第1章 旅立ち、そして変化
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PM0:30 1番道路

「チェレン、ブラック、ユウキさんもはやくきてよー。」

昼の道路に明るい声が響いた。

「ベル、いくら何でも急ぎすぎじゃない?」
「そうだよ、チェレンの言うとうりだよ。」
「ううっ。」
「まあまあ、ケンカしないで楽しく行こうよ。 せっかくの旅立ちだし。」
「「「すみません。」」」
「そんなに暗くならないで〜。  よし。この辺がいいかな。」

ユウキはフォローしながら適当な草むらを見つけて、その中に入っていった。

「3人はそこで観てて。  1番道路だとたぶんあいつが……。あっ、いたいた!」

ユウキが独り言のように話していると、ヨーテリーが飛び出してきた。

「ユウキさん。ユウキさんはどんなポケモンを持っているんですか?」

ブラックは目を輝かせながら質問した。

「まあ、みてて。ヨーテリーなら…。よし、出てきて、コジョンド!」
「コジョン!」

ユウキはコジョンドを出した。

「よし、まずは相手を弱らせないとね。そのほうが捕まりやすいんだ。」
「そうなんですか。」

チェレンが答えた。

「よし、コジョンド、(加減して)マッハパンチ!」
「コジョッ。」

コジョンドは素早い動きでョーテリーとの距離を詰めて強烈(加減した)なパンチをくり出した。

「すごい!」
「「速っ。」」

それぞれが感想を言う。最初がベルだ。
マッハパンチを受けたヨーテリーは今にも倒れそうだ。

「よし、コジョンド、ありがとう。 いけ!モンスターボール!」

コツン、とヨーテリーに当たってボールの中に吸い込まれた。

「「「「……」」」」

1回、2回、3回揺れてとまった。

「「「捕まった?」」」
「コジョッ!」
「よし、まあ、こんな感じだよ。 本当はマヒとか眠りの状態にしたほうがよりいいけどねさ。」
「そうなんですか。色々ありがとうございました。」

チェレンが代表(?)して答えた。

「どうも。  それとこられからは敬語使わなくてもいいよ」
「「いいんですか?」」
「いや、さすがに恐れ多いですよ。」

ベルとブラックは嬉しそうだが、チェレンは遠慮している。

「いいよいいよ。敬語使われるのはあんまり慣れないし。」
「コジョン!」

コジョンドも「構わないよ」と言っているかのように微笑んだ。

「「ありがとう」」
「あっ、せっかくの機会だから僕のポケモンも図鑑に登録する?」
「「「いいね(ですね)」」

3人は嬉しそう答えた。

「よし、2匹とも出てきて!」
「ジャロッ!」
「フィー!」

ユウキは残りの2匹を出した。

「あっ、こっちのはジャローダですか?」
「チェレン、よく知ってるね。そうだよ、この子はブラックがもらったツタージャの最終進化のジャローダだ。」

3人は真新しい図鑑を取り出した。

「ジャローダかぁ〜。」

ブラックは1人呟いた。

「ええっと、こっちのポケモンは……。あれ?何でこの子の情報は出ないの?」

ベルは不思そうにユウキに質問した。

「「図鑑にないポケモンっているんですか?」」
「うん。この地方ではね。 この子はエーフィーって言うポケモンだよ。イッシュには生息しないんだ。ここでは珍しい存在かな。」
「「へぇー、そうなんだー」」
「フイー。」

エーフイーは誇らしげにないた。

「うん。 あっ、もうこんな時間だ。やっぱり楽しい事をしていると、時間がたつのは早いな〜。」

ユウキの腕時計は4時を指していた。日に照らされている影は少し長くなっている。

「だから暗くなる前に今日の復習でもしてみたら?」
「「「はい!今日は1日ありがとうございました。」」」
「こちらこそ。 そうだ、ライブキャスターは持ってる?」

「うん。みんな持ってます。」

ブラックが答えた。

「じゃあアドレス交換しておこうか。聞きだい事があったらいつでも連絡してね。」
「「「はい。」」」

4人はアドレスを交換してそれぞれ別れていった。

@ ( 2013/02/24(日) 02:03 )