とある青年の物語 〜kizuna〜 - §3 a visiting professor
eleventh
PM3:25 カナズミシティー sideエーフィー

〈ねぇ、ライト。ライトのお兄さんってどんな人なの?〉
「そういえば言ってなかったね。私より6つ年上で、とても優しくて、すごく賢いんだよ。」
〈へぇー。はやく会ってみたいわ。〉

スクールがちょうど放課となる頃、エーフィーとライトは彼女の兄が勤務するスクールに向かっていた。

「私も会うのは久しぶりだからなー。お兄ちゃんは去年、教員採用試験で忙しかったから一年ぶりだよ。」
〈ということは新任の教師ってことね。〉
「うん、そうだよ。あっ、着いたよ。」

ライトは三階建ての建物の前で立ち止まった。

〈ここがそのスクール?〉
「うん。すみませーん、スカイ先生はいらっしゃいますか?」
〈スカイっていう名前なのね。〉

ライト達は一階にある職員室に向かい、兄の名前を呼んだ。

「はいはい、用件は何ですか?」
「ああ、はい。私、先生の妹のライトっていうんですけど、兄に直接伝えたい事があるんです。」
「スカイ先生ですね。わかりました。呼んできますね。」
「ありかとうございます。ええっと、あなたは……」
「私はこのスクールの特待生コース主任の、ツツジです。」
「主任ですか。では、お願いします。」

応対した教師は、ライトの兄を呼ぶために部屋を出ていった。

〈あの人、まだ若いのに主任なのね。〉
「うん。すごいよね。バトルの腕も相当あるんだろうなー。」
〈ユウキと私達とどっちが強いかしら?一度戦ってみたいわ。〉
「そうだね。私も戦ってみたいなー。」

エーフィーとライトが話していると、部屋の外から1人の青年が走って入ってきた。

「お兄ちゃん、はやかったね!」
「客ってライトの事だったのかー。それにしても久しぶりだな。」
「うん。一年ぶりだね。」
〈ライト?この人がお兄さんのスカイさん?〉
「うん。」
「ライト、そのエーフィーは?ホウエン地方にはいないはずだけど……。」
「ああ、昼ぐらいにトウカの森でしりあったの。」
〈ライトのお兄さんってことは、私の言葉がわかるってことでいいわよね?〉
「うん。確かに自分はポケモンの言葉がわかるけど?」
〈やっぱりね。私は見てのとうり、エーフィーよ。よろしくお願いするわ。〉
「うん。よろしく。君はどこか遠くからきたの?」
〈ええ。つい昨日イッシュ地方から、ホウエン地方にきたばかりだわ。〉
「わざわざ1人で大変だったでしょ。」
〈ええ。結構な長旅だったわ。〉
「あっ、そうそう、エーフィーはすごく強いんだよ。私が全力でだした技を受けても、全く効いてなさそうだったから!」
「自分より強いライトでもかなわないなんて………野生にしては強いかも。」
〈そうそう、私はトレーナーのポケモンよ。〉
「トレーナーの!?ってことは、正体を明かしたのか!?人にはあれほど明かすなっていったのに!」
「お兄ちゃん、私はその人を信用してもいいって判断したから明かしたの。実際、その人の重大な秘密も聞いたし。それに、最近考古学で有名になった人だよ。」
「有名人の!?」
「私は聞くまで知らなかったけど。」
〈会えばわかるわ。あと、私達は絶対に自分達のも含めて、秘密は明かさないわ![絆]の名に誓ってもいいわ!〉

エーフィーは真っ直ぐスカイを見つめた。

「!!  その目に偽りは…ないみたいだね。」
「うん。私が保証するわ!」
「わかったよ。とりあえず信じる事にするよ。」
〈ありかとう!私もあなた達の秘密は絶対に公にしないわ!〉
「うん。えっ!?あなた“達”!?」
〈ええ。あえて言わない事にするわ。〉
「うん。」
〈あと、私のトレーナーが来るまで、ここにいてもいいかしら?ここで待ち合わせしてるの。〉
「えっ、うん。まだ書類の整理とか、課題の採点が残ってるから、その間なら。」
〈ありかとう!そうさせてもらうわ。〉
「うん。じゃあ、体育館借りてもいい?」
「いいけど、何をするつもり?」
「エーフィーに技とか、教えてもらおうと思って、ね。」
「技かー。うん、わかるわ。今誰も使ってないから、6時ぐらいまでなら構わないよ。廊下を抜けた先にあるから。」
「お兄ちゃん、ありかとう!」〈スカイさん、ありかとうございます。〉
「じゃあ、エーフィー、いこ!」
〈ええ。〉

エーフィー、ライトは彼女の兄に示された場所に向かった。

@ ( 2013/04/26(金) 00:51 )