とある青年の物語 〜kizuna〜 - §9 a hot spring resort
forty-seventh
PM10:20 フエンタウン ポケモンセンター 202号室

コンコン

扉の外からノックする音がした。

〈時間的にベルじゃないかな〜。〉
「きっとそうだね。 今開けるよ。」

ユウキは鍵の開いた扉を開けた。

「やっぱりいたんだね!久しぶり!」
「うん。元気そうでなによりだよ。」〈ユウキの腕が完治して以来だから、半年ぶりだな。〉

扉の前には、旅行中のベルがたっていた。

「コジョンド達も久しぶりだね!」〈ベルさん、お久しぶりです。〉
「ちょっと時間がかかっていたけど、どうかしたの?」

再会を喜んでいるところで、ライトが聞いた。

「お父さん達が寝静まった後で抜けだしてきたから、時間がかかってね。」
〈そうだったのね。 立ち話もあれだから、中に入って。〉
「うん。そうさせてもらうよ。」

エーフィーはベルを招き入れた。

「ユウキくん、いろいろ噂、聞いてるよ。学者として成功しているみたいだね。」
「たまたまだよ。」
〈ベルはアララギ博士の手伝いをしているんだよね♪?〉
「うん。こっちも順調だよ。」
「二人とも、仲がいいんだね。旅立った時期が一緒だったりするの?」
「ううん、私が旅立った時には、ユウキくんは既にトレーナーだったよ。その時にいろいろ教えてもらったから、私の師匠になるかな?」
「ベル、師匠は大げさだよ。」

ユウキの顔が少し赤くなった。

〈ベルさん、ビリジオンさんも来ていますか?〉
〈僕も久しぶりにダイゲンキと話したいな〜。〉
「うん。ムシャーナは来てないけど、みんな揃ってるよ。」

そう言い、ベルは3つのボールを取り出した。

〈ん?3つ?誰か加わったのか?〉
「うん。フィールドワーク中に心を開いてくれてね、そのまま仲間になったの。」

言いながら、メンバー全員を出した。

〈コバルオン、それに皆さんもお久しぶりですね。〉〈久しぶりだね。〉
〈ふたりとも、知りあい?〉

ダイゲンキ、ビリジオンが出て、もう一匹のポケモンは出てすぐにベルの後ろに隠れながら言った。

〈ええ。そうよ。〉
〈よーく知ってるよ♪〉「リーフィア、怖がらなくてもいいよ。」
〈切っても切れない関係ですから。〉〈リーフィアは人見知りが激しいから……。〉〈さっき会ったポケモンもそうだけど、みんな見たことがない種族だよっ。〉
〈よっ、よろしくお願いします……。僕は、リーフィアと言います……。〉「コジョンド達と同じ地方ってことは、イッシュの出身なの?」
「うん。私も含めてイッシュの出身だよ。」

リーフィアは控えめに自己紹介をして、ライト、ビブラーバ以外は再会を喜んだ。

「そういえばユウキくん、そのポケモン、初めて見るけど、ライトさんのポケモンなの?」
「ううん、違うよ。」

ライトが答えた。

「ビブラーバと言って、今日から仲間に加わったんだよ。」
〈うんっ。まだみんなのことはよく知らないけど、仲良くやってるよっ。〉
〈ベル、まだよく知らないけど、仲良くやってるよ、だって。〉

ダイゲンキが通訳した。

「そうなんだね。」「あれ?ベルさん、ポケモンの言葉がわかるんじゃなかったの?」

ライトが疑問に思い、聞いた。

《たぶんベルとビブラーバ?はまだ会って間もないから、言葉が認識できないんです。》
「えっ!?そうなの?」
《はい。ユウキさんと違って、心を許したポケモンでないと言葉がわからないんです。》
「そうなんだね。ユウキとは色違いのバンダナを着けてるけど、そういう効果なんだね?」

ビリジオンが代わりに説明した。

「そうです。私のは[友情の証]と言って、ビリジオンが言ってくれた効果があるんです。」
「へぇー。 そういえば、君もコバルオン達と同じでテレパシーを使えるんだね?」
《はい。私もコバルオンと同じで[守護者]なので。》
〈ベル、それにみんなも、言い忘れたけど、ライトも私達の言葉がわかるのよ。〉
「〈〈えっ!?何も着けてないのに〉」ですか!?〉〈この人も、わかるの?〉

ベル達は誰も同じ反応をした。

「うん。わかるよ。ベルさんが来た時に話していた事も全部聞こえていたよ。」(私もポケモンだからね。)

ライトは最後の一言を心の中で言った。

〈俺達の言葉がわかるんだね?〉
「うん。」
「ライトさん、これが言っていた秘密ですか?」

夕方に話した事を思い出し、ベルが聞いた。

「ううん、それだけじゃないよ。」〈えっ!?ライト、話しちゃってもいいの〜?〉

〈うん♪次に言うのが本当に秘密にしている事だよ♪〉「うん。話聞いて、信用してもいい人だってわかったから、ユウキくん達も仲良いみたいだから、打ち明けようと思ってね。」
〈他に秘密があるんですね?〉〈もう決心したんだな。〉〈ベルさんにも明かすんだねっ?〉
「うん。ベルさん、結論から言うと、私、本当は、ポケモンなんです。」
「〈〈えっ!?今、何て言った?/何て言いました!?〉〉」〈ポケモン、なの?〉
「耳を疑うのも当然だよね。」

ベル達はあまりの事に驚いて聞き返した。

「うん。本当です。遺伝って言った、目の色、本当は私の種族の特徴の一つなんです。 だから、今から姿、変えますね。」

ライトはそう言い、眩い光を纏った。

「!!?眩しいっ!!」

ベル達は光が強かったため、目を瞑った。

《これが、私の本来の姿です。》

ベル達の頭の中にライトの声が響いた。
目を開けると、ライトがいた場所にベル達が見たことがないポケモンが浮遊していた。

「えっ!?ユウキくん、どういうこと!?」〈〈ライトさん、本当にポケモンだったんですね………。〉〈ポケモン、だったんだ……。〉
〈ライトさんの種族は[ラティアス]と言うんです。〉
〈ライトはちょっと特殊な種族なんだよ〜。〉
〈ライトの種族は数が少ない珍しく種族なんだって♪〉
〈いわゆる、準伝説だ。〉
〈私以外に3にんしか会ってことがないよ。〉
〈ええ。 これでライトについての説明は以上よ。〉
「………そうなんだ……。」
〈でも、ライトが入るとメンバーがオーバーするよね?〉

ダイゲンキが疑問に思い、聞いた。

〈私は人間の姿になれるから、ボールに入る必要がないんです。 そういえば、私の言葉に返事をしてくれたってことは、私のもわかるんですね?〉
「あっ、そういえば、聞こえてる。」
〈ということは、ライトさんも心を開いてくれてるってことね。〉
「そうなるね。」
〈うん。〉

この後も日付が変わるまで話が続いた。
終盤には、ベルはビブラーバの言葉もわかるようになったとか………。

@ ( 2013/06/10(月) 00:43 )