人とポケモンのはざまの物語 - 第2章 初めてのジム!!
第11話 出発、ハクダンの森
〜ハクダンの森〜

午前2時30分

深い森の中、そこに流れる川の付近で一匹のポケモンのを励ます二匹の姿があった。

【はぁ・・・】
【ほらすぐに終わるから勇気出してって!!】
【そうだよ〜大丈夫だよ〜】
【はぁ・・・】
あぁ・・・最悪だどうしてこんなことになっちゃったんだよ!。
【すぐに糸をとってあげるから大丈夫だって!!】
【僕も手伝うからさ〜】
大丈夫だと言われても・・・だいたい"糸をはく"に当たった時点で最悪なのに更に誰も助けてくれずに糸が乾いて強く毛にくっついてるってとか・・・
【ねぇ水で糸をふやかす以外に何か方法は何の?】
【残念だけど乾いちゃったら水に浸けるしか無いね〜】
【だって六九人!ファイト!!】
【ファイト!って言われてもな・・・】
【もう!めんどくさいな!】
【ちょっ!まってて、まだ心の準備が出来てな・・・ぎゃぁぁぁぁ】
ドボンッ!!という音と共に大きな水しぶきが吹き上がる。
川に入るのを嫌がっていた小さい子供のロコンが川に落とされたあとすぐに『ドボンッ』と今度はなんのためらいもなく川の中にオタチが飛び込んだ。
【ぎゃぁぁぁぁ!!】
【大丈夫かい六九人〜】
【糸がふやけるまで我慢してね!】
ぎゃぁぁぁぁぁ川に落ちた!!まってまって本当にこれだけは駄目だって!!
【ねぇコン〜なんか六九人が完全にパニックになってるんだけどこれさすがに大丈夫なの〜?】
【大丈夫、大丈夫!!】
【ぎゃぁぁぁぁ!!】
【ちょっ六九人暴れないで!落ち着いて!】
そんなこと言われても無理だって・・・・あぁまずい、なんかだんだん意識が遠のいく気がする・・・・









数分後・・・・・

【うぅ・・・・ん?】
あれ、俺確か川に落とされたと思うんだけど・・・・あれ体にくっついてる糸が無くなってる。
あっ、なるほど俺また気絶してたのか。
【あっ起きた!、六九人おはようー】
【おはようー・・・ってそうだコン!!まだ心の準備が出来てないのにいきなり水につき落とすのは止めろよ!!】
【えー、でも心の準備っていつまでたっても出来ないでしょー】
くっ!痛いところをついてくるな何にも反論出来ないし!
【まあ気にしない、気にしない、過ぎたことは水に流そうよー】
【くっ、仕方ないなー!】
あれ?そういえばコフキムシはどこに・・・
あ、居た居た・・・ってコフキムシは何をしてるんだ?
コフキムシは六九人に背を向けており、何かをしているようだったが残念ながら何かは分からなかった。
【コフキムシ?、何しているの?】
【あっ起きたんだね六九人おはよ〜、そうそう今お昼ごはんのオボンの実を食べてたんだよ〜】
言い終わると同時に再び一心不乱にオボンの実をまたかじり始めてしまった。
【あっそうか俺糸でパニックになってて気づかなかったけどそういえばもうお昼だね】
ポケモン図鑑の液晶画面についているデジタル時計を確認すると時刻は15:00と表示されている。
【んっ、15時!?】
【そうだよー、もうお昼ご飯じゃなくておやつの時間だよー】
おいおい、15時って事はどれだけパニック&気絶してたんだ・・・いや考えるのは止めとこうかな。
【そうだ、コンはもうお昼ご飯食べたの?】
【当然ながら食べたよー】
【なるほど、だから喋り方がのんびりとした感じになってたのか】
【何言ってるの六九人、喋り方なんていつもと同じだよー】
【いやいや、自分で言ったそばから喋り方が変わってるよ!】
【そんなこと無いってー】
【えっ、じゃあ無自覚でそうなってるの!?】
【そんなに喋り方なんて変わらないでしょー】
自分でも分かってないようだし、もしかして本当に無自覚で喋り方が変わってるのかもしれないな。
そんなことを思っていると突然六九人のお腹が『ぐぅー』と悲鳴をあげた。
【あっ六九人お腹すいたのー?オボンの実ならあっちに何個か置いてあるよー】
【よし、じゃあ俺も食べようかなー】
そう言うと六九人はコンが指差した所に置かれていたオボンの実を取りに行くため動き出した。
さーて、どれにしようかな・・・あっこのオボンの実み熟れてて美味しそうだな。
他の物と比べると圧倒的に良さそうなオボンの実を見つけた六九人は口でオボンの実のをくわえてコンのいる所に戻ろうとしたその時、背後から何者かのタックルによって軽く宙を舞うこととなった。
【いてっ、ちょっといきなり何するんだよ!】
【これは私のだから食べちゃダメ!!!】
六九人を吹っ飛ばしたのはコンでだった。
【えっ、でももうコンは食べたん・・・】
【これは楽しみにとっておいた言わばおやつなの、一番熟れてて美味しそうなやつなんだから私のに決まってるでしょ!!】
六九人がまだ言い終わる前にコンが喋りだしながら、タックルをされた時に口から落としてしまったオボンの実を大事そうに拾っていた。
【てゆうか、それなら早く言えよ!!】
【ふー、危なく食べられるところだった!良かった、良かった!】
そしてきれいにそのオボンの実を拭いたあとコンはとても熟れている木の実を口にほおりこんだ。
【俺は大丈夫じゃないけどな、仕方ない他のを食べるか・・・】
最終的には残っていた美味しそうなオボンの実はコンに全て食べられてしまい、六九人は残り物を食べるしかなかったが。




数分後・・・

〜ハクダンの森の出口付近〜

【ようやく着いた!!】
【コフキムシここまで案内してくれてありがとね】
【どういたしまて〜】
【もしコフキムシの案内が無かったら、ここの出口に来るまでもっと時間がかかってただろうね!】
【今日はバトルできて楽しかったわ!!】
【僕もコンとバトル出来たし、他にも色々あって楽しかったよ〜】
【よし、じゃあそろそろ行こうか】
【そうだね!!じゃあバイバイ、コフキムシ!!】
【じゃあね、コフキムシ!】
【六九人、コン、バイバイ〜】





こうして六九人とコンはハクダンの森を抜け次の町を目指して再び歩き始めた。






■筆者メッセージ
【みなさーんコンにちはー、コンでーす!!】

今回の話の最初は六九人の糸外しを頑張ったね!!
六九人はすぐ気絶しちゃってたし本編でもそこがカットされてて皆さんも知らないだろうけど、水の中で実際動かない六九人を抱えながらの作業は凄い大変だったんだからね!!

あと、後半はコフキムシとの別れだね!短い間だったけど楽しかったな。


じゃあそろそろ六九人と一緒に行かないといけないからまたねーバイバーイ!!
天丼 ( 2017/07/02(日) 23:00 )