[アンケート結果発表中]絆の軌跡 〜繋がりの導き〜























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第2章 平和な時が流れる町
9 LS 白銀色
夜 ポケモンセンター内 sideティル

ライト「ティル、お待たせ!」
ティル〈…やっぱり、凄いよ!〉

俺は人間の技術に感動しながらボールから飛びだした。

だって……、凄いんだよ!!

あんなに毒で弱ってたのに、たった数十分で完全に回復するんだよ!!

野生だった時だと軽く2日はかかったのに……。

それにもう一つ。

[エーフィ]のシルクさん………。

見た感じ大人っぽいけど、幼さもある……。

あと、何かただ者ではない気がするのは気のせい?

………うん、きっとそうだね!

シルク〈私達では、まず発見できないような定理とか、法則を使ってるのよ。 ………私の場合、化学以外でね!〉

シルクさんは満面の笑みで言った。

本当に、不思議なポケモンだよ……。

ライト「……なら、わたしは尚更だね。」
ティル〈……何かよく分からないけど、そうなんだー。 ……ねえシルクさん?〉
シルク〈敬語は使わなくていいわよ!〉

シルクさ……いや、シルク、笑顔、可愛いよ……。

俺は思いきってシルクに話しかけた。

ティル〈なら……、シルクってもう大人だったりするの?〉
シルク〈みんなによく言われるわ。 ………でも、私はまだギリギリ未成年………19よ!〉

ティル・ライト〈えっ!?まだ俺と同じで子供だったの!?〉「えっ!?シルクってわたしと1つしか変わらなかったの!?」

えっ!?全然そうは見えないよ!!

俺はてっきり24、5かと……。

シルク〈そういえば、まだ言ってなかったわね。ちなみに、オルトは18、リーフとスーナは20、フライは知ってるかもしれないけど16、コルドでもまだ22なのよ。〉
ライト「わたしとあまり変わらなかったの!?」
シルク〈ええ、そうよ。〉

シルクの話だと、リーグを3ヶ所も制覇したって言ってたけど、そんなに若いんだ……。

オルトさんには会ったことがあるけど、他のポケモンにも会ってみたいなー。

きっとシルクも、相当強いんだろうな……。

シルク〈ところでライト? ライト達は明日にも[ニビシティー]に行くつもりなのよね?〉

シルクは突然、話題を変えた。

……会話、止まったもんね。

ライト「うん。地図も買ったし、このまま[ハナダシティー]を経由して[ヤマブキシティー]に行くつもりだよ。」
シルク〈なら、[ハナダシティー]まで一緒ね!そこまで一緒に行きましょ!〉

えっ!?行き先同じなの!?

ライト「一緒なの!? うん!もちろんだよ!!旅は1人でも多いほうが楽しいもんね!!」

ライトはパッと明るい声で言った。

ティル〈本当に!? なら、他にいろいろ聞いてもいい?〉
シルク〈ええ、いいわよ!………でも、今日はもう遅いから明日に備えて寝ましょ!〉
ライト「あっ、ほんとだ!もうこんな時間!?」

えっ!?

シルクに言われてライトと同じ方をみると、長い針はちょうど真上を指して、短い針もそれに重なりそうだった。

……どういう意味か分からないけど……。

………という訳で、俺はこの辺でお喋りを切り上げて眠りについた。

……………

朝 トキワシティー sideシルク

ティル〈………みんな揃ったし、早く行こうよ!!〉

ティル君は今にも走り出しそうな勢いで言った。

ティル君が寝た後、ライトに聞いていたけど、本当にせっかちなのね……。

……これも個性……、否定するつもりはないわ。

ライト「うん!じゃあ、行こっか。」
シルク〈そうね。〉

ええ、もちろんよ!

私達は会話の華を咲かせながら歩き始めた。

………もちろん、野生とかトレーナーのポケモン達と戦いながらね!

……………

午前中 トキワの森 sideシルク

シルク〈この森を抜ければ、すぐに[ニビシティー]に着くわよ。〉

小高い木々が争うように立ち並び、木漏れ日が所々に差し込む森に、私達は揚々と足を踏み入れた。

時々柔らかな風が吹き抜け、森の木々が絶妙なハーモニーを奏でる………。

やっぱり、こういう所は落ち着くわね。

ティル〈森って事は、炎タイプの俺の出番だね!!〉

ティル君は私の隣で自信満々にいった。

ライト「草タイプとか、虫タイプが多いもんね!」

ええ。どこの地方も、大抵がそうよ。

…………森といえば、ライトと初めて出会ったのも森だったわね。

……懐かしいわ。

思い出s……

???〈痛っ!………だから………いい加減に…………やめてよ………!!〉
???〈俺達がお前如きの言う事を聞くと思うか?〉
???〈そもそも、お前の存在自体が気にくわないんだよ!!〈[乱れ突き〉!!〉〉
???〈[糸をはく]!!〉
???〈っぐ………!!〉

……uわ………えっ!?

静寂に包まれた午前の森に、自然では有り得ない音が響いた。

ライト・ティル「〈何!?今の!?〉」

シルク〈わからないわ!! でも、何かが起きているのは確かね。〉

……でないと、こんな音がするはずないわ!!

私は音の出所をつきとめるべく、意識を集中させた。

…………!

分かったわ!!

シルク〈北のほうよ!!〉
ティル〈北だね?〉

私の言葉を聞くと、ティル君は一目散に駆けだした。

ライト「ティル!!」
シルク〈ライト、いくわよ!!〉

私も、すぐに彼のあとを追った。








ティル〈ライト、シルク!大変だよ!!〉
ライト「!!」
シルク〈…………これは酷いわね……。〉

!!

そこには、とんでもない光景が広がっていたわ………。

姿は木が邪魔で見えないけど、そのポケモンを十数匹の[スピアー]を初めとした虫タイプのポケモンが集団で襲って………、いや、リンチって言った方がいいかもしれないわ……。

……何があったのかは知らないけど、[絆]の名を持つ者として……、許せないわ。

集団で一匹を襲う行為は[絆]の理に背く………。

ティル〈ライト、シルク!すぐにでも……〉
シルク〈ティル君、私がいくわ!だから下がってて!〉

私はすぐにでも走りだそうとしているティル君の前に立ち、行く手を阻んだ。

ティル〈でもシルク!〉
シルク〈野生とはいえこの数。油断はできないわ。それに、複数となると、ジム戦のようには行かないわ!………それに、私の前で理に背く行為をするなんて、許しておけないわ!!〉

私はそれだけ言うと修羅場に躍り出た。

シルク《そこまでよ!!これ以上は集団で攻撃はさせないわ!!》

???〈〈〈!? 誰だ!?〉〉〉

???〈だ……………れ…………?〉

私はその争いをとめるべく、力一杯念じた。

シルク〈あなた達は[絆]の理に背いた。 集団リンチなんて、許されないわ!!〉

取り囲んでいたポケモン達の目線が一斉に向けられた。

……凄い殺気ね……。

………でも、未来の世界で正気を失った[ディアルガ]と戦った私にとっては、[コイキング]のそれよりも弱いわ。

私は時の化身に向けたそれと同じ睨みを効かせた。

スピアーA〈ハッ、[エーフィ]のお前一匹で俺様達にかなうとでも思ってるのか?〉
スピアーB〈それに姉ちゃん、♂相手に刃向かわないほうがいいぜ?〉

私は奴らに構わず、襲われたポケモンの安否を確認した。

……………、酷い怪我ね………。

…………種族は[イーブイ]で、色違…………い!!?

奴らが取り囲んでいる下で、通常とは異なって、銀の毛並みを持った[イーブイ]が、何とか意識をつなぎ止めていた。

………なら、尚更放っておけないわ!!

それ以前に、[差別]や[偏見]、[妬み]、[僻み]は私が最も嫌いな事のうちの1つ………。

この状況から容易に推測できるわ!!

…………なら、まずは[イーブイ]の彼女の安全を確保しないと!!

スピアーC〈姉ちゃん、痛い目に遭いたくなければ、今のうちに引き下がった方がいいぜ?〉

奴らの言葉を無視し、両目を閉じる………。

………[チカラ]を、使わせてもらうわ!!!

シルク〈{[絆]により…………我らを護り給へ………。}〉

強く念じ、自分の[特性]を入れ替える……。

そして、僅かばかりに残った自らの守備力を、全て[絆]に捧げる…………。

ティル〈……!?何!?この感じ!?〉
???〈…………??〉

私の背後で、驚きの声があがった。

ライト「守られるようなこの感じ………、もしかしてユウキ君の[絆の加護]……?」

………そう。

ライトの言う通り、私も[絆の加護]を使えるわ。 

私も[絆の従者]として[証]を持つから、使えるのよ。

……[チカラ]を解き放ち、私は目を開けた。

私もユウキと同じように、いつもは白い瞳が変色する……。

私の場合、水色だけど……。

でも、同じ[チカラ]には変わりないわ!

スピアー達〈〈〈〈[毒針]!!〉〉〉〉

奴らは一斉に攻撃を開始した。

……私の守備力はゼロだから、攻撃をうける訳にはいかないわ!!

だから、全力で!!

シルク〈[シャドーボール]、[サイコキネンシス]、発散!!〉

漆黒の弾を拘束し、すぐにそれで上昇気流を発生させる。

………相手の反応はキリがないから省略差せもらうわ。

シルク〈[目覚めるパワー]、[ベノムショック]、化合!!〉

飛ばされながら維持している超能力で暗青色、紫のエネルギーを混ぜ合わせる。

この説明も、割愛させてもらうわ。

……もし知りたかったら“絆の軌跡〜過去と未来の交錯〜”を見てくれるかしら?

二色の弾は混ざり、藤色に変色した。

それを2つに分け、丁度最高点で放った。

…弾は衝突し、竜の効果で膨張し始める……。

それと同時に、核分裂のα崩壊の原理で無限に増殖する………。

やがて、藤色の弾は守備軟化作用を秘めた雨となった。

シルク〈[サイコキネンシス]!〉

それが彼女に及ばないように、超能力で保護する……。

シルク〈[シャドーボール]、[10万ボルト]、拡散!!〉

漆黒の弾と高電圧の電撃を同時に放ち、超能力で粒子状に細分化する。

そして、それらで相手の群れを取り囲み……、

シルク〈収束!!〉

中心に向けて一気に凝縮させた。

[従者のチカラ]の影響で、私には物理攻撃と守備力という概念が無い代わりに、特殊攻撃が限界を遥かに超えた段階まで強化されてるから、タダでは済まないわよ!!

これ以外にもある[代償]を考えてようやくつりあう[技の制限の緩和]と[特殊技の強化]……。

だから、あなた達は私には勝てないわ!!

……案の定、私の技が命中した群れは次々に倒れていった。

ティル〈………凄い………。〉
???〈…………強い…………。〉
ライト「オルトの言う通り………、凄い事になってる…………。」

私以外の、意識がある誰もが言葉を失った。

@ ( 2013/12/07(土) 01:41 )