ポケモン不思議のダンジョン空の探検隊 エンジェル〜空を包みし翼〜












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第二章 不思議と仲間の連鎖
第六話 ルリとマルルと不思議な夢
ここはプクリンのギルドーー
修行が厳しい、などといわれるが、本当の所は九割徴収するからと思う。
そして、その中で、今日も張り切る妙にうざいピカチュウがいたーー

「おい」

「ラルド、誰に話してるの?」

「いや?ちょっとな」

今、俺達はペルーに頼まれ、お尋ね者ポスター、と、呼ばれる物の前にいた。
....。

「なぁ、やっぱりさ、準備した方がいいだろ?バッグの中、オレンの実とリンゴと爆裂の種しか入ってないし...」

「そうだね。行こうか」

え?気付いてるのに何で今まで行ってなかったかって?
.....回想始まります。







〜☆〜

「今日はお前達に頼みたい事がある」

「何だ?またプリルのお世話か?」

今、若干気になる言葉が聞こえたが、それは無視だ。

「いや、違う。今日はお前達に、お尋ね者を倒してらおうと....」

「へー、で、何を?」

「自分達で決めろ。後、さっさとやれよ?準備してなかったら、それはお前達が悪い」

そして、ペルーは去って行く。
その後、焼き鳥を見た人が弟子全員となった。







〜☆〜

「と、言う事だ」

「ラルド、誰に喋ってるの?」

「こっちの話だ。気にするな」

少々メタが多いが気にしない。
そして、俺達はトレジャータウンへとやって来た。

「そういや、俺がここに来たの、これで二回目だよな」

「そうだっけ?まぁ、これから何回も来るから」

ちなみに店とかの名前や何をするかはもう覚えたぜ。
まずはヨマワル銀行、お金などを預けれる。
次にエレキブル連結店、合体技とかのやり方を教えてくれる....が、今は不在。
そして、橋の向こうには、カクレオン商店、色々な物を売っている。
そして、最後にガルーラの倉庫。一度、世間話をすると、長くなるのが特徴だ。
と....こんな所かな?

「じゃ、ラルド。ショウさんとシンさんの所に行こ♪」

「ああ、色々補充したいしな」

そして、俺達はカクレオンの店に来たーー




「ショウさーん!シンさーん!」

「ああ、ミルちゃんとラルドさんじゃないですか」

「お久しぶりです」

声を掛けてくれたのは、最初が原色のカクレオン、ショウ、そして、最後が紫のカクレオン、シン
二人とも、商売人だ。

「で、今回は何を?」

「ああ、シンさんにも用がある」

「ほう、技マシンに目覚めましたか?ラルドさん」

「ちょっと覚えたい技があって....」

「ショウさん。林檎三つとオレンの実七つと、爆裂の種、縛り玉、それぞれ二つずつ下さい」

案外多いが、これでも抑えている。
技マシンは6000P単位ですから。
ちなみにPの単位は覚えている。

「えー、合計850P頂きます」

「はい」

ミルは硬貨を九枚渡す。
ちなみにお札とかは無い。

「ん〜、電気だから...これでいいや」

「はい、6500pになりま〜す」

「高っ...でも、こつこつ貯めたPがあるから...よし!ギリギリあった!!」

「毎度〜」

そして、ラルドは早速、部屋で試すと、心が躍っていた。
そして、そんな浮き浮きした気分の中...。

「すいません!林檎下さい!」

「ん?マルルちゃんにルリちゃんじゃないか、また林檎かい?はいどうぞ」

「有り難うございます!あ、ミルさん。お久しぶりです」

「久しぶり、マルルちゃん、ルリちゃん」

「はい!....で、横の人は?」

あ、そっか、初対面だもんね。
え?そっかって言わなくても解かってるだろって?
....いいんだよ。

「俺はピカチュウのラルド。探検隊エンジェルのリーダーさ」

「私と一緒に探検隊をやっているの」

「へぇ、よろしくお願いします。ラルドさん」

「ああ、こちらこそ」

何か、純粋だなぁ。
こんな子を騙す奴っているのかな?
いるんだろうな....。

「って、あれ?ショウさん。林檎が一つ多いですよ?」

「それはおまけだよ。二人で仲良く分けて食べるんだよ?」

「はい!!有り難うございます!ほらお前も」

「ありがとーございます!」

「いいよ。ほら、お母さんが待ってるから、早く帰りなさい」

「はい」

純粋すぎるだろ...。
絶対に汚れと言う言葉を知らないな....。

「きゃっ!」

と、帰ろうとした時、ルリがこけた。
幸いな事に自分の尻尾がクッションとなり、助かった。
林檎も宙を舞ったが、ラルドにキャッチされた。

「すいません....」

「いや、別に....」

そして、ルリが立ち上がり、俺がルリに林檎を返して触れたとき。
急に目眩がした。

(ぐぅ...何だ...?)

「どうかしたんですか?」

(ぐっ!)

そして、一筋の閃光が、目の前を迸った。



『た...た、助...けて!』



(え...?)

瞬間、ルリの声が聞こえた。
助けを求める、不思議な声。

「大丈夫ですか...?」

「おーい!ルリ!早く行くぞ!!」

「あ、解かってる!ではまた」

そして、ルリとマルルは去って行く。
その去って行く後ろ姿が、ドス黒い影に包まれている様に見えた。

(何だったんだ?今の...)

「いやぁ、マルルちゃん達は賢いですね」

「うん。母親が病弱で、いっつもこうやって買出しに出掛けてるんだもんね」

「いやー、見習いたいですよ....」

「じゃあ、ラルド。そろそろ行こ...ラルド?」

ラルドはさっきの事で頭が一杯になり、ミルの声など聞こえていなかった。
なんだったんだ....完璧にルリの声だったよな...。
そんな事で一杯だった。

「ラルド!!」

「っ!!何だ?ミル」

俺はミルの声により、現実に戻された。
せっかく考え事してたのに....。

「そろそろ帰ろ、ペルーも怒ってるよ?」

「あ、ああ...」

何だったんだ...?さっきの声は....。







〜☆〜

「本当ですか!?」

「ああ、本当だよ」

「やったね!お姉ちゃん!!」

「ん?この声は...」

トレジャータウンの広場にいるポケモンを見ると、それはマルルとルリと、知らないポケモンだった。

「マルルちゃんにルリちゃん。どうしたの?こんな所で」

「あ、ミルさん。それが私達、ある落し物を探していたんです」

「そしたら、ヨウムさんがどこかで見た事があるって!!」

ヨウム?このポケモンは...スリープか。
毎回、何でポケモンの種族が的確に解かるのか不思議だ....。

「いやいや、困っているポケモンを助けたくなるのは、当たり前ですよ」

「ヨウムさん。有り難うございます!」

「いやいや、それじゃあ、行こうか」

「はい」

「またね!ミルお姉ちゃん!ラルド兄ちゃん!」

そして、マルルとルリは去って行った。
それを、ヨウムが追いかける。
その途中で、ヨウムと俺はぶつかった。

「おっと失礼」

そして去って行く姿をみた俺は驚愕した。
ヨウムが不適な笑みを浮かべていたからだ。

「何だ...今の....ぐっ!?」

「ヨウムさんだっけ?いいポケモンだねー今時」

(やばい...また、目眩...が....)

そして、またもや目の前に閃光が奔った。



『言う事聞いたら、ちゃんと返してやるから....』

『た、た、助...けて!』


そして、俺に流れた映像は、ここで止まった。

(何だ...。今の...)

「ラルド、早く行こ♪」

「あ、ああ...」

伝えるべきか迷ったが、あえて言わなかった。
もし、あいつが悪人なら、お尋ね者に載ってるはず....。
そして、予想は的中した。






〜☆〜

「この中から選べってか?」

「うん...あ!コレ見て!」

「何々、....つまりCランクで、シェルダーを逮捕しろって?」

「そういう方がいいかな....」

「却下」

「ですよねー」

じゃあ選ぶなよ....。
ん〜、じゃあ、ここは一つ俺が....。

『更新をします危険なので下がってください、更新をします、危険なので下がってください』

「ひゃあ!な、何...?」

「あのダグトリオの仕事らしい、名前忘れたけど、なんか一週間ごとにお尋ね者のポスター入れ替えているらしいぞ」

「へぇ...」

『更新が終了しました、危険なので下がってください』

と、説明している内に終わったらしい。
手も無いのに...どうやって張り替えるんだろ。
そして、更新されたポスターの数々の内、一つを見て、俺は固まった。

「どうしたの?ラルド....って、あ!!」

そして、ミルも俺が見た所を見て驚いた。
そこに書いてあったのは....。

お尋ね者 ヨウム・レディナ
ランク  A


次回「不思議な声」

■筆者メッセージ
お久しぶりです。
えー、今回、マルルはお姉ちゃんとなりました。

本来はどうなっているのか、忘れたので...。
では、これからもよろしくお願いします。
以上、下らないお知らせでしたー。

ものずき ( 2012/07/16(月) 13:44 )