絆の軌跡 〜過去と未来の交錯〜
























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巻之七 真実とは
参拾泗 語られた真実
西暦7000年 真実の頂5合目神社 sideウォルタ

凄い…………、この人が……………伝説の………ポケモン………?

威厳というか、威圧感が……尋常じゃないよ……。
プレッシャーで押し潰されそうなのに、シルクとフライは平気そう……。

「ミズゴロウ殿、汝の名を伺いたい。」
「………えっ!?ああ、ぼくはウォルタです。」

ぼくはシロさんに呼ばれてとびあがった。
重圧が………。

「では、ウォルタ殿、汝の求める[真実]は何だ?」

えっ!?ぼくが求めている[真実]?

それは……、もちろん……。

「ぼくは歴史に埋もれた[真実]を解明したい。コレではダメかな〜?」
「了承した。」

あっ、こんなのでもいいんだ〜。

………少しは、プレッシャーに慣れた、かな?

「シロさん、ウォルタ君は何代目の[真実の英雄]になるのかしら?」

話が終わって、シルクはシロさんに質問した。

そういえば、シルクは18代目って言ってたから、[真実]にもあるのかもしれないね〜。

「初代から数えて、ウォルタ殿は17代目だ。」
「へぇ〜。ぼくの前には16人もいたんだ〜。」

16人かー。

「そのうち15人が人間だ。」
「つまり、ポケモンでは2人目って事ですね?」

ぼくが言う前にフライが答えた。

ちなみに、ルアン君は何がなんだかわからないっていう感じで立ち尽くしてる。

予めシルクから聞いてなかったら、ぼくもルアン君みたいな感じになっていたのかもしれないね…。

……えっ?でも、まって。どうしてぼくの前で人間からポケモンになったんだろう………。

「そうだ。」
「ねえ?シロさん。どうしてぼくの前で人間からポケモンになったの〜?」

ぼくは疑問をシロさんにぶつけた。

「あっ、言われてみれば英雄がここで代わっているわね。見落としていたわ。」

シルクもこの事に気がついた。

「…………では、話そうか……。[真実]が15代目、5回目に[5本の柱]が揃った時の事を………。」

シロさんは少し暗い表情になった。
一体何があったんだろう〜…………。

「忘れもしない、5100年代……。その時、世界は数百もの国と、1つの国が対立していた……。」

シロさんはゆっくりと語り始めた。

シルクもノートを取り出して、書きこむ準備をした。

「つまり、1対数百って事だね?」
「そうなるな。その時、拙者を含む[5本の柱]は全員連合国に就いていた。両者の間は緊迫した状態で、いつ戦争が起きてもおかしくない状態だった……。そんな中、孤立した国が暴挙をしでかした。」
「暴挙〜?」

ぼくは言葉を繰り返した。

「ああ、そうだ。兵器、情報操作………、あらゆる手段で連合軍に奇襲攻撃を仕掛けた。」
「えっ!?まさか………兵器で!?」

シルクは持っていたペンを落とした。

「シルクさん、兵器って何?」

ここでルアン君が口を開いた。

「………いわゆる、生命や建造物………、全ての物を一度にたくさん破壊する武器みたいなもの…………。平和のためにも、決して使ってはならないのよ…………。それは少なからず身体に悪影響を及ぼすわ………。」

シルクは真剣な表情………、暗い声で言った。

そんなものが過去にあったなんて………。

「シルク殿、その通りだ………。その国が全世界に向けて使用したため、ほぼ全ての建物は破壊され、ありとあらゆる命が息絶えた……。少数だが、生き残った人間がいたが、身体も弱り、すでに虫の息だった………、[英雄]と[賢者]も例外なく………。そして、3年もすると、生存した人間でさえ全員息絶えてしまった………。…………我々ポケモンにも被害が及んだ………。以前は経験さえ積めば進化できたのだが……、それが出来なくなった……。」
「……………、どうりで、もうしてもいい頃なのに、ウォルタ君は進化できないわけだ………。」

フライが呟いた。

「…………、以上だ。」

シロさんはここで一旦話を終わらせた。

「「「「……………………」」」」

沈黙……。

話辛いよ…………。

辺りには、シルクがノートに書きこむ音と、吹き抜ける風の音だけが響いた。

■筆者メッセージ
重要な内容なので、ここで一度区切らせていただきます。
@ ( 2013/08/15(木) 18:35 )