第一章 旅立ちの時
第4話 到着!!メイスイタウン!!ライバル出現!?

午後1:20分

【はー食べた食べた】
【もう満腹だよー】
六九人とコンは採った木の実を全てたいらげてのんびりと休んでいる。
【コンはオレンの実何個食べたんだ?】
【えーと10個かな〜】
いつもテンションの高いコンもお腹が満たされのんびりとしている。
【あれ?そんなけしか採ってなかったかっけ?】
実は、一度に持ってこれないと言って最初に持ってきた量の3倍位の量を何回かに分けて木から運んで来ていた。
【いやまだ20個位のあるよ〜】
【余りはどうするんだ?】
【今日は天気がいいし干してみようかなって思って残しておいたの】
どうやらコンはまだ何かをするみたいだ、目が輝いている。
【へー"干しオレン"でも作るの?】
【そうゆうこと!!】
【でもどうやって作るの?】
【昔家族で作ったことがあるから大体分かるわ!!】
"干しオレン"の話になったとたんコンが目覚めたようにテンションが上がった。
【でもここでは材料がないから早くメイスイタウンに行きましょ!!】
そう言うとコンは真っ直ぐ走り出す。
【分かったからちょっと待って!!】
六九人があわてて止めると"何?"といった顔でこっちを見てくる。
【どっちの方角か調べるから待って】
そう言うと六九人はポケモン図鑑で調べ始めた。
【向こうだね】
六九人がコンが走って行った方の真逆の向きを前足で指す。
【危なくまたアサメタウンに戻っちゃうところにだったね!!!】
【調べておいて良かったよ、それじゃあ行こうか】
【うん!!】
コンが元気よく返事をする。


〜メイスイタウン〜


「おっ!!着いた着いた」
【割りと早く着いたね!!】
大量のオレンの実をリュックに入れて歩くこと約1時間ようやく目的地に到着し今は看板の前で一息ついているところだ。
ちなみに六九人は町では人の方のが便利なため人の状態になっている。
看板には"メイスイタウン→アサメタウンまで10キロ"とかかれている。
「たった10キロを二日もかけて、俺たちどんなけ寄り道してたんだろ」
【なんせ、一度家に帰っちゃったしね!!】
頭の上に居るコンが最もなことを言ってくる。
「へー、メイスイタウンって確かに川がきれいだね」
【せっかくなんだし"おいしい水"でも買ってよ!!】
「後でねー」
【うん!!】
「とりあえず泊まれるところを探しに行くか」
【賛成ー!!】
町の中を歩いていると1ヶ所ホテルのようなところが見えてきた。
「あっ!コンあそこで良い?」
【良いわよ!】
六九人はそのホテルにちかづいていく。
「こんにちはー今日部屋空いてますか?」
六九人がフロントで係りの人に言うと、
「こんにちは、旅のトレーナーかな?」
「はい、ポケモンも居るんですが大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ、では部屋に案内しますね」
「ありがとうございます」
係りの人が部屋の場所へと案内連れていってくれる。
「これは部屋のカギです、ではごゆっくりしていって下さい」
係りの人が行ってしまいそうになったとき六九人があわてて声をかけた。
「あの、代金はいつ支払えば良いですか?」
「あっ!あなたはご存知ないですか、宿泊費はトレーナーは払わなくても良いんですよまあ学割みたいなもんです」
「そうなんですね、ありがとうございます」
「では、これで」
そう言って係りの人は元の位置へと戻っていった。
【泊まるのが無料って凄くいいね!!】
「これなら財布の中が助かるよ」
【じゃあ早速"干しオレン"の材料買いに行こうよ】
「そうだね」
六九人とコンはホテルを出て広場の方へと向かった。
【えーとまずフレンドリーショップで買い物かな】
フレンドリーショップをめざして広場を歩いているとコンがある事に気づいた。
【あれ?あそこで何かやってるよ!!】
確かにさっきまでは無かったかはずたが何故か人が集まったている。
「行ってみよ」
そう言って六九人は走って行った。


「ケロマツ"泡よ"よ」
【これでとどめよ!】
フォッコの攻撃を相手のポケモンはよけきれずに当たってしまい倒れてしまった。
【あのポケモンとトレーナー強そうだねバトル申し込もうよ!!】
「そうだね俺もバトルしてみたいな」
そう言うと六九人はそのトレーナーに近づいて行った。
「俺は六九人、さっきのバトル凄かったよ俺ともやってくれないかな?」
「バトルの申し込み?私はセレナよ良いわ受けてたつわ!」
「ありがとうじゃあ始めようか!!」
「頑張ってケロマツ!!」
そう言ってさっきも戦っていたポケモンを出した。
【私たちの強さ見せてあげましょ】
「コン、任せたよ!」
【やってやるわ!!】
こっちも頭の上に乗っていたコンが降り準備は整った。
「じゃあ始めるよ!コン"ひっかく"だ」
【先に攻撃するよ!!】
コンが右手の爪を硬質化させ相手を切り裂こうと走ってるくる。
「ケロマツ、避けてから"はたく"!!」
【その速さならかわせるわ!!】
ケロマツは走ってくるコンを左に避け、見事攻撃を当てた。
【きゃっ!!】
「大丈夫かコン」
【何とか平気よ!!】
【私の種族は素早さが高いからそれじゃ当たらないわよ】
ケロマツはもう勝ったと確信しきっているらしい。
「ケロマツもう一度"はたく"よ」
【これで終わりよ!!】
ケロマツがまた攻撃をしようと近づいてくる。
【くそ!六九人、ちょっと試したいことがあるからやってみるね!!】
そう言うとコンは足に全力で力を入れて地面をける。
するとさっきまでの動きとは違い、格段に早く動き出した。
【あれ、消えた!?】
ケロマツは突然コンが視界から外れたためとまどっていると。
【ここよ!!】
声を聞き振り向くとそこには硬質化した爪が待っていた。
【ぐはっ!!】
ケロマツは思いっきり吹き飛ばされて気絶してしまった。
【やった!!勝ったよ六九人!!】
「やったなコン!!」
六九人とコンが勝利を噛み締めていると、前からボロボロのケロマツをだきかかえたセレナがやって来た。
「お疲れ凄かったわ、いったい何をしたの?」 
【"電光石火"で相手の横に素早く移動したんだよ!!】
コンが自慢げに言っているが、セレナには聞こえないため六九人が代わりに答える。
「"電光石火"で素早さを上げて回り込んでから"ひっかく"をやったんだよ」
「なるほどあの早さは電光石火だったんだね」
セレナは疑問が晴れたように言った。
「この町にもポケモンセンターがあればすぐ回復してあげられるんだけどな・・」
そういいながらセレナは自身のリュックから"きずぐすり"を出してケロマツに飲ませる。
「コンもオレンの実食べるか?って聞く前に食べてたか」
コンはオレンの実をすでに3つほどたべおえていた。
「ところでさ六九人もトレーナーなんだよね?」
ケロマツにきずぐすりを飲ませモンスターボールにしまい終わった後質問をしてくる。
「そうだよでも昨日旅に出たばかりなんだ」
六九人がオレンの実を食べまくるコンを止めながら答える。
「よし決めたわ!私のライバルになってよ!!」
セレナが大きな決断をするときのような真剣な顔で見てくる。
それに真っ先に答えたのはコンだった。
【面白そうじゃない!!六九人セレナはあなたのライバルよ!!】
(確かにそういう人がいるってのは良いな)
「分かった、良いよ!!ライバルって友達みたいなものでしょ」
「ありがとう!じゃあ私は次の町に行くからまた会ったらバトルしてね!」
そう言ってセレナは2番道路へと行ってしまった。
【さて寄り道しちゃったけど材料を買いにいこ!!】
そう言って頭の上へとコンが登ってくる。
「そうだったねじゃあ行こう・・・あれ?そう言えばフレンドリーショップの場所って知ってるの?」
【えっ?六九人知らないの、なら看板に書いてあるんじゃない】
「そうだね」
六九人とコンが看板を見つめる。
「あれ?どこ探しても無いんだけど」
【もしかしてこの町フレンドリーショップ無いの!!】
「本当に無いみたいだね」
【じゃあ干しオレン出来ないじゃない!!どういうことよ、フレンドリーショップくらい作りなさいよー!!】
コンは干しオレンが食べられない事に対し不満をぶちまけている。
「まあ、ないなら仕方ないしまた今度作ろうよ」
【仕方ない・・・ならもうホテルに戻るわよ!!】
そう言って六九人の頭を軽く叩く。
「分かったから叩くのは止めろよ」
そう言ってホテルへと戻って行った。


六九人たちは今ホテルで販売されていた食べ物で腹をふくらませ部屋で休んでいた。
「今日は疲れたねー」
【本当疲れたわー】
またもや満腹になったためコンのテンションが下がりのんびりしていた。
【そうだ、さっき見たんだけどここってサウナが付いてるみたいだからいこうよ、サウナって美容に良いのよ】
「あ〜そういうのはダメかなー」
【えー何でダメなのー?】
「だって見られるとまずいからね」
【何を?まさか水着姿!?】
コンがちゃかすように言ってくる。
「いやそうじゃなくて・・・あっまだコンに言ってなかったね俺なぜか人の姿になっていても
ロコンの尻尾だけは無くならないんだよ」
そう言って六九人は今までズボンに入っていた尻尾を見せるように出してきた。
【本当に生えてる!!なるほど水着じゃ隠せないもんね!!】
コンが納得したようでまじまじと尻尾を見てくる。
【じゃあ六九人って温泉とかって行ったこと無いの?】
「いや一度だけ行ったことあるよ」
【じゃあその時はどうやって入ったの?】
「その時は確かロコンになって入ったよ」
【その手があるね!!なら今回もロコンで入れば良いんだよ】
「それが俺、ほのうタイプだから水とかお湯に入ったりするの嫌いなんだよね」
【なら汚れた時とかはどうしていたの?】
「仕方ないから洗うときはロコンになって母さんに洗ってもらってたんだよ、
ロコンは四足歩行だから自分では洗えないからね、それに人の姿だと尻尾を洗うのに凄い時間かかるし」
【なら今日も我慢して洗うんだね!!】
「いや、今日はぜんぜん汚れて無いし入らなくても・・・」
コンがあり得ないといった顔で六九人を見つめる。
【ダメよ毎日洗わないと!!】
「大丈夫だっ・・・・て」
六九人が弱々しく答えると九にコンの目が輝きだした。
【安心して!!ロコンになってくれればすぐ洗い終わるから】
「何でコンが洗うことになってんだよ!!」
【前から背中の流し合いとかってやってみたかったんだよね、さあ早くロコンになって!!】
「だから今日は大丈夫だって・・・」
【ダメ!!】
「分かった!!分かったから止めてよ!!」
ほとんどのポケモンにとって弱点である尻尾を叩かれしぶしぶロコンの姿へと変わっていく。
【さあ行くわよ!!】
【ねぇコン、やっぱり止めない?】
そんな六九人の苦し紛れの言葉を無視してお風呂場へと向かっていった。



そのあとはコンのあまりにも雑な洗いかたに、六九人はこれからもこの地獄が続くのかと絶望していた。




■筆者メッセージ
【みなさんコンにちはーコンでーす】
【六九人の苦手なことがお風呂に入ることだったなんて驚いたよ、これからは六九人の母さんの代わりに私が洗ってあげないといけないな!!それじゃあ今から六九人を洗ってくるよバイバイー】
天丼 ( 2017/05/07(日) 10:15 )