絆の軌跡 〜過去と未来の交錯〜
























小説トップ
巻之拾 動きだすシナリオ
伍拾壱 矛盾
西暦7000年 ギルドB2F sideハク

昨日は、たくさんの事があったわ。

まずはシルク達との探検。

フライのスピード、ウォルタ君並み、いや、ウォルタ君がフライ並みにあったんかな?

2人の姿を捉えるのが大変やったよ。
それに、技もすごかったよ。

ウォルタ君、2つの姿を巧みに使って相手を翻弄していたよ。

きっと、ウォルタ君にしか出来ない戦法やな!

フライは死角に潜り込むのが上手いんやな?

それに[超音波]、自由を奪ってからさらに音で位置を悟られないように。

[ドラゴンクロー]、彼はバトルが終わってからもずっと維持していたよ。

彼も、実力は相当なものやね!

シルクの技は………、凄く綺麗やったよ!!
色とりどりの弾……見事やよ!

それに、種族上出来ないはずなのに飛んでた……。

ウチも種族上浮遊する事はできるんやけど、どうしても上手く出来なくてね……。

…………ちょっと悔しいかな。

………そして、なんやかんやあって、探検隊本部の幹部の人がいて………、その人がウォルタ君のお母さんで………、大喧嘩があって……、シルクが過去をうち明けて…、親子の[絆]に感動………。

…………なんか要約みたいになっちゃったね……。

そして、夜が明けて、いつもしているらいし朝礼………。

「シルクさん達と“明星”のお2人以外には話したが、……[時の歯車]が何者かに盗まれた……♪」

「「えっ!?[時の歯車]が!!?」」

ウチとウォルタ君が声を揃えた。

うそでしょ??あの[時の歯車]が!?

どんな大盗賊でも手を出さないのに……。

「「「[時の歯車]?それって何なの……?説明をしてもらってもいいかしら?/それって何何ですか?/………初めて聞きました……。」」」

シルク、フライ、シリウスが互いに口を揃えた。

………そっか。[過去]から来たから知らないんだっけ?

「最初から話すと、この時代には各地の[時間]を[時の歯車]が司っているんだよ〜。」

「「「[時]を?」」」

[過去]組の三人が首を傾げた。

「そう。やから、それがないとその周辺の[時]の流れが止まってしまうんやよ……。」
「………つまり、決して触れてはならないという事ね。」

シルクが、話をまとめた。

「……それは大変ですね……。」
「その通りです。」

いつからいたのか、突然有名な探検家のシャドウさんが口を開いた。

「このまま放っておくと取り返しのつかないことになってしまいます。………今現在、5つあるうちの3つが盗まれています。恐らく、同一犯による犯行だと………。」

ここで一度言葉を区切った。

そうしか考えられやんよね?

「ですから、絶対に犯人を捕まえなければなりません。」

シャドウさんが言葉を強めた。
そうやね!!

「でも、どうやって捕まえるの?」

ベリーさんが不思議そうに聞いた。

確かに、そうやね。

「そこで、私に1つ作戦があります。奴は再び[時の歯車]がある場所に現れるでしょう。そこで、その場所で待ち伏せして捕まえる。………場所の目星はついています。」

シャドウさんが[不思議の地図]を広げながら言った。

それを全員でとり囲んだ。

シルクは何か考えていたらしく、少し反応が遅れたけど……。

「………確信はないですが、[キザキの森]、[北の砂漠]、[導きの大河]、そして[水晶の洞窟]のどこかに姿を現すでしょう。」

彼が地図の4点を指しながら言った。

ウチらも、それを目で追う。

「………ということは、手分けして捜したほうがいいですわねー。」

シャインさんがハイテンションで言った。

……こんな時にそのテンション、流石にウチでもひくよ……。
名案だけど……。

「そうしましょう♪!……かってだが、担当の場所を決めるぞ♪“悠久の風”、2人は[北の砂漠]に向かってくれ♪」
「うん、わかったよ!」
「僕達は砂漠ですね?」

2人は任せてくれ、っと言わんばかりに元気良く答えた。

……“悠久の風”といえば、最近急に実力をつけてゴールドランクまであがった探検隊やんね?

ここのギルドに所属しとったんやな?

それに、急に成長したって……、去年のウチらを見ているみたいやわー。

「“明星”のお2人は[キザキの森]に向かって下さい♪」
「……わかりました。」
「東のほうにある森やな?」

フラットさん、そこはウチらに任せて!

「シルクさん、フライさん、ウォルタ君は[導きの大河]の下流に向かって下さい♪」
「わかったわ。」
「うん、いいよ〜。でも、大河ってことは、フライは相性的に不利だよね〜?」
「うん。だから、ボクはラテ君達の方に向かわせてもらってもいいですか?」

シルク、ウォルタ君は快く承諾。

対してフライは地面タイプやからね……。
ウチもそのほうが良いと思うよ。

「フライは地面タイプだもんね!」
「フライが加わってくれるなら、僕達も心強いよ。」
「あっしもその方がいいと思うでゲス。」
「……なら、頼みましたよ♪それから、ブラウン、シャイン、ヘルツは[水晶の洞窟]に向かってくれ♪」

フラットさんはフライ達を見てからその三人に言った。

「わかったでゲス。」「わかりましたわー!」「お前等、ワシの足を引っ張るなよ!」

ヘルツさん、正直五月蝿いよ……。

………残りのメンバーは各地で聞きこみらしいね。


これで、担当は決まったね!

「………あっ、言い忘れてましたが、今朝、入った情報ですが、盗賊の種族は[ジュプトル]だそうです。」

[ジュプトル]ね…………、わかったよ!

「それでは、親方……様?」
「…………zzzz」

そう言いながら、フラットさんがラックさん………あれ?

ラックさん、………寝とるやん……、完全に……。

「親方様ー、起きてます……」
「………はっ!絶対に盗賊を捕まえるよー!

「「「「「おー!!」」」」」「ひぇっ!」

ラックさんのかけ声にウチらは続いた。

フラットさんは………、突然だったから驚いて腰を抜かしているよ……。

シルク、フライ、ウォルタ君の三人は、何か考えているよ……。

ウチらは、それぞれ、散り散りになった。

………

sideシルク


「「「「「おー!!」」」」」「ひぇっ!」

ハク、ギルドのメンバーはかけ声と共に散り散りになったわ。

……………でも、何か引っかかるわね……。

フライとウォルタ君には昨日の事を伝えたけど、今日の話とは何か矛盾しているというか……、辻褄が合わないというか………。

……モヤモヤしてスッキリしないわ……。

チェリーが言うには、[時の歯車]をある場所に納めなければ、[星の停止]を迎える……。

対してシャドウさんは、[星の歯車]を取ると[星の停止]を迎える………。

明らかに主張が食い違っているわね……。

それにシャドウさん、今日知ったばかりにしては場所を特定するのが早すぎる気が……。

だって、今はまだ朝の8時半……、どう考えても早すぎるわ……。

「シルク?何かおかしくない?」
〈フライ、あなたも気づいたのね?〉

探索に行くメンバーが階段を上がってから、フライが声を潜めて言ったわ。

「うん。 どう考えても、チェリーの話とシャドウさんの話が食い違っているよ。」
「ぼくもそう思うよ〜。2人の言っている事は正反対だよね?


ウォルタ君も、フライに続いた。

私はそれに[テレパシー]で応じる。

〈やっぱりそうよね?…………もしかすると、チェリー達を追っている人物はシャドウさんの可能性があるわね……。あの人もゴーストタイプ、条件を満たしているし………。〉

確証は無いけど、その可能性も捨てきれないわ……。

人を疑うのは心が痛むけど……。

「そういえば、そうだね。 仮に、シャドウさんがチェリー達を追っている人物と仮定すると、シャドウさんも7200年代のポケモンになる………。[未来]のポケモンだから、物知りな事にも、すぐに場所を挙げた事も説明がつく………、辻褄が合う事になる……。」

フライが、私と同じ分析をした。

これなら、説明がつくけど、証拠が無い………。

だから、あくまで私達の推測に過ぎないわ……。

「シルク、フライ、これは[真実]を確かめる必要があるね〜。」
〈そうね………。こんな事は、本当はしたくないけど仕方ないわ……。 ウォルタ君、シロさんに全て説明して、シャドウさんを監視してるれるように頼んでも、いいかしら?〉

私は真っ直ぐウォルタ君を見つめた。

「………わかったよ。頼んでみるよ〜……。」

それだけ言うと、ウォルタ君は意識を集中させはじめた。


…………ウォルタ君、頼んだわ。

〈………誰にも気づかれないようにね………。〉

本当は私独りで調べるつもりだったけど、2人とも気づいていたから、そうは言ってられないわね………。





@ ( 2013/09/12(木) 01:07 )