旅立ちの日 VSスターミー
「で、オーキド博士から分布調査を頼まれたわけ?」
「そうそう。だから俺は今シーギャロップ号に乗ってるんだ。今バッジいくつなの?リーグって一週間後だよね。」
「ああ…今六個だから諦めてホウエンリーグを目指そうと思ってね。」
「頑張れ!じゃーねー。電話切るよ。」
「ああ。シュンもがんばれ!」
俺はバトルは苦手だ。だがオーキド博士によると良い観察眼を持ってるから頼んだそうだ。今の手持ちはテッシード・ツボツボ・ムンナ・ヒンバス・コータスだ。船長のナミキさんはトレーナーとしても優秀だから修行をつけてもらうことになり、今バトルフィールドにいるわけだ。
「シュン君かい?」
「はい。」
「じゃあ僕はこのスターミーで戦うからキミは手持ち三匹でかかってきなさい。」
「分かりました。テッシード毒毒、ムンナトリックルーム、ツボツボ毒毒!」
俺たちの初手はいつもこれだ。まぁ、負けるわけだが。あ、そうだ。スターミーの特徴をメモしないと。基本素早さは高め。
「スターミー波乗り、10万ボルト、冷凍ビーム。」
まさか三匹一気に倒されるとはな。特殊攻撃力は高く、様々な技を覚える、と。
「みんな大丈夫か?オボンのみを食べろ。」
「うーん、最初の攻撃は良いんだけど…素早さがひどいな。けど、耐久力はよさげだね。問題はレベルと素早さだね。」
「野生のポケモンと戦っても負けちゃうんですよね。」
「もうすぐ1の島だ。灯山にでも行って来い。」
シーギャロップ号でのバトルの後、1の島に着いた。
「おかしいな」
「どうかしたんですか?」
「住民がいないんだよ。いつもは活気があるんだが。」
「じゃあその辺も調査してきますよ。」
「気をつけろよ。」
ナミキさんの言った通り誰もいない。ジョーイさんもポケモンも。
よし、灯山にも行くか。
「アポロ〜灯山に行きません?」
「いいね〜アテナ!」
ナンダコノバカップルハ
「ヒンバス!波乗り」
この島は何かおかしい。住民が一人も見当たらないし、降りたのは俺と黒い服の奴等とあのバカップルだけだ。それはさておき、この辺りにはコイキング・メノクラゲ・ヒトデマン・ハネッコ・ギャラドスか。…って
「ギャ、ギャラドス〜!?」