とある青年の物語 〜kizuna〜


























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§6 A blue flash
thity-third
PM2:15 110番道路

〈池を渡るとなると、やっぱりいつもどうりのほうがいいかな〜?〉
〈そうだな。時間の短縮になるしな。〉
〈私はひとりぐらいなら乗せれるけど?〉

ユウキ達は池を如何にして渡るか、会議を始めた。

〈そうですね。〉
〈いつもどうりなら、ウチがユウキを乗せて飛ぶことになるけど♪?〉〈とりあえず、ライトが持てるなら、荷物を持ってもらうとして、エーフィー達はボールの中になるけど……、いい?〉
〈うん。僕は構わないよ〜。〉〈体力の温存になるので、僕はいいですよ。〉〈ああ。〉〈私が[サイコキネンシス]を使えば、全員出たまま渡れるわよ。〉〈今日はウチらだけわるいね。〉
〈エーフィー、いけそう?〉
〈ええ。トレーニングの一環としてするつもりよ。〉
〈なるほどな。それなら、俺はパスだな。弱点で、負担が大きいからな。〉
〈コジョンドは格タイプだったね。もしよかったら、私がユウキくんの荷物と一緒に乗せていこっか?〉
〈ライトが出来るなら、頼んだぞ。〉
〈ということは、エーフィーはスワンナに乗せてもらって、コジョンドはライトに。そして僕、ジャローダ、コバルオンはエーフィーの[サイコキネンシス]だね?〉
〈うん。それでいいよ〜。〉〈はい。それで行きましょう!〉〈うん♪いいよ♪〉〈ああ。了解した。〉〈ええ。行きましょ。〉
〈皆さん、仲がいいんですね。〉

空気になりかけていたソウルが呟いた。

〈決まったね。 よし、じゃあ行こっか。〉

エーフィーはスワンナに、コジョンドはライトにそれぞれ乗った。

〈[サイコキネンシス]!〉

エーフィーはピカチュウ、ジャローダ、コバルオンに技をかけた。
すぐにスワンナ、ラティアスは飛びたった。

………

PM2:30 ニューキンセツ

〈着いたね〉
〈うん。思ったより早く着いたね。〉〈重力から解放されるって、こんな感じなんだね〜。〉
〈そうですね。僕は初めて体験しました。〉〈案外近かったな。〉

それぞれ地に足をつけた(ライトを除く)。

 ニューキンセツ内部

〈…………Newって言うより……。〉
〈Oldって感じだな。〉

中は、何年も使われていないためか、ガラスは割れ、壁は崩れ落ち、蛍光灯は完全に切れていた。

〈電気が切れてるけど、なんとかできそうだね〜。〉
〈外からの光が漏れてるからね♪〉
〈大丈夫そうですね。今日はどんなトレーニングをするつもりですか?〉
〈ライトのことも考えると、集中力の強化かな。〉
〈相性を考えると、コバルオンの[ラスターカノン]が最適だな。〉〈どんなトレーニングなの?〉
〈そうね。みんな相性は普通だからね。〉〈今日だと、目を瞑ってエーフィーが操るコバルオンの[ラスターカノン]をかわすんだよ〜。〉
〈うん。だから、[ラスターカノン]をお願い。〉〈集中して飛んでくる複数の弾をかわすの♪これはメニューの中では中級レベルかな。〉
〈はい。[ラスターカノン]!〉〈そうなんだー。わかったよ。〉

二カ所で話がすすみ、コバルオンは白銀のエネルギーを球状に形成し始めた。

〈大きめの弾に小球を高速でぶつけると、楽に数を増やせるよ。〉〈ライト、説明は聞いたかしら?〉
〈ユウキさんの[目覚めるパワー]みたいな感じですね。っ!〉〈うん。スワンナとジャローダから聞いたよ。〉

コバルオンはバスケットボールぐらいの弾を放ち、すぐにビー玉程の白銀の小球を放った。

〈なら大丈夫ね。[サイコキネンシス]!〉

2つの弾は衝突し、十数個の小球が弾けた。
それをエーフィーは超能力で拘束した。

〈準備できたわよ!〉
〈うん。じゃあ始めて!〉〈ユウキくんもするんだね?〉
〈ユウキさんは特殊技中心ですから。〉〈わかったわ。[瞑想]!〉

ユウキの合図と同時にエーフィーは白銀の小球を操り始めた。
すぐに全員目を閉じ、集中し始めた。

(………始まったなー。集中しないとね………くるかな?…………っ!)

集中が足りないためか、小球の1つがライトに当たった。

〈ライト、心を無にして、音、風を感じて!〉
(………心を無に………音と風を感じる………………………確かに、なんとなく聞こえるかも………………………。)

ライトはエーフィーのアドバイスをうけ、実践した。

((((((……………))))))
〈ライト、その調子よ!〉

その間にも複数の白銀の小球が飛び交った。

 10分後

〈………よし、終了!〉
〈………ふぅ〜。〉〈10分経ったんだね♪〉〈5、6発ぐらい当たったけど、こんな感じかな。〉
〈ライト、初めてにしては上出来だったと思うわ。〉
〈本当に?〉
〈ええ。〉
〈ユウキ、この後のメニューは♪?〉
〈とりあえず、連携技の開発、特訓かな。〉

ユウキは次のメニューを言った。

〈なら、さっそく試すわね。[シャドーボール]!〉

ユウキの言葉を聞き、留めておいた白銀の小球の1つに漆黒の弾を撃ち込んだ。
それを混ぜ合わせた。
2つの弾は混ざり、白銀の小球は薄い灰色となり、進行方向に弧を描くように拡散した。

〈鋼とゴーストを合わせると、こんなふうになるんだね♪〉
〈エーフィーさん、全員の持っている技を1つずつ合わせてみたらどうですか?〉
〈いいんじゃない〜?〉
〈そうね。せっかくだから試してみるわ。

エーフィーは全員と協力して技の配合を始めた。



@ ( 2013/05/23(木) 00:51 )