とある青年の物語 〜kizuna〜


























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§13 A thick forest
eighty-first
ーーーお詫びとお知らせーーー

[とある青年の物語〜kizuna〜]を閲覧していただき、ありがとうございます。

誠に勝手ながら当小説を休載にしたことをお詫び申し上げます。

[絆の軌跡〜過去と未来の交錯〜]が完結したので、当作品の連載を再開します。



続いて、当作品の文体を変更させて頂きます。

重ね重ね、ご理解のほうをお願いします。

     10月16日(水)    @


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AM9:15 ヒマワキシティーポケモンセンター前 sideライト

「………ごめんね……。」

ユウキ君は闘った2人に謝った。

それもそうだよね。

伝説に関わってるなんて、簡単に言えないもんね。

《すみませんね……。》
「なら、仕方ないな。」
「ショウ、そうだね。」
「ユウキさん、さっそくありがとうございます。」

「〈!? スカイさん、いつの間に!?〉」「!? お兄ちゃん、いつの間に!?」

ユウキ君が2人た話しているところに、突然お兄ちゃんが姿を現した。

ビックリしたー!

〈最初からいたけど♪?〉
〈それだけバトルに集中していたって事だね。〉

スーナとリーフ、気づいていたんだ……。

わたしはバトルに夢中で気づかなかったよ……。

「じゃあ、僕達は………」「やっと見つけた。おまけに兄妹が一緒とはな!」

「!! 誰ですか!?」「えっ!なんでここに!?」

視界の端から声がして、そっちに振り返ると、………えっ!?また!?

「お前達を捕獲しに来たのだ!!マッスグマ、2人に[見破る]!!」「デスマス、[黒い眼差し]!!」

ガンマにアルファ、なんで………

〈任務だな?[黒い眼差し]!!〉〈大人しくしな![見破る]!!〉

「「!!?」」「〈〈〈ライト!!〉〉/ちゃん!!〉〈〈〈スカイさん!!〉〉「「先生!?」」

いきなりだったからわたし達は、為す術が無く技にかかってしまった。

わたしの正体が………バレる!!

わたしはまだましだけど、お兄ちゃんは………。

〈っ!俺達がついているにも関わらず……、不覚だ……。〉

わたし達は行動の自由を奪われ、次第に淡い光に包まれる。

「えっ!?スカイ先生!?」〈油断したわ![目覚めるパワー]!!〉

光が治まり、無理やりわたしは[ラティアス]、お兄ちゃんは[ラティオス]の姿に変えさせられた。

「スカイ先生って、ポケモンだったの!?」〈アルファ………、僕達だけじゃなくてライト達にまで……。〉〈っ!〉

《そうです。隠していましたが自分はポケモンです!それより、ここは危険なので早く避難してください!!》「コルド、フライ、スーナ、この子達を安全な場所に誘導して!!」

お兄ちゃんは自分よりも生徒を優先して指示をだした。

………こんな時に思う事じゃないけど、お兄ちゃんは教師の鏡だよ。

シルクは口元に暗青色のエネルギーを溜めて[デスマス]に向けて放った。

命中して、わたし達は技から解放された。

リーフは因縁の相手を目の当たりにして怒りの漢字を燃やした。

《ユウキさん、わかりました! 皆さん、僕達について来てください!!》〈うんっ!〉〈なら、そっちは頼んだよ♪!!〉「誰かと思えば、この私の駒を潰したやつじゃない!!あの時はよくも私の手駒をダメにしてくれたわね!!」〈ユウキ!ここは僕に行かせて!!前みたいにはならないから!!〉

[テレパシー]を使えるコルドを先頭にして、さんにんは少年達を誘導し始めた。

このさんにんなら大丈夫だね。

リーフは振り向いて、ユウキ君に必死に訴えた。

………それより、この状況をどうにかしないと!!

「うん、ならリーフ、頼んだよ!」

ユウキ君は彼に聞こえるように声を張り上げる。

………よし、こうなったら……。

〈ユウキ君、狙われてる立場だけどわたしも行くよ!〉
〈ライト!お前は自分の立場を………〉
〈お兄ちゃんは黙ってて!!〉

お兄ちゃんに反対され、わたしは初めて彼に反抗した。

〈だって、守られてばかりだと何のために旅に出たのかわからないよ!![神秘の守り]!!〉

わたしは自分の思いを彼、ユウキ君にぶつけた。

「………ライト、なら、頼んだよ!」
〈ユウキさん!?〉

ユウキ君の言葉にお兄ちゃんは慌てて振り返った。

「独り言は終わったか?」〈スカイさん、ライトは見違える程強くなったわ。だから安心して!〉

「こんないかれ奴に私はやられたのね!デスマス、[シャドーボール]!!」〈ならライト、僕達でいくよ!!〉

「じゃあいつも通り頼んだよ!!」「[電光石火]だ!!」〈うん!!だからお兄ちゃんは下がってて!〉

わたしは光のベールを纏ってから気持ちを切り換えた。

ユウキ君とシルクのお墨付きももらったし、いくよ!!

〈了解した!![シャドーボール]!!〉〈[電光石火]!!〉〈ライト!僕が視界を眩ますからその隙に空からお願い!![リーフストーム]!!〉

相手のひとりは漆黒のエネルギーを溜めはじめ、もうひとりは高速で距離を詰めてきた。

リーフも前進しながら深緑の嵐を引き起こした。

〈うん!!まかせて!!連射は出来ないけど、[ミストボール]!!〉〈!? っ!〉「シルクとオルトは今のうちにスカイさんを保護して!!」「[呪い]!!」

わたしは高度を上げながら手元に純白のエネルギーを溜めた。

ユウキ君は側で待機しているふたりに指示を出した。

ここで漆黒の弾がわたしに向けて放たれた。

わたしはとっさにそれに向けて放つ。

互いにぶつかって消滅した。

〈君達はよくあんな人の言うことを聞けるね!![リーフブレード]!!〉〈ユウキ、わかったわ!〉〈任せろ!!〉「流石は伝説。[波乗り]!」「追撃するのよ!!」

〈たまに無理難題を押し付けられるが、向こうには俺達の声は届かないからな。 っ![波…乗り]!〉〈あれは食らう訳には………っ!!いかないね!〉

リーフは嵐に紛れるように接近して、尻尾の草の刃で切り裂いた。

相手は何とかそれに耐えて、大量の水を放出した。

デスマスは、漆黒の弾をいくつか放ちながら私との距離を詰める。

わたしはいくつもの弾を正確に見切ってかわした。

…でも……[呪い]………、避けられなかった。

「[捨て身タックル]!」〈もう一発!!〉〈[竜の波動]!!〉

わたしは相手の下に潜り込んで暗青色のブレスを放つ。

この距離なら、外さない!!

リーフは二発目を地面にあてて跳びあがった。

「指示を出さないなんて……。[ナイトヘッド]!!」〈!? しまった!! くっ!〉〈追撃、[ミストボール]!!〉〈ハッ、……外したか……。だがこれだと………出来んな……。〉

「これが僕達の戦闘スタイルだ!!」〈これも僕の作戦だ!![リーフストーム]!〉〈早……い………。っ!!〉

わたしはすぐに純白の弾を瞬時に命中させた。

効果はいまひとつだけど、[ラティアス]専用の技。

威力は負けないよ!!

リーフは空中から草の嵐を再び発生させた。

〈クソっ…………負けた……。〉〈流石に、…[呪い]はキツいよ……。〉〈[ナイト……ヘッド]……。〉

マッスグマは攻撃に耐えられずに…崩れ落ちた。

〈!?っ!!しまった!![サイコ……キネンシス]!〉

突然繰り出された攻撃に反応出来ず、わたしは霊的な力で拘束された、

わたしも負けじと………超能力で対抗する。

効果は………抜群……。

〈ライト!!この距離なら、[ソーラービーム]!!〉

リーフはわたし達がいる上空に向けて光の光線を放った。

〈リーフ!〉〈なっ!!〉

わたしはそのまま相手を光線の方に飛ばした。

〈ぐっ!!〉

命中し、墜落した。

……よし!

〈ライト、大丈夫!?〉
〈うん、何とか……。〉

わたしは高度を落として彼の側に寄った。

「クソっ、戻れ!!グラエナ![噛み砕く]!」「ヒヒダルマ、[火炎放射]!!」

〈ガンマ、任せてくれ!〉〈またお前か。〉

っ!今度の相手はわたし達にとって相性が悪すぎる!!
でも、戦わないと!

「ふたりとも、ここからは指示を出すよ!!まずはライト!これを使って!!使い方はわかるよね!」

ユウキ君、わたしもその方がいいと思ったよ!!

〈わかったよ!!なら僕はグラナを中心に闘った方がいいよね?〉〈うん、知ってるよ!!〉

ユウキ君はわたしに[凄い傷薬]を差し出した。

ユウキ君、ありがとう!

わたしは何とかそれを使って体力を回復させた。

「いいや、今回はふたり同時に戦ってもらうよ!ライトは[サイコキネンシス]で炎を受け止めて、リーフは光を溜めながら接近して!!」〈[火炎放射〉!!〉〈俺達が圧倒的に有利だな!〉

〈OK!!〉〈うん!!リーフ、援護するよ!![サイコキネンシス]!!〉

〈クソっ!止められたか!〉「足元に[リーフブレード]、ライトはグラエナに撃ち返して!」

わたしは燃え盛る炎を受け止めた。

………油断すると、圧されるかも……。

わたしは念じる力を強めた。

〈OK![リーフブレード]!〉〈やってみるよ!!〉

〈!?かわせない!? っぐ!!〉

わたしは留めていた炎を真上から放出して、グラエナが跳んでかわすのを防いだ。

それと同時に、リーフは長い身体を横に一回転させて、草の刃で相手の足元を凪払った。

相手は堪えきれずに転倒した。

「[フレアドライブ]!」「何っ!?」「リーフは[ソーラービーム]、ライトはヒヒダルマに[竜の波動]で迎え撃って!!」

〈草タイプのクセに、なめるな!![フレアドライブ]!!〉〈[ソーラービーム]!〉〈わたしが相手だよ!![竜の波動]!!〉

リーフは足元をすくわれたグラエナに光線を、わたしは炎で襲いかかろうとしているヒヒダルマに暗青色のブレスを放った。

〈っ!! ヒヒダルマ、………後は頼んだ……。〉〈!!?〉〈ライト、助かったよ!!〉

よし、間に合った!

「ガンマ、足手まといよ! ……いいわ。ここからは私1人で相手するわ!!」「一気にいくよ!!リーフは[逆鱗]、ライトは[ミストボール]!!」

〈一匹とはいえ、“冷酷な轟炎”をなめるな!!〉〈うん!![ミストボール]!!〉〈じゃあ、思いっきりいくよ。[逆鱗]!!〉

わたしはありってけのエネルギーを溜め、リーフは凄い勢いで攻撃をし始めた。

これで、最後だね!!

「[オーバー………]……」〈っっ!! クソっ! 草タイプ如きに…………二度も………。〉

わたし達の連携が功を征して、相手は膝をついて倒れた。

……………よし!倒した!!


@ ( 2013/10/16(水) 23:26 )