とある青年の物語 〜kizuna〜


























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§3 a visiting professor
thirteenth
PM5:00 カナズミシティースクール sideコジョンド

〈よし、ここがスクールだな。〉
〈………でも、エーフィーさんとライトさん、いないですね。〉
〈そうだね〜。まだ用事済んでないのかな〜。〉

コジョンド達は待ち合わせ場所に着いたが、そこには誰もいなかった。

〈しばらくここで待ってみましょうか。〉
〈下手に動くのも良くないしな。〉

コジョンド達はとりあえず校庭に入り、そこで待つことにした。

………

同刻 体育館 side エーフィー

〈………うん。大分集中できるようになったわね。〉

ライトがエーフィーの指導を受け始めて1時間15分、ライトの集中力は少しずつだが上がり始めていた。

〈ちょっと荒療治だったけど、少しは威力が底上げされてると思うわ。〉
〈本当に!?〉
〈試しに[念力]を使ってみたらどうかしら?〉
〈うん。やってみるよ。[念力]!〉

ラティアスの姿のライトはエーフィーを拘束しようとした。

〈?いつもと感じが違う!?〉
〈っ、これは[サイコキネンシス]、完成したわね。〉
〈えっ、これが[サイコキネンシス]?〉
〈ええ。その感覚を忘れないうちに、反復練習いくわよ!〉
〈うん![サイコキネンシス]!〉

エーフィーの指導は次の段階に入った。

………

PM5:20 カナズミシティースクール sideコジョンド

「よし、採点も終わったし、様子を見に行ってみようかな。」

採点と仕事を終えたライトの兄、スカイが職員室から出てきた。

〈あれ〜?誰かでてきたよ〜。〉
〈ここのスクールの関係者じゃないですか?〉
〈きっとそうだな。コバルオン、あの人にエーフィー達が来たか聞いてくれないか?〉
〈はい、行ってきます。〉
〈頼んだよ〜。〉

コバルオンはエーフィー達の所在を聞くために、スカイの元に走っていった。

《突然すみません、お尋ねしたいことがあるのですが、お時間いいですか?》
「!?テレパシー!?僕でよかったらいいけど?」
《ここに一匹のエーフィーというポケモンと、1人の女性が来ませんでしたか?》
「エーフィー………ああー。その2人なら来てるよ。」
《本当ですか!?どこにいるかわかりますか?》
「うん。僕もちょうどそこに行くので、ついてきてください。」
(このポケモン、ただ者ではない!?威圧感が凄い………)

スカイはコバルオンのオーラを感じ、口調が変わった。

《ありがとうございます。》
〈コジョンドさん、ジャローダさん。この人が案内してくれるそうです。〉
〈本当か!?〉〈本当に〜?〉
〈はい!〉
「他に仲間がいたんですね。こっちです。」
《はい。お願いします。》

コジョンド達は偶然スカイと出会い、共にエーフィー達のいる体育館に向かった。

 2分後 体育館内

〈よし、今日はこのくらいで終わろかしら。〉
〈うん。[サイコキネンシス]のコツもつかめたよ。エーフィー、ありがとね。〉
〈ええ。できるようになってよかったわね。〉

ライトは技のコツをつかめたようだ。

「ライト、お待たせ。」
〈エーフィー、ここにいたのか。〉
〈ライトさんもいるみたいですね。〉
〈あっ、お兄ちゃん。仕事、終わったんだね。〉〈その様子だとジム戦も終わったみたいね。〉
「〈うん。予定よりも早く終わったから」な。   えっ!?今、ライトの問いに答えたよな!?〉
「えっ!?そっちこそ、僕の妹をどうしてしっているんだ!?」
〈コジョンド達も一緒だったんだね。〉

突然のことに、エーフィー、ライトを除く全員が驚いた。

〈スカイさん、説明すると、彼らは私の友達であり、旅仲間です。〉
〈うん。ユウキさんとスワンナはいないけど、どうかしたの?〉
〈はい。ジム戦を終えてジムを出たら通りすがりの人達にサインを求められて………長引きそうなので僕達だけで先に来たんです。〉
〈どうりでなかなかこなかったわけだわね。〉
「僕には全く状況が掴めないんだけど………。」
〈あまりにも突然すぎるよね〜。この人がなんでライト達の言葉がわかっているのも気になるけど〜。〉

スカイは状況が掴めずに戸惑っている。

〈スカイさん、ここは私が説明しますね。…………(説明中。省略します)………ということよ。〉
「そういうことだったんだね。自分の妹を助けてくれて、ありがとうございます。」
〈私達当然のことをしただけよ。あと、私達には敬語を使わなくてもいいわよ。コバルオンをは本人がどうしてもって言ってるから気にしてないけど、敬語使われるのは性に合わないの。〉
「うん。わかったよ。」
〈あとはユウキ達だけだね〜。〉
〈はい、そうで………〉
《コバルオン、聞こえる?》
〈あっ、ユウキさん。〉
(聞こえてますよ。サイン会、終わりましたか?)
〈ん?コバルオン、どうしたの?〉

ライトはコバルオンに聞いた。

〈ユウキさんから連絡が入ったんです。〉
〈??〉

ライトは首をかしげた。

〈後で説明するよ〜。〉
《うん。やっと終わったよ。おかげで指が痛くて……。》
(お疲れ様です。ユウキさん、待ち合わせ場所ですが、スクールの体育館に来て下さい。)
《体育館?うん。わかったよ。今からいくから、待ってて。》
(はい。)
〈ユウキさん、いまからここに向かうみたいです。〉
〈やっと終わったんだな。〉
〈沢山いたもんね〜。〉
〈はい。〉
《僕達の……》
「あっ、言い忘れたけど、テレパシー、使わなくてもわかるから。」
〈えっ、はい。来るまでここで待たせてもらってもいいですか?〉
「うん。構わないよ。自分もそのトレーナーが気になるし。」

コバルオン達はもうしばらくユウキ達を待つことにした。


@ ( 2013/04/28(日) 23:38 )