜☆〜
「皆さん!ご飯が出来ましたよ!」
皆、この言葉で今までの疲れが吹っ飛んだかのような喜びを見せる。凄いわね。
そして、そんな中に……。
「ふざけんな!!」
「ん?なんだ……ぎゃああああ!!?」
あら?早速ペルーが制裁と言う名の暴力を受けたみたい。
多分、報酬を予告もなしに九割取ったのがいけなかったんでしょうね。
「ちょっとお仕置きが必要かな?」
私は多分周りから見たら不気味であろう笑みを浮かべて、調理場へ戻る。
それが後に、新弟子の一人からさん付けされる所以となった。
「ペルーの限界もいつ来るかは解からないしねぇ……」
そういうと、私はちょっと仕掛けをする。なぁに、モモンの実で治るでしょ♪
次の日の夜。私はワクワクしながら食事の時間を待った。
人からはSと言われるのだけど、私は人が苦しむのを見たら面白いだけで……あ、もう時間だわ。
私は自らの体を鳴らす。それは食事の合図となっていた。
「皆さん!ご飯が出来ましたよ!」
モモンの実は皆の皿から抜いておいたし……戸棚からも取って置いたから。準備完了♪
「「「おぉーーーー!!!!」」」
皆、今日は特別に疲れたかな?朝礼の時より声が大きいわね。
……もうすぐだだわ。クックック……。
「じゃあ、いただきます!!」
「「「頂きまーす!!!」」」
皆、よく食べるわね……。
あ、もうすぐ効いてくるわ。
「美味い!いやー、今日は結構疲れたし。愉快愉快」
今に見てなさい……なんて、只単に毒を入れただけだけどね。
そういえば、ツタージャの女の子がいるわね……余りの林檎しか出して上げられなかったけど、大丈夫かしら?
「ラルド。そんなに早く食べたら、喉に詰まっちゃうよ?それにお腹も痛くなるよ?」
「大丈夫大丈夫、そこはキチンと気をつけて……ぐふっ!?」
突如として、弟子の一匹が倒れる。作戦成功♪
「大丈夫!?ラルド!!」
「み゛、水を……」
「御免なさい。私が全部飲んじゃったわ(棒」
これが作戦。食べ物にまず毒を盛る。……今ので疑われちゃったかな?
「なんで!?あの量の水を……!?仕方が無い、おいてある水を……」
「それも飲んじゃったわ」
「陰謀だッ!!」
ふふっ、でももうちょっと頑張ってもらいたいわ。
「じゃ、じゃあ木の実ジュース……」
「はい。どうぞ」
「あ、ありがと……って、ごふっ!?」
作戦その3。安心させといて……それはマトマの実の果汁100%ジュースということを告げる。
「な、なんだこの陰謀……」
「あ、御免なさい。モモンの甘いジャムをかけるつもりが、この毒ジャムをかけちゃったわ」
「絶対に陰謀だ!毒ジャムなんてあるわけない!!」
あらあら、こんな状況でも突っ込むなんて……度胸あるわね。
「う゛……もうだめ……」
あら?もう終わりかー。じゃあ、最後にちょっとだけ。
「しょうがない。モモンの実を上げるわー」
「あ、当たり前だ……」
「ただし、先輩の事はもっと敬いなさーい」
「……」
このときの私は悪魔に見えたらしい。そうかな?
以上、これがさん付けする理由でした。ちょっとお仕置きしただけなのにね♪