[アンケート結果発表中]絆の軌跡 〜繋がりの導き〜























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第8章 師に仰ぐ恩
64 LS 事件の終息
夕方 収録会場 sideテトラ

ライト〈……ティル?……ちょっと「〉肩…かしてくれる?」
ティル〈……あっ、うん。〉

疲労の色が色濃く出ているライトは、姿を変えながら言った。

……見ただけでも辛そうだったけど、本当にしんどいんだ……。

種族の能力って言ってたから簡単にできるのかと思ってたけど、そうじゃないんだね?

ライトに言われたティルは、彼女の右腕を自身の肩にまわし、力が抜けている彼女を何とか支えた。

カレン〈………見たことない種族やけど……あなたは一体……何者……?〉

見たことない種族の鳥ポケモンは、首を傾げながらライトに伺った。

……脚に着けてるリングが気になるけど………。

スーナ〈……あっ、そうだったね♪ 紹介するよ♪ 彼女は[ラティアス]のライト。彼女の種族は3匹しかいない、伝説のポケモンなんだよ♪ 人間に姿を変えれるのは種族の能力。 で、こっちの[ハトーボー]は[豪雷の防人]で化学者のカレンさん。テトラちゃんのトレーナーなんだよ♪〉
テトラ〈トリ姉の?〉
スーナ〈うん♪〉

[豪雷の防人]……?

何なの、それ?

トリ姉のトレーナーって言ってたけど、どう見てもポケモンだよ?

私の問いかけに、スーナさんは笑顔……とまではいかないけど若干明るめに答えた。

カレン〈彼女が……。 ……なるほどね。「〉あなたがトリの妹とトレーナーなんやね?」
ライト「えっ……あっ……はっ、はい。」
コルド〈…立場的には、お二人とも同じですね。〉
ティル〈どっちも姿を変えれるもんね。〉
スーナ〈確かにね…。 ……ところでライト? さっきシルクに何をしたの?〉

……そういえば、そうだよね。

ここに来る前にライトは何をしていたのか聞く前にボールに戻ったし……。

何かの技っていうのは確かだけど……。

私が聞く前に、スーナさんが思っていた事を口にした。

ライト「…簡単に説明すると、わたしの[チカラ]を使ってシルクの[心]を癒やしたんだよ。」

スーナ・カレン〈「[心]を?」〉

ライト「うん。」
フライ〈……でも、何で[心]を?〉
ラグナ〈見たところ彼女が正気を失ったのは精神的なショックが大きかったからだろう……。……この場合、彼女自身が自力で立ち直るしか方法は無い……。この状況でライトは[チカラ]を使ったのだ……。昔聞いた話だが、[ラティアス]には[心]を癒やす力があると言われている。……野生時代に聞いた話だがら定かではないがな。〉
オルト〈確かにな。……俺が読み漁ってきた書物にはそういう記述は無かったから、確証は無いがな……。……だが、これで証明されたという訳だ。〉

……へぇ………。

分かったような、分からないような……。

……とにかく、ライトにしか出来ないって事だね?

ライト「…だね。」
スーナ〈……なら、何でシルクは眠っちゃったの?〉
ライト「……ええっと、いわゆる[代償]…かな? 使ってもらったひとは半日ぐらい眠り続ける事になるみたいなんだよ……。……きっと、寝ている間に癒されるんじゃないかな?……それに、使ったわたしの方にも[代償]があって、一時間ぐらい身動きがとれなくなって、技も半日使えなくなるんだよ……。」
コルド〈……という事は、むやみに使えないという事ですね?」
ライト「…うん、そうなるね。」

……そうなんなんだ……。

ティルの肩をかりて辛うじて立っているライトは、分かりやすいように言葉を選びながら語った。

ライト「………あっ、テトラ、ラグナ? ユウキ君が見つかったみたいだから、ハートさんの方を手伝いに行ってくれる?」

ライト?

[テレパシー]で連絡があったんだね?

テトラ〈うん、いいよ!〉
ラグナ〈どっちの姿でいるかわからないからな。〉

……だって、ユウキさんも姿、変えれるもんね。

何でかは知らないけど……。

……うん、わかったよ!

私とラグナは頷いて、走ってこの場を後にした。


………


sideライト


あの後、ユウキ君も無事に保護されたよ。

…シルクと一緒で、気を失ってたけど、命に別状はないみたい………。

……ただ、人間の姿に戻してもかなり影響があったみたいで、1ヶ月間は病院で入院しないといけないみたい………。

シルクの方は、日付が変わるか変わらないかぐらいに目を覚ましたよ。

……相変わらず声は出せないみたいだけど、それ以外は何ともないみたい………。

……とにかく、ふたりとも無事で良かったよ!

……で、事件のほうなんだけど、テトラ達がハートさんのほうへ行って少ししてからリョウさん達が着いたみたい。

主犯者は何故か凍りついた蔓で縛られてたみたいで、簡単に取り押さえれたらしいよ。

……その他大勢の下っ端達も、確保されて連行されてた……。

………番組の方は、あの騒動まで放送されていたみたいで、何か大変な事になってるってカレンさんが言ってた……。

負傷者は姿が元に戻っていたユウキ君と、下っ端数人だけ。

これだけ大きな事件だったのにこの数ですんだらしい……。

……きっと、ユウキ君とシルクが[絆の加護]を発動させてたおかげだね?

……うん、きっとそうだよ!


ううんと、わたしが知ってるのはこのくらいかな?

一応、こんな感じで、{生放送襲撃事件}は終息した。

■筆者メッセージ
第8章、長かった……。
@ ( 2014/03/19(水) 18:21 )