とある青年の物語 〜kizuna〜


























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§13 A thick forest
seventy-eighth
PM5:50 102号室

「それでは、自分はこの後呼ばれているので、失礼します。」

集合時間の10分前、スカイは一礼し、102号室をあとにした。

「お兄ちゃんと久しぶりに話せてよかったよ。」
〈元気そうで安心だな。〉
〈うん♪それに、教職が型についたって感じだね♪〉
「そうだね。」
〈ライトちゃんのお兄ちゃんに始めて会ったよっ。〉
〈ねぇユウキ、話変わるけどこの後何か食べにいかない?〉

話していることろで、リーフが話題を変えた。

〈…そうね。まだはやいけど、今日は食堂は混みそうだから早めに行ったほうがいいわね。〉
「もしかすると、向こうでお兄ちゃんにも会えるかもしれないね。」
〈そうだね♪本当はもっとはなしたかったから、ちょうどいいね♪〉
「うん。 まだはやいけど、行こうか。」

ユウキは財布を持ち、夕時の食堂に向かった。

………

PM6:00 ヒマワキシティーポケモンセンター 食堂

「やっぱり、まだ少ないね。」

ユウキ達は嵐の前のように静まり返った食堂に一番乗りで入った。
ポケモンセンターの食堂は、ポケモン用の料理も出していて、和、洋、中華など、場所によって形式が異なっている。
ヒマワキシティーの場合、ビュッフェ形式の洋食だ。

〈おそらく、この後にスカイさん達の団体が来る予定だからだろうな。〉
〈きっとそうですね。〉
〈そうに違いないね♪ とりあえず、埋まってない場所に席を取ろうよ♪〉
「うん。私、センターの料理、好きなんだよねー。だって、場所によって種類が違うでしょ?」
「確かに、そうだね。 でも、正直、料金も割り引きになったらもっといいんだけどね…。」

ユウキは残念そうに呟いた。

〈宿泊料が割り引きされる代わりに、ここで(まかな)っているんじゃないか?〉
〈きっとそうだね。 早速食べようよ!〉
〈うんっ!ライトちゃん、ここの形式は知らないから、教えてくれるっ?〉
「うん。いいよ!」

ユウキ達は散り散りになり、自由に夕食を取りにいった。

25分後

「あっ、お兄ちゃん達、来たみたいだね?」

外が赤く色づき始めた頃、賑やかな声が聞こえはじめた。

「はい、今日はお疲れ様でした。食べる前にいくつか明日の連絡をします。」

教師の1人が言うと、当たりがすぐに静かになった。

「明日の自由散策についてですが……」
〈あっ、スカイさんが話しはじめたわね。〉

話し手はスカイに交代した。

「行動時間は午前9時から午後3時まで、範囲はヒマワキシティー内と天気研究所周辺までとします。」
〈明日は自由行動なんだろうねっ?〉
〈話を聞いていると、そうらしいね♪〉

ユウキ達は盛りつけた料理を頬張りながら、スカイの話に耳を傾けていた。

「自由時間に、バトルをしても、観光をしても構いません。………明日については以上です。何か質問がある人はいますか?」

スカイは少し大きめの声で生徒達に聞いた。
すると、1人の生徒が手を挙げた。

「はい。トレーナーの人とバトルをしてもいいんですか?」
「…、構わないですが、賞金をもらうことは禁止とします。」

質問に簡単に答えた。

「ありがとうございます。」
「他に質問がある人はいますか?………はい、ないので自分からの連絡は以上です。」

その後、誰も手を挙げなかったので、話を切り上げた。

「最後に、夕食ですか、ポケモンを出すことを可とします。ただし、技を指示する事は禁止とする。決してバトルをする事がないように。以上!」

スカイを含めた教師陣の話が終わり、生徒達は待ちに待った夕食にありついた。

〈スカイさん、格好良かったね。〉

話を聞き終え、リーフは感嘆の声をもらした。

「正に教師って感じだったね!」
〈うんっ!教師って格好良いいね! ライトちゃん、ライトちゃんのお兄ちゃんってことは、あの人もポケモンなんでしょ?〉

フライはモモンの実でできた料理を口にふくみながら、ライトに聞いた。

「私とは種族がちがうけど、そうだよ。前にも話したとおり、私達は性別によって種族がかわるからね。」
〈そういえば、そう言ってたねっ。〉

フライはライトの言葉に納得した。

「ライト達は特殊な種族だからね。」
〈そうよね。ライト達は準………〉
「あっ、ユウキさんも来ていたんですね?」

シルクの言葉を遮り、スカイがユウキ達の前に姿を現した。

「あっ、はい。僕達も夕食です。」
〈スカイさん、格好良かったよ。〉
「どうも。君はジャローダだったね?」
〈うん。種族はね。名前はリーフっていうんだよ。〉

リーフは簡単に自己紹介した。

「君の名前だね?」
〈それから、私はシルク。〉
〈俺はオルトだ。〉
〈ウチはスーナ。〉
〈僕はコルドです。〉
〈ボクはフライ、よろしくねっ!〉
「うん。よろしく。」

一同は簡単に名前を伝えた。

@ ( 2013/07/10(水) 22:36 )