人とポケモンのはざまの物語 - 第一章 旅立ちの時
第1話 旅立ち当日
午前6:00

見渡す限り誰もいない部屋、部屋の中にはパソコン・本棚・机・などの家具がある。
窓ぎわにおかれているベットには誰も寝ていないと思うほどきれいな状態で敷かれている。

午前7:00

【おーーい】
どこからか呼びかけるような声が聞こえた。
【起きろー】
まただ、また聞こえる。
【仕方なわね・・・】
ため息のような声が聞こえたあとなぜだか暑くなっていくベットをぼんやりとした思考の中這い出ることに成功した。
【ようやく起きたね】
目の前には微笑んでいるロコン、妹の六九花(ろくか)が座っていた。
【暑いからやめろっていつも言ってるだろ】
六九花の得意技の"火の粉"が部屋の中を舞っていた。
【六九人がぜんぜん起きないからだよ、てゆうか六九人もロコンになってるんだからそんなに暑く無いでしょ】
【普通にあつよ、ところで今何時?】
【もう7:00過ぎてるよ、それとごはんもうすぐ出来るよ】
(えっヤバイもうそんな時間起きないと)
俺はあわてて部屋を出て階段をかけおた。



【おはよ、ようやく起きたかもうすぐ出来るからね】
キッチンでなにかしているらしいキュウコンがしゃべりかけてきた。
【おはよー母さん】
このキュウコンは俺と六九花の母の九子(きゅうこ)である。
【あんたそろそろその癖治したら?またロコンになってるよ】
キュウコンである九子が"かえんほうしゃ"を口から出して肉を焼きながら言ってくる。
(またロコンになっちゃってたか急いでいたから気づかなかった)
【まあ良いでしょ別にロコンの状態でも特に問題ないし】
【よし出来た】
俺と話しながらも焼いていた肉がようやく完成し香ばしい匂いが部屋中に拡散していく。
(いつも思うけど何で"かえんほうしゃ"でこんなに綺麗に焼けるんだろ?
俺が火の粉でやるといつも焦げるのに)
そんなことを考えてるといつの間にか隣に父、泰時(やすとき)その隣に妹の六九花が
座っていた。
(ちなみ俺と六九花は母であるキュウコンの九子と人間である泰時との間に何故か生まれてしまったハーフなんだよね、あとそのせいか俺と六九花は人にもロコンにもなれるだよな)
【六九人、今日は旅に出る日でしょ何時に出発するんだい?】
【そうなんだけどまだ準備が出来てないから急がないと・・・】
【まだやってやって無かったの?】
【まあな】
母さんの質問に適当に答え朝食をようやく食べ終えた。
【じゃあ準備してくるよ】
そういって六九人は急いで二階にかけ上がった。
(じゃあ荷物を準備するとするか)
(えぇーときずぐすり、モンスターボール、何でも治し、虫除けスプレー、着替え、ポケモン図鑑、こんなもんかな・・・これでようやく世界を旅できるんだなー。)
【よし行くか!】
そう言うと期待を胸に膨らませ、皆がいるリビングへと向かった。
「相変わらず準備早いわね」
いつの間にか人の姿になっている六九花が喋りかけてきた。
【だろー男の準備は5分で出来るからな】
「楽で良いわねー」
六九花といつもの会話を終えると母さんが声をかけてきた。
【そろそろ行かなくていいの?】
【じゃあ行ってくるか】
そう言って玄関に向かおうとした時突然後ろから呼び止められた。
【あんたロコンのままでいくつもりなの?】
【あぁー、人の状態の方がいいか】
そう言うと今喋っていたはずのロコンの形が変わりやがて普通の人間の少年、いやお尻の上の腰の高さくらい位置から赤い6本の尻尾が出ている人間の姿に変わっていた。
「これでオッケーだね」
【何であんたは人の姿なっている時もロコンの尻尾だけ消えないんだろね】
「それ本当不思議だよなー、まあいいやじゃあ行ってくるね」
『行ってらっしゃい』
九子、六九花、普段無言の父泰時も珍しく声をそろえて言ってきた。
「行ってきまーす」
そう言って玄関から外に向かった。ちなみに尻尾は無理矢理ズボンにねじ込んだため少し膨らんでいた。


カロス地方〜アサメタウン〜
(じゃあまずはポケモンをもらいにプラターヌ博士のところにでもいくかな)
旅立つトレーナーにはそれぞれ初心者向けのポケモンが渡される事になっていて
その担当者をプラターヌ博士が行っている。

一番道路

「あれ?なんかあそこに人がいる」
(誰だろうここはいつもはトレーナーもぜんぜん来ないのに)
目を凝らして見てみるとポケモンの前でなにかをやっているように見える。
(なにやってるんだろう?)
そう思って近づいていくと疑問は驚きに変わっていった。
「えっプラターヌ博士?」
つい大声で言ってしまったためプラターヌ博士は驚きポケモンは逃げてしまった。
「ビックリした!」
「あっすいません今から会いに行こうと思ってた人がこんなところにいてつい」
「良いよ良いよところで会いに行くつもりってことは新人トレーナーかな?」
「はいポケモンが欲しくて」
「なるほどそう言うことか、よしならこのポケモンをあげよう」
博士がリュックサックの中からひとつのモンスターボールを取り出し前に向かって軽く投げる。
「出てこいオタチ」
【ようやく私の番?】
いきよいよく飛び出したオタチは待ちくたびれたようにあくびをしながら言っている。
「このポケモンで良いかな?」
「ありがとうございます」
「これからよろしくオタチ」
オタチを抱きながら喋りかける。
「では私は忙しいからこれで失礼するよ」
「ありがとうございました」

5分後

「自己紹介でもしよか、俺の名前は六九人今日旅立ったばかりだけどトレーナーだよ」
【私はオタチの女の子のコンよ、まあ自己紹介したところで分かんないでしょうけど】
「よろしくねコン」
【うん!よろし・・・・ん?】
「どうしたの?」
【あれ今私の名前呼んだ?】
「えっコンだよね?」
【もしかして私の言葉が分かるの?】
「あっごめん良い忘れてた、俺はポケモンの言葉が分かるんだよ」
【!?そんな人間って居るんだ初めての見た・・・・】
コンはあっけにとられて声をかすれさせながら言ってくる。
「ところで俺の夢は世界中を見て回ることなんだけど付き合ってくれない?」
【あぁ良いわよ私も旅をしてみたかったもん】
「ありがとうじゃあ改めてよろしくね」
【うんよろしく】
「じゃあまずは一番近くのメイスイタウンにでも行こうよ」
【良いわよじゃあいきましょ】
六九人が歩き出したとき後ろから声が聞こえた。
【六九人、私をモンスターボールにいれないの?】
「あっそれなんだけど1人でいてもつまらないしせっかく喋れるんだから出しっぱなしじゃダメ?」
【ぜんぜん良いわよ確かにその方が仲良くなれるし賛成よ】
「じゃあ行こうか」
【ちょっと待って】
そう言うとコンが素早く足から体、頭へと登ってくる。
「何故そこに登ってくるの?」
【知ってる?私たちオタチって"見張りポケモン"って言って高いところにいると落ち着くのよ】
「なるほどだから頭の上なのか」
そんな話をしていると前から虫取り網を持っている子どもが近づいてきた。
「あっポケモン連れてるってことはトレーナーだな僕とバトルしてよ」
「いきなりトレーナーとのバトルかコンできるか?」
【うん大丈夫だよ初めてのバトル絶対勝とうね!!】
「やっぱりそのポケモンかじゃあ僕はこいつだ!!いけキャタピー」
投げられたモンスターボールから緑色の虫が飛び出してきた。
【きみバトル初めてなんでしょ、それで僕に勝てるかな?】
「早く始めようよ」
虫取り網を持った少年は早くやりたくてしかたがない様だ。
「よしじゃあ始めようか」
「先手必勝だキャタピー"体当たり"」
【任せろ!!】
「コン!!かわして」
【うん分かったわ!!】
キャタピーは幼虫とは思えない動きで突っ込んでくるが、すかさずコンが右に跳んでかわすことに成功した。
「いまだコン、キャタピーに"ひっかく"」
【うん!】
横をとられたキャタピーはなすすべもなく攻撃を食らってしまった。
【くっ!!】
「大丈夫か、キャタピー!!」
「ナイス、コン!!」
「これならどうだキャタピー"糸をはく"」
【これならどうだ!!】
「もう一度かわして」
【分かった!】
またよけようとし右に跳んだか、長い尻尾が運悪く糸に絡まり地面に叩き付けられてしまった。
【キャッ!】
「コン、大丈夫か!」
【叩きつけられただけだから平気よ!】
「いまだキャタピー"体当たりだ"」
「コン!!ひっかくで向かい打って」
コンが突っ込んでくるキャタピーに向かって伸びた爪をうち出した。
ドン、小さな音が聞こえるどうやらお互い後ろに飛ばされたようだ。
「無事かコン!」
【なんとか大丈夫みたい、それより向こうをみて相手はどうなったの?】
なんとキャタピーは木にぶつかり目を回して倒れていた。
「コン勝ったよ!!俺たちの初勝利だ」
相手もキャタピーが気絶していることにきずき、モンスターボールに戻してこっちに近づいてきた。
「君たち強いじゃん本当にはじめてなの?」
「まだやったこと無かったからどうなるかドキドキしたよ」
「じゃあ僕たちはもっと強くなるために特訓してくるね」
そう言って虫取り少年は走っていってしまった。
「お疲れコンどうだった初めてのバトル?」
【凄い楽しかったよもっとやりたいな】
「ところでさっき攻撃をくらってたけど大丈夫なの?」
【ぜんぜん平気だよ】
「良かったじゃあまたメイスイタウンに向かって行こうか」
【うん】




こうしてこの長い長い冒険の記録は幕を開けた。





■筆者メッセージ
こんにちはー天丼です。
素人の私が初めての書いた物なので、しあがりは酷いと思いますがどうぞよろしくお願いします
あと感想等もよろしければお願いします。
天丼 ( 2017/05/06(土) 00:08 )