第2章 初めてのジム!!
第12話 到着ハクダンシティー
〜3番道路〜

午後5時40分

3番道路、道路と言ってもコンクリート等で舗装されてない道。
そんな道路の中心を堂々と、喋りながら歩く2匹のポケモンがいた。

【ねぇ、六九人ー!だいぶ歩いてきたけど、まだ次の町に着かないの!?】
【そろそろ次の町が見えて来る頃と思うんだけどなー】
【でも、全っ然町なんて見えてこないんだけど!!それと、私お腹空いたんだけど!】
【でも、ちょっと前にお昼ご飯食べたばっかりでしょ!】
【えっと、確か3時くらいに食べたから・・・・・・もう2時間40分も経ってんじゃん!!】
コンは、六九人の代わりに背負っているリュックから万能アイテム、"ポケモン図鑑"に付いているデジタル時計を見ながら言う。
【まあでも、そろそろ"ハクダンシティー"が見えてくると思うから、夜ご飯はそこで美味しい物でも食べよっか】
【やったー!!美味しい食べ物が食べれる!!】
ガッツポーズをしながら満面の笑みで喜びを体全体で表現する。
なんか凄い期待されてるような気が・・・・一体何を食べるつもりなのか・・・・
【んー、何を食べようか迷う!!】
【そういえば、ハクダンシティーって何が美味しいの?】
【んー、分かんないな!!】
【分かんないのかー、あっ、コンちょっとポケモン図鑑貸してよ】
【えっ!?うん、良いよ!!】
さっきリュックサックに戻してしまったポケモン図鑑を出そうと、中をあさり始める。
【あった!はい!!】
ポケモン図鑑を見つけ、それを渡そうとして六九人の方へと向ける。
【あっちょっと待って、ロコンの姿だと持てないからとりあえず人の姿に戻るね】
【それもそだね!!】
もし、姿を変える時に誰かに見られでもしたら大騒ぎになっちゃうだろうから、何処かに隠れれる様うな所は・・・
【あっ六九人、あそこの茂みとかはどう!?】
コンはその茂みの場所を指で指しながら教える。
【あぁ、あそこなら大丈夫そうだね】
【でしょー!!じゃあ、早く済ませてご飯食べに行こ!!】
とりあえず、六九人はコンに教えてもらった茂みへと入った。
因みにコンは道路の真ん中で待機している。
よし、じゃあ姿を変えるかな。
六九人の体が若干光だし体の大きさ、形がどんどん変わり始める。
光が止んだ後、ロコンがいたはずの所には人間の男の子の六九人がいた。
「よし、じゃあ早くコンの所に戻るか」
六九人は茂みから出てコンの方へと戻って行く。
【あっ、終わったんだね!!】
「まあね、ねぇコン、ポケモン図鑑は?」
【あっそうだった!!それで何をするの!?】
「ポケモン図鑑で調べればハクダンシティーの名物が何か分かるかなと思ったんだよ」
【ポケモン図鑑ってそんなこともできるの!?】
「沢山ある便利アプリの中の1つだよ」
【それで何が名物なの!?】
「えーと・・・・・・木の実のハチミツ漬けが名物なんだって」
【ハチミツ漬け!?】
「4番道路にはミツハニーって言う種類のポケモンがいて凄い甘くて濃厚なハチミツが沢山採れるらしいよ」
【よし六九人、早くハクダンシティーに行こ!!そしてたらふく食べるよ!!】
コンは言い終わると、すぐに全力で走り始めてしまったのであわてて六九人も走り出した。






〜ハクダンシティー〜

午後6時10分

空はだんだんと夕焼け色に染まり始める。
そんな時間のハクダンシティーと3番道路の境目に、凄く元気な一匹のポケモンと、凄く疲れきっている一人のトレナーが居る。


【着いたー!!六九人、早くハチミツ漬け買いに行こ!!】
「ハァハァ・・・・・」
ここに着くまで一度も後ろを振り向かなかったコンが、ようやく後ろを振り向きながら声を発した。
が、後ろにる六九人は汗だくで疲れきっており返事ができずに唯、荒い呼吸を繰り返していた。
【そんなに疲れたの!?】
「30っ・・分も・・全力で走れば・・・疲れる・・・よ・・・」
まだ呼吸が整っておらず、返事が途切れ途切れになっている。
【しょうがないなー、じゃあハチミツ漬けを買いに行く前にちょっと休憩しようか!!】
「そうし・・よう・・・か」
そして、一匹と一人は近くにおかれているベンチへと向かっていった。





■筆者メッセージ
【みなさーんコンにちはー、コンでーす!!】

今回は・・・・うん!なんにもやってないね!
唯一あった事と言えば、ハクダンシティーに着いたことくらいだね!!
そういえば、ハクダンシティーって今回の回にも出てきた"木の実のハチミツ漬け"が美味しいらしいね!!
余談だけど、ハチミツ漬けに使われている木の実は全て、ハクダンの森で採られた甘い木の実なんだって!!

じゃあ、そろそろ今回の雑談はここまで、バイバーイ!!

天丼 ( 2017/07/13(木) 22:49 )