とある青年の物語 〜kizuna〜


























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§5 an archeological society
twenty-fourth
AM8:55 ムロタウン フェリー乗り場

「………、サングラス、慣れないなー……。」
〈確かに、ユウキには似合わないな。〉
〈すごく違和感があるわね。〉
〈人が集まるのを防ぐためには仕方がないと思います。〉
「そうだね。」

この日、ユウキはNの提案で黒いサングラスをかけている。

「せっかくNが提案してくれたから、会場まではこれでいくよ。」
〈うん♪ ユウキ、そろそろフェリーが出航する時間じゃないかな♪?〉
「たしか9時だったよね?」
「うん。行こっか。」

ユウキ達は出航寸前のフェリーに乗りこんだ。

………

AM9:05 船内

〈ユウキ〜、さっそくバトルしようよ〜。〉
「そうだね。着くまで1時間ぐらいかかるみたいだしね。」
「ユウキくん、この船って、バトルしてもいいんだね?」
「うん。じゃあ、適当な相手を見つけて始めようか。」
〈うん♪〉〈ええ。いい運動になるわね。〉〈いい暇つぶしだな。〉〈今日は何人抜きできるかな〜。〉〈周りに注意しないといけないですね。〉

ユウキ達は船内でバトル相手を探し始めた。

「この人ならちょうどいいかな?すみません。」

さっそく少年に声をかけられた。

「バトルお願いします。」
「よし、わかった。1対1でいいかな?」
「はい!」
「コバルオン、一番手、頼んだよ!」
〈僕からですね。頑張ります!〉

コバルオンは指名され、前に出た。

「どんなポケモンかわからないけど、マイナン、いくよ!」
〈うん……僕からだね……。〉

相手はボールを投げ、マイナンを出した。

「マイナン、[充電]!」「まずは[神秘の守り]!」
〈うん……[充電]。〉〈口数が少ない方ですね。[神秘の守り]!〉

マイナンは電気を溜め始めた。
対してコバルオンは光のベールを纏った。

「続いて[電気ショック]!」〈完了しました!この後は[ラスターカノン]ですか?〉
〈わかった。[電気ショック]!〉「正解だよ!」
〈[ラスターカノン]!〉

相手は溜められたら電気を放った。
対して口元に白銀のエネルギーを形成する。

〈っ! いきますよ!!〉

電撃は命中、すぐに白銀の弾を放った。

「当たったのに、効いてない!?」
〈うっ! この人、………つよい………………。〉

マイナンは攻撃に耐えられず、倒れた。

「一発で……。  ありがとうございました。」
「どうも。 よかったら、これ使って。」

そう言い、ユウキは少年に[いい傷薬]を渡した。

「もらってもいいんですか?」
「もちろん。」
「ユウキくん、気が利いてるね。」

結果、勝利。
少年は去っていった。

〈次、いきましょ!〉
「そうだね。そこの方、バトルお願いしてもいいですか?」

今度はユウキからバトルをもうしこんだ。

「俺でよかったら、受けてたつよ。」

ユウキと同じくらいの年の青年が応じた。

「ありがとうございます。1対1でお願いします。」
「わかった。ザングース、いくぞ!」
〈よし、ひと暴れしてやるか!〉
「よし、二番手は、ジャローダ、頼んだよ!」
〈OK〜。〉
「[剣の舞]!」「[リーフストーム]を拡散させて!」
〈よし、いくか![剣の舞]!〉〈うん。いくよ〜、[リーフストーム]!〉

ザングースは志気を高め、ジャローダは広範囲に葉の嵐を発生させた。

「[連続切り]で切り裂きつつ攻撃!」「いつもどうり接近しつつ、光を溜めて!」
〈よし、ショータイムだ![[連続切り]!〉〈OK〜。溜まったら[ソーラービームだね〜?〉
「タイミングは任せるよ。」

相手は次々に葉を割いて接近した。
対して技を維持しながら光を吸収し始めた。

〈くらえ!〉〈よし、たまった。っ!〉

ザングースの斬撃が一発ヒットした。

〈[ソーラービーム]!〉

間髪を入れずに強い光の光線を放った。

〈何!?かわせん!?〉「[リーフブレード]で追撃!」
〈うん![リーフブレード]!〉

すぐに草の刃を作り出し、それで切り裂いた。

「強すぎだろ!?」

結果、勝利。

「ありがとうございました。」
「ユウキくん、圧勝だね。」
「うん。」
「あなた、腕利きのトレーナーみたいね。手合わせ願たいわ。」
「あっはい。」
「ダブルバトルでいこうかしら。」

すぐに次のバトルを申し込まれた。

「ダブルバトルですね、わかりました。」
「私は、ノクタス、バクーダ、実力を見せつけるわよ!」
〈長年の修行の成果、〉
〈見せつけてやる!〉
「相手は炎と地面、草か。コジョンド、スワンナ、いくよ!」
〈今度はウチらだね♪〉〈地面タイプか。〉
「ノクタスは[砂嵐]、バクーダは[噴火]!」
〈バクーダ、いつもどうりいくか。[砂嵐]!〉〈もちろん![噴火]!〉
「コジョンドは[波動弾]、スワンナは[ハイドロポンプ]に[冷凍ビーム]!
〈よし、了解した!〉〈うん♪[ハイドロポンプ]!〉

ノクタスは砂嵐を引き起こし、バクーダは岩石混じりの炎を飛ばした。
対してコジョンドは手元にエネルギーを溜めて、スワンナは高圧の水流を放った。

「氷塊に向けて放って!」〈[冷凍ビーム]♪。〉
〈っ!この天候はキツいな。 よし、[波動弾]!〉「[ニードルアーム]、バクーダは[大文字]!」
〈一発でいくぞ![ニードルアーム]!〉〈よし、任せろ![大文字]!〉

放たれた炎は外れた。
スワンナは自身が放った水を凍らせた。
それをコジョンドがエネルギー弾で破壊、そのままの勢いで両者に攻撃した。
ほぼ同時にノクタスは技を出すため、身構え、バクーダは巨大な炎塊を放った。

「もう一度[ハイドロポンプ]、それから[ブレイブバード]。コジョンドは[跳びはねる]から[跳び膝蹴り]!」
〈うん♪コジョンド、ウチが炎を消すから、後に続いて♪[ハイドロポンプ]♪〉
〈ああ。頼んだぞ![跳びはねる]!〉

コジョンドは助走をつけて跳び上がった。
スワンナも水流を放つ。

〈くらえ![跳び膝蹴り]!〉〈いくよ♪[ブレイブバード]♪〉

スワンナは炎を消火しつつ、自身も水流に突っ込んだ。
その後からコジョンドが続いた。

〈くっ!俺たちが劣勢…威力もある………。〉
〈っ!ノクタス、さすがに………ヤバいな。〉

蹴りはバクーダに、水流と捨て身の攻撃はノクタスに命中した。

「連携が私より上をいってる……。」〈熱っ!〉〈っ!〉

コジョンド達もダメージを受けた。

「っ!これで、決める![火炎放射]、[ソーラービーム]!」「[ハイドロポンプ]、[波動弾]連射!」
〈〈〈これで最後だ!〉〉[火炎放射]!〉
〈[ソーラービーム]!〉〈[波動弾]!〉〈ハイドロポンプ♪!〉

4つの技がぶつかり、4匹は吹き飛ばされた。

〈…………っ、やった…か?〉〈当たった……よね♪?〉

コジョンド、スワンナはなんとか立ち上がった。
しかし、相手は目を回して倒れていた。

「……私の負け……。でも、久しぶりに楽しいバトルができたわ。」
「僕もここまでハイレベルなバトルは久しぶりだったので、楽しかったです。」

結果、接戦の末、勝利。
「すごい!」
「こんなバトル、初めてみた!」

いつの間にか、2人のまわりには人だかりができていた。

@ ( 2013/05/14(火) 01:08 )