とある青年の物語 〜kizuna〜


























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§2 The speed of sound
sixth
AM9:00 コトキタウン

〈ねぇ、ユウキ〜?〉
「ん?ジャローダ、どうしたの?」

ユウキ達がジムのあるトウカシティーに向けて歩き始めた時、ふとジャローダがきいた。

〈一発目のジムは誰でいくの〜?〉
「うーん、ジムについての情報がないからなー。今のところ複数のタイプの技を覚えているエーフィーと、スワンナかな?数にもよるけど。」
〈ウチらだね♪〉
〈私は相手が、ノーマルか格闘タイプだったら、コジョンド達に代わらないといけないわね。〉
〈攻撃手段潰されるからな。〉
〈その時はコジョンド、コバルオン、頼んだわよ。〉
〈はい。任せて下さい。〉
〈なら、僕は万が一の時の控えだね〜。〉
「うん。なら、決まりだね。」

メンバーが決まり、晴れ渡った道を歩き始めた。

………

PM9:30 トウカシティー

「まさか昨日来た町にジムがあったとはね……。」
〈昨日はまだ着いた直後だったから、仕方ないわよね。〉
〈でも、ジグザグマにジムについての情報もらえたから良かったんじゃないかな♪〉

ユウキ達は道中でジグザグマに再会していた。

〈そうですね。ノーマルタイプの使い手ということがわかりましたからね。〉
〈うん♪ってことは、コジョンドと、コバルオンがメインだね♪〉
〈そうだな。〉
〈うん。決まったし、さっそく行こうよ〜。〉
「うん。ジム戦は久しぶりだけど、いつもどうりお願いね。」
〈〈うん〉♪〉〈ええ、なら私達は一度戻るわね。〉〈ああ、この感じ、久しぶりだな。〉〈はい。任せて下さい!〉

ユウキはエーフィー達全員をボールに戻した。

 5分後 トウカシティージム

「すみませーん。ジム戦お願いします!」

ユウキは声を張り上げた。

「ん?こんな時間に挑戦者か。」
「朝早いのにすみません。あなたがジムリーダーのセンリさんですね?」
「ああ、そうだ。」
「ジム戦お願いします!」
「よし、わかった。使用ポケモンは2体、交代はチャレンジャーのみ。これでいいかな?」
「はい!」
「では、始めようか。マッスグマ!」
〈まだ9時代なのに……、やるか……。〉

ジムリーダー、センリはマッスグマを出した。

「この感じだと……ジグザグマの進化系かな。コジョンド、[絆]の名の下に、いくよ!」
〈よし、任せろ!〉

ユウキはコジョンドを出した。

「イッシュのポケモンか…。まずは[突進]!」
〈眠いけど……よし、[突進]!〉「コジョンド、来るよ![波動弾]で牽制して!」
〈よし、いつもどうり様子見だな。[波動弾]!〉

マッスグマは駆け寄って距離を詰めた。
対してコジョンドは瞬時に手元に野球ボールぐらいまでエネルギーを溜めた。

〈くらえ!〉
〈望むところだ!〉

マッスグマはコジョンドの懐に突っ込み、コジョンドはその寸前にエネルギー弾を放った。

〈くっ、格闘タイプか!?〉
〈っ、なかなかやるな。〉
「[居合い切り]!」「すぐに[跳び膝蹴り]!」
〈よし、[居合い切り]!〉
〈くっ、間に合わなかったか。〉

マッスグマはすぐに斬撃を放ったため、かわすことができなかった。

「コジョンド、[波動弾]を連射しながら距離をとって!」
〈ああ、任せろっ!〉

コジョンドは後退しつつ、ビー玉程のエネルギー弾を数発放った。

「[追い討ち]で追撃だ!」
〈よし!〉「よし、かかった!コジョンド、作戦どうりいくよ!」
〈ああ、さっき当て損ねた[跳び膝蹴り]だな。〉
〈えっ!?罠!?〉

コジョンドは突然軽く跳び上がり、

〈くらえ![跳び膝蹴り]!〉

斜め45°からの蹴りをくり出した。

〈っ!避けきれない!〉

不意をついた攻撃がマッスグマにヒットした。

〈くっ……返り討ちに……あった……か。〉

マッスグマは力尽き、倒れた。

「私のポケモンを一発で倒すとは…、かなり育ててるみたいだな。」
「これでもイッシュのジム、制覇してますから。」
「でも、次はどうかな?ケッキング!」
〈………あー、面倒くさー。〉
「何かやる気のないポケモンだなー。コジョンド、まだいける?」
〈ああ、まだまだ大丈夫だ。〉
「なら、いけるね。[波動弾]!」
〈よし、このままいけば圧勝だな。〉

コジョンドは手元にエネルギーを溜め始めた。

「[スキルスワップ]!」
〈はいはい、いつものやつか……〉「〈えっ!?〉」

ケッキングはコジョンドと特性を入れ替えた。

〈っ!?……やる気が………。〉〈よし!面倒くさいが、挽回するか!〉
「コジョンド!?大丈夫!?」
〈なぜか面倒くさくなってきたな……〉「ここからだ![気合いパンチ]!」
〈よし!〉「特性を入れ替えられた!?ヤバい!」

ケッキングは力を溜め始めた。

〈くらえっ!〉
〈くっ。〉

コジョンドは攻撃をまともに受けた。

「コジョンド、一度戻って!コバルオン、あとは頼んだよ!」
〈………わかっ…た。〉
〈コジョンドさん、大丈夫ですか!?〉

コジョンドはコバルオンと交代した。

「ケッキング、[威張る]!」
〈よし!〉「今度は混乱!?[神秘の守り]!」
〈はい!わかりました![神秘の守り]!〉
「マズい、撤回して……」

センリは止めようとしたが、間に合わなかった。
コバルオンの攻撃力がグーンと上がった。

「よし!間に合った!コバルオン、一気にいくよ!」
〈はい!〉「[気合いパンチ]!」
「[正義の剣]!」〈これはヤバい……〉
〈はい!これで最後です!〉

ケッキングは力を溜め、コバルオンは攻撃のために距離を詰めた。

〈[気合いパンチ]!〉〈[正義の剣]!〉

同時に技を出した。

〈ぐっ、速い!?〉〈くっ。〉

攻撃力が強化されたため、正義の剣>気合いパンチとなった。
そのため、ケッキングは大ダメージを受けた。

「[思念の頭突き]」「もう一度[正義の剣]!」
〈あの技は……格闘タイプ……か……[思念の頭突き]。〉〈はい!…[正義の剣]!〉

至近距離で技を出した。

〈っ!やられ……た。〉〈さすがに…強いですね。〉

結果、コバルオンの勝利。

「ケッキング、よくやった。見事な状況判断だ。」
「コバルオン、お疲れ様。これでも経験積んでますから。」
「これがバッチだ。」
「はい。ありがとうございます!」

ユウキはリーグ公認のバッチを受け取った。


@ ( 2013/04/17(水) 00:36 )