ポケモン 不思議のダンジョン 探検隊/電撃 〜7つの宝玉〜
第1章 人の次元 ポケモンの次元
第1話 -伝説-
「突然ですけど皆さん、宇宙ってどうなっているかしってますか?」

時刻は昼下がりの眠くなる時間帯。ある1匹のポケモンが、まだ生まれてまもないポケモン達に話しかける。宇宙って何?と言う者もいれば、先生僕それ知ってるよ!すごく大きなところでしょ!と答える者もいる。確かにそうだが、この世界では違う風に信じられている。

「宇宙って言うのは確かに広いんだけど...それだけじゃないよ!宇宙のいっちばん端っこに行くとね、人間の世界があるって信じられているの!」

人間の世界。人。高い文明を持つ生き物で、同じ種族でも1人ずつ、きちんとした名前というものがある。そしてその人間と言う生き物は、ポケモンと共存して生きている。だが逆に、ポケモンを悪用しようと悪さをする人間もいる。ポケモンに取っては害であり、だけどまた、良き家族にもなれる存在。それをその先生と呼ばれるポケモンは、子供たちに話した。すると子供達が。

「えー!嘘だぁ!だって人間さんはもういないんでしょお?」
「そうだよ先生!!人間さんはもう何百年も前にいなくなっちゃったんでしょ!」

あーだこーだ言う子供達に対して先生と呼ばれるポケモンはこういう風に言った。

「あら、意外と本当かもしれないわよ?皆、この世界で知られてる伝説は知ってるかな?」
「伝説?」

先生の問いかけに対し、目を輝かせながら異様な程にまで食いついてくる1匹のポケモンがいた。イーブイと呼ばれるポケモンだ。

「あら、クィアちゃんそんなに気になる?」
「うん!」

先生に対して元気よく返事をしたそのイーブイのクィアに先生は。

「じゃあ話してあげるね!」

昔昔そのまたはるか昔。とある島に、ジラーチと言う伝説のポケモンがいました。そのジラーチと言うポケモンは、自分の仲間とはちょっといがっていました。何処が違うのか?そのジラーチは他のジラーチと違って何千倍もの力を持っていたのです。他のジラーチ達はその力を恐れて、本人に許可を得て力を封じ込めたのです。だけど、あまりにも強すぎたその力は、徐々に自分の力に侵食されて行き、そして力に支配されてしまいました。力に支配されたジラーチは、次々と街はもちろん、村も森も、何もかもを壊して行きました。そこへ、これではいけないと立ち上がったあるポケモンがいました。そのポケモンは、元人間でした。自分を助けてくれたこの世界を壊させるわけには行かないと、自分の率いる探検隊を連れて、なんとかジラーチの力を7つの宝玉に封じ込めることができました。ですが、その探検隊たちはもうボロボロ、死寸前でした。ですが元人間は最後の力を振り絞って、こう言いました。


「再び世界の終わりが来る時、再び元人間が現れる。その時、もう1度その人間が今度はこの世界だけではなく、人間の世界もポケモンの世界も救ってくれるだろう」

そう言って、勇者となった元人間は力尽きてしまいました。

「はい、おしまい!」

そう言って先生と呼ばれるポケモンは、話を終えた。するとその話を聞いていた子供達が。

「勇者さんかっこいい!!」
「かっこいいい!!」

口を揃えてかっこいい、会ってみたい!などと言っている。だがクィアだけは違った。

「(会いたい...!次の勇者さんに!!)」

話に出ていた勇者ではなく、次に来る元人間に会いたいと思ったのだ。そして何故だろうか。自分は必ず、その元人間と会える気がしてならなかった。
そんなことを思っていたクィア。そこで丁度帰りのチャイムの音が鳴った。

「あ、皆!今日はこれでお別れです!お母さん達の言う事ちゃんと聞いて気をつけて帰るんだよ?わかった人!」

「「「「「はぁーい!!」」」」

家に帰ったクィアは、今日の出来事、思ったことを父親、ブースターのスターに話した。

「おぉー、いいじゃないか!夢があって!」

クィアに対してそう言ったスター。クィアは、ワクワクが止まらなかった。元人間に会えることに、その元人間がどんな人なのかと。

月日は流れ、10年が経った。

To be Continue...


■筆者メッセージ
どうも皆さん、冬夜です!この電撃隊のお話を復活させることにしました。前に書いてた時は自分で話をどう書けばいいかよくわからなくなっちゃって汗
どなたか覚えていてくれた方が読んでくれたら幸いです。
それでは、また次回をお楽しみに!
(ライトの方も復活させます!何か書いててめちゃくちゃ楽しくなってきたので!ww)
冬夜 ( 2016/12/15(木) 07:01 )