とある青年の物語 〜kizuna〜


























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§6 A blue flash
thity-first
PM0:15 110番道路

「ユウキくん、これから北に行くんでしょ?」
「うん。コジョンド、ここから一番近い町がどこにあるかわかる?」
〈ああ。ここから北にしばらく行くと、[キンセツシティー]という街がある。一回言ったが、ユウキは聞いてなかったな。〉
〈コジョンドによると、そこにジムがあるみたいだよ〜。〉
「ジムがあるんだね?]〈ジムがあるのね?〉
〈ああ。タイプはわからないがな。〉

昼の街道、ユウキ達の声が響いた。

〈なら、まずはジム戦ですね。〉
「うん。」

ユウキ達は歩みを進めた。

 10分後

「すごい!池の真ん中に道が続いてる!」

ライトが感嘆の声をもらした。

〈橋じゃなくて、自然にできた陸地みたいね。〉
〈趣がありますね。〉

池に曲がりくねった道が続いていた。

「どうやら、この道しかないようだね。」
〈うん♪結構細いから、ウチは飛んでいくよ♪〉
〈油断すると池に落ちそうだね〜。〉〈注意していきましょう。〉

ユウキ達は池の細道を渡り始めた。


 さらに20分後

〈大分渡りましたね。〉
〈ええ。でも、この細さは戦うには不向きね。〉
〈足場が狭いから苦労するな。〉
〈こういう時に飛べると便利だよね〜。〉

ユウキ達はトレーナーと戦いつつ、順調に渡っていた。

「そうだね。私やスワンナみたいに飛べると、陸地が無くても戦えるもんね。」
「そうだね。多分僕も苦労することになるだろうね。」  

ユウキ達が道を渡っていると、

〈あの声はライトか。 !!?人間!? ライトから離れろ!![雷]!!〉
「「〈〈〈〈〈!!?〉〉〉〉〉」」

突然、ユウキ達を高電圧の電撃が襲った。

〈いきなり何!?〉〈何だ!?〉「〈ビックリしたーっ」♪〉〈危なかった〜。〉〈いきなりなんですか!?〉「この声、どこかで聞いたような………。」

ライトだけ違う反応をした。

《彼女から離れろ!》
「テレパシー!?」

そこに一匹のライボルトが現れた。

〈やる気か!?〉
〈どうやらそのつもりみたいね。〉
(なぜライトさんを知っているのかわかりませんが、戦わないといけないようですね。〉
〈避けれそうにないね♪〉
〈そうみたいだね〜。〉

エーフィー達は臨戦態勢にはいった。

「君には悪いけど、やる気なら、いくよ!」〈問答無用だ![電撃波]!!〉「もしかして、ソウルさん!?」
〈[波動弾]!〉
〈[ラスターカノン]!〉

コジョンドはエネルギー弾を、コバルオンは白銀の弾を放った。

〈みんな、待って!![サイコキネンシス]!〉

ライトは慌てて姿を変え、技を止めた。

「〈〈〈〈〈えっ!?〉〉〉〉〉」〈ライト!相手は人間だ!容易に信頼するな!〉
〈ソウルさん、みんなも争いは止めて!!ユウキくん達は私達の協力者だよ!だから、ユウキくん達は密猟者みたいな悪人じゃないよ!〉
〈だが、ライト、行動を共にするとは、軽率だ!〉「ライト、どういうこと!?」
「ユウキくん、彼は今はライボルトの姿だけど、ソウルさんは結界に関わる宝具を守っているひとだよ!ソウルさん、この人は他の人とは違う!特殊な能力を持っていて、凄く強くて信頼できる人だよ!!実際私も技とか戦い方を教えてもらってるし!〉
〈えっ、ライト、このポケモンと知り合いなの!?〉〈ライト、それはどういうことだ!?〉

ライトが仲裁した。

〈とにかく、話がしたいから、広い場所にきて!〉
「〈こんなライト、初めて見た………〉」

ライトはやや怒鳴り気味で両者の争いを止めた。

 5分後

〈この辺ならいいかな。〉

五分ほど歩き、池の細道を渡りきった。

〈ライト、どういうことか説明するんだ!〉「ライト、どういうこと!?」
〈まずソウルさんの説明からすると、このひとが前に言った私達の一族で特殊な能力を使って宝具を守っているひとだよ!〉
〈えっ、このポケモンが♪?〉
〈ということは、この姿は仮の姿という事だな?〉
〈うん。ソウルさんは私達とは違って、人間に姿を変えられないかわりに、別のポケモンに姿を変えられるんだよ。〉
〈つまり、伝説の当事者ということね。〉
〈僕達と同じですね。〉
〈…………〉
〈ユウキくん達の説明だけど、ユウキくんは伝説の調査をしている考古学者兼トレーナーで、私が最も信頼している人の1人だよ。ユウキくん達も別の地方の伝説に関わっていて、ソウルさんと同じて特殊な能力を持っているんだよ!〉
〈………この人が伝説に……ライトの言うこととはいえ、信憑性に欠けるな。〉
〈ユウキくん、誤解を解くために姿を変えてくれる?〉
「えっ、いいけど……。」
〈ライト、こんなに行動力あったっけ♪?〉
〈いつもと違うね〜。〉

ユウキはライトに言われ、姿を変えた。

〈……変えたけど……?〉〈!!?〉
〈ソウルさん、伝説に関わっている人がそんな事をすると思う?〉
〈…………確かに………。ユウキと言ったな。誤解してすまない。〉
〈ウチらの誤解が晴れたみたいだね♪〉
〈良かった。〉
〈わかってもらえれば、それでいいですよ。〉

ソウルと呼ばれたライボルトから怒りの色が消えた。

〈そういえばライト、お前は[サイコキネンシス]使えなかったよな?〉
〈うん。エーフィーに教えてもらったの。〉
〈ライトは結構バトルの才能があると思うわ。あと、さっきは私達も攻撃して悪かったわ。代表して謝るわ。〉
〈いいえ、元はといえば、自分が攻撃したのが事の発端ですから。お詫びに自分の本当の姿をお見せします。〉

そう言い、ソウルは眩い光に包まれた。

〈っ!この感じ、ライトのと似てるな。〉

光が収まると、そこには一匹のラティオスが浮遊していた。

〈スカイさんと同じ姿ですね。〉
〈ということは、種族はラティオスね?〉
〈はい。 あなた達は自分達に協力してくださるそうなので、お詫びを含めて特別にある物をお見せします。〉
〈えっ、ある物って〜?〉
〈あなた達は長時間潜れますか?〉
〈ウチは大丈夫だけど?ウチは水タイプも持ってるから♪〉
〈30秒ぐらいなら、息を止めれるけど………〉
〈[サイコキネンシス]で水を避ければ大丈夫だけど、私だけで精一杯だわ。〉
〈俺は10秒が限界だ。〉
〈僕はちょっと……無理です。〉〈僕も10秒が限界かな〜。〉
〈30秒止めれるなら、大丈夫です。〉
〈なら、俺達はボールに戻らないといけないな。〉
〈そうですね。ユウキさん、お願いします。〉
〈うん。お願い〜。〉
〈うん。わかったよ。〉

ユウキは自分のバックからボールを取り出し、ひとりずつボールに戻した。

〈僕は準備できたよ。〉
〈じゃあ、ついてきてください。〉
〈水に潜るの久しぶりだなー。〉
〈ライト、背中に乗せてくれるかしら?〉〈スワンナ、いつもどうり、いい?〉
〈〈うん。いいよ〉♪〉

スワンナ、ライト、ソウルはユウキ、エーフィーを乗せて水に潜った。

@ ( 2013/05/20(月) 00:39 )