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PM2:00 Nの城 3F 玉座の間
「我々の計画を邪魔すると言うのなら全力で潰すまでだ!!」
「「「望むところだ!」」よ!」
ユウキ達のイッシュの運命を賭けた戦いが幕をあけた。
「コバルオン、まずは[ふるいたてる]!」
〈はい!〉「ビリジオンはサザンドラに[エナジーボール]!」
〈ベル、様子見ですね。〉「テラキオンは[剣の舞]!」
それぞれ指示を出す。
コバルオン、テラキオンは志気を高めた。
ビリジオンは口元に翠色のエネルギーを溜め始めた。
「サザンドラは[悪の波動]!、キリキザンは[辻切り]、アギルダーは[ベノムショック]!」
〈…………〉〈ふん、くらえ!〉〈……愚かな奴らだ……。〉
相手も動きだす。
〈悪タイプ……まずは僕からでいいですか?〉
〈ええ、頼むわ!〉〈頼んだ。〉
迫りくる邪悪な波動を受け止めるために、コバルオンは前に出た。
〈くっ、よし!〉
〈助かったわ。[エナジーボール]!〉〈庇ったか…[辻切り]!〉
ビリジオンは翠の弾を放ったが、キリキザンが切り裂いた。
〈愚か者が……[ベノムショック]をくらうがいい!〉
〈ワシには毒など効かん![神秘の守り]!〉
アギルダーは毒々しいエネルギーを放ったが、テラキオンは光のベールをまとって、それを防いだ。
「テラキオン、ナイス!そのまま[大地の力]!」
「アギルダー、[虫のさざめき]!」
〈了解した![大地の力]!〉〈[虫のさざめき]!〉
アギルダーは音波を放つ。
対してテラキオンは地面に技を仕込んだ。
〈くっ。〉
〈まだまだだな。 !!なに!?〉
〈かかったな。……くらえ!〉
テラキオンは音波を受けた。
アギルダーは技を当てた隙に地面からの強力な技を受けた。
〈っ!………愚かなのは………俺だったか……。〉
アギルダーは倒れた。
「よし!」
「一体やられましたか……。キリキザン、[メタルクロー]!」
「ビリジオン、くるよ![正義の剣]で迎え撃って!」
〈アギルダーがやられたか……[メタルクロー]!〉
〈一気にいくわよ![正義の剣]!〉
キリキザンは、自身の腕を硬質化して、接近した。
ビリジオンも技を出すために接近する。
〈くらえ!〉〈くらいなさい!〉
互いに技を出す。
〈っ!防ぎきれん!〉
〈くっ、なかなかやるわね!〉
相打ちとなった。
「コバルオン、[ラスターカノン]!」
「サザンドラ、[竜の波動]!」
〈わかりました!〉
〈……………〉
コバルオンは口元に銀色のエネルギーを溜め、サザンドラに向けて放った。
対してサザンドラは、無言で青黒いブレスを放つ。
〈えっ!?打ち消された!?〉
〈………〉
銀色のエネルギーはブレスに打ち消され、そのままコバルオンに直撃した。
〈くっ、……強い………。〉
「コバルオン、まだいける!?」
〈はい……なんとか……。〉
「僕が言えないけど、むりしないでよ![正義の剣]!」
「[火炎放射]!」
〈………〉
サザンドラは火炎を放つ。
コバルオンはそれをかわし、斬撃を繰り出した。
〈[正義の剣]!〉
〈……っ!〉
〈えっ!有効なはずなのに……効いてない!?〉
技は命中したが、サザンドラ平然としている。
「ヤバい。[アイアン……]」
「[火炎放射]!」
〈………〉
〈くっ、………ユウキさん……やられて……しまいました。〉
火炎を受け、コバルオンは倒れた。
「ゴルーグ、制裁を加えるのだ!」
「コバルオン、ありがとう。ジャローダ、頼んだよ!!」
〈ジャローダさん………あとは………頼みましたよ。〉
〈うん!任せて〜。〉
〈……了解だ……〉
ゲーチスはゴルーグを出した。
対してコバルオンは、ジャローダと交代した。
「コバルオンがやられた!?ビリジオンは大丈夫!?」
〈はい、…なんとか。〉
「キリキザン、[辻切り]!」
〈愚か者が、これでトドメだ!〉
「ビリジオン、くるよ!かわして、[ギガドレイン]!」
〈はい〉
ビリジオンは切りかかるキリキザンを飛び越し、技をかわした。
〈[ギガドレイン]!〉
〈ぐっ、体力が……。〉
ビリジオンは技を命中させ、体力を少量回復した。
「ゴルーグ、[シャドーボール]で援護!」
〈………了解。〉
「〈えっ!〉」
「ベル!テラキオン、[正義の剣]で守るんだ!」「キリキザンも[メタルクロー]!」
〈これはマズい。[正義の……]〉
〈えっ!集中攻撃!? っ!……やられた……。〉
「ビリジオン!!」
ビリジオンは二体の攻撃をまともに受け、戦闘不能となった。
〈間に合わなかったか……。〉
「ジャローダ、かたきをとるよ!光を溜めながら、キリキザンに[リーフブレード]!」「もう一度[正義の剣]!」
〈うん!わかったよ〜。[リーフブレード]〉〈了解した![正義の剣]!〉
〈クソッ。………やられた…。〉
ユウキ達も集中攻撃をして、キリキザンを倒した。
「………あとがなくなった………か……。だが絶対に負けるわけにはいかんのだ!」
「二人とも、ありがとう。ダイゲンキ、頼んだよ!!」
〈俺の出番だね!〉
「サザンドラ、[竜の波動]、ゴルーグ、[地震]!」
〈…………〉〈……了解。〉
〈!!今度はワシかっ!? くっ!〉
テラキオンも集中攻撃を受け、倒れた。
「テラキオン!! シャンデラ、[鬼火]!」
〈あとは………頼んだ…ぞ……。〉
〈私の出番ね〜。任せて!〉
チェレンはシャンデラを出した。
〈[鬼火]〜!〉
〈……熱っ!〉
ゴルーグは技を受け、火傷状態となった。
〈〈くっ!〉〉
そこにゴルーグの地震が襲う。
「チェレン、ベル、先にゴルーグから倒そう!」
「うん!」「はい!」
「サザンドラ、[流星群]!」「ジャローダ、接近して[ソーラービーム]!」「ダイゲンキ、[ハイドロポンプ]!」「シャンデラは[シャドーボール]!」
〈………〉〈わかったよ〜。[ソーラービーム]!〉〈わかった![ハイドロポンプ]!〉〈了解〜![シャドーボール]〜!〉
三体の攻撃が無防備のゴルーグに直撃した。
耐えられず、戦闘不能となった。
「私をここまで追い込むとは……敵ながら天晴れだ。だが、快進撃もここまでだ!」
〈〈〈くっ!〉〉〉
技を当てた三体に隕石が直撃した。
「あと一体、もう少し!」
「チェレン!ベルは一度戦った事があるから知ってると思うけど、このサザンドラは正当法では倒せないよ!」
「えっ!ユウキさん、それはどういう……」
「そうだったね!確かあの時はユウキくんを含めた全員で倒してたよね!」
「うん!だから本当の勝負はここからだよ!」
「うん!」「はい!」
「サザンドラ、格の違いを見せつけるのだ!」
〈………〉
〈シャンデラ、ジャローダ、これからだよ!〉
〈うん!がんばろ〜!〉
〈ここからが正念場だね〜!〉
イッシュの運命を賭けた戦いは終盤戦を迎えた。