第9章 伝説、再来
43
PM1:00 Nの城 Sideベル

「よし!ダイゲンキ、ビリジオンお願い!」
〈よし、わかった!〉〈ベル、指揮頼んだわよ!〉
「うん!任せて!アロエさん、アーティーさん、後は私に任せてください!」

ベルはユウキと別れ、全滅寸前のアロエ、アーティーの援護に向かった。

※ベルの[友情の証]の効果により、相手ポケモンのセリフは省略します。

「ベルちゃん、助かったよー。」「頼もしいわ。」
「誰が来ても同じだ。ワルビル!」
「我々に敵などいない!シビビール!」

相手はワルビルとシビビールを出した。

〈電気タイプ……ベル!俺はワルビルを相手にするよ!〉
〈じゃあ、私はシビビールですね。〉

「我々は残り一体ずつか……。ワルビル、[噛み砕く]!」
「シビビール、[10万ボルト]!」

相手のシビビールは電撃を放ち、ワルビルは距離を詰めた。

「くるよ!ビリジオンは[エナジーボール]で技を打ち消して!ダイゲンキはワルビルに[ハイドロポンプ]!」
〈うん!わかったよ![ハイドロポンプ]!〉〈わかったわ。[エナジーボール]!〉
「「なに!?」」

ビリジオンは翠色の弾を放ち、技を打ち消した。

「そのままシビビールに[正義の剣]!ダイゲンキは[冷凍ビーム]で援護して!」
〈わかったわ!ダイゲンキ、頼んだわよ!〉
〈うん!俺に任せて!〉

ビリジオンはワルビルを飛び越し、コバルオン以上に素早い斬撃を繰り出した。
その後ろからダイゲンキが冷気を放ち、牽制する。

「クソッ、やられた。後は頼んだ。」

ビリジオンの斬撃により、シビビールは倒れた。

「呆気ないそ!ワルビル、[地震]!」
〈〈!!ヤバい!〉〉

ワルビルは地面に思いっきり踏み込んで大規模な地震を引き起こした。

「二人共、耐えて!」
〈わかったよ!この後は[リベンジ]でいいかな?〉〈これくらいでやられたら[守護]の名が廃ります!〉
「うん!だから距離を詰めて!」
〈うん!わかったよ!〉

ビリジオンは踏ん張り、技に備え、ダイゲンキは地面が揺れる中、何とかワルビルとの距離を詰めた。

〈くらえ![リベンジ]!〉

ダイゲンキは自分の脚に備えているブレードでワルビルを切り裂いた。

〈さすがに一発じゃあ、むりですね。〉
「ワルビル、[噛み砕く]!」
「[水の波動]!」
〈うん!くらえ![水の波動]! っ!〉

技は相打ちとなった。
相手のワルビルはふらついている。

〈混乱状態になったみたいですね。〉
「うん!一気にいくよ!ビリジオンは[正義の剣]、ダイゲンキは至近距離で[ハイドロポンプ]!」
〈今がチャンスだね。[ハイドロポンプ]!〉〈これで最後です。[正義の剣]!〉

二匹の強力な連続攻撃に耐えられず、ワルビルは吹き飛ばされた。

「クソッ、我々がやられるとは………」

ベルも七賢人相手に白星を飾った。

………

PM1:00 Side チェレン

「くっ、俺がやられるとは……。」
「ヤーコンあとはワシに任せなさい。だが、1対2では………。」

シャガ、ヤーコンは何とか二体ずつ倒したが、ヤーコンは全滅、シャガも残り一体というところまで追い込まれていた。

「ヤーコンさんが………、シャガさん、僕も加勢します!」
「すまん、助かった。」
「エンブオー、出番だ!」
〈うん、やるしかないよね。〉
〈エンブオー、…ジム戦以来だな。〉

※チェレンの[志の証]の効果により、距離がある時はポケモンのセリフを省略します。

〈うん。まさかキミとタッグを組む事になるとはね。〉
「相手はナゲキとツンベアーですか。シャガさん、ナゲキを優先的にしてもらってもいいですか?」
「ああ、そのほうがありがたい。オノノクス、[竜の波動]!」
〈ああ…わかった!あの時と比べたらまだまだ…〉「ありがとうございます。エンブオー、接近しながらツンベアーに[気合いパンチ]!」
〈よし。〉

オノノクスはブレスを
放ち、エンブオーは腕に力を溜めながら距離を詰めた。

ナゲキはブレスをかわし、オノノクスとの距離を詰めた。

〈まだ動けるのか。〉
〈ドラゴンタイプを…なめるな!〉
「ナゲキ、[瓦割り]!」
「[ドラゴンクロー]で迎え撃つのだ!」
〈その守り崩してやるよ![瓦割り]!〉
〈やれるものなら…やってみろ![ドラゴンクロー]!〉
〈くっ!〉

ナゲキはチョップをしたが、オノノクスはそれを片手で受け止め、もう片方の手で切り裂いた。

「ツンベアー、[氷のつぶて]で迎え撃て!」

ツンベアーは氷塊を打ち出した。
対してエンブオーは溜めた力で氷塊を破壊しそのままの勢いで殴りつけた。

「クソッ、[冷凍パンチ]!」
「[炎のパンチ]で迎え撃つんだ!」

ツンベアーは自身の手に冷気をまとわせた。
それに対してエンブオーも炎をまとわせる。

相打ちとなり、互いに逆方向に飛ばされた。

〈くっ!、なかなかやるな。〉
「ツンベアー、[吹雪]!」
〈吹雪!?オノノクス、吹雪がくるぞ!〉
〈なに!?…吹雪だと!?〉

オノノクスはナゲキを切り裂いた直後、攻撃に備え、身構えた。

「シャガさん、[吹雪]がきます!」
「吹雪!?了解した![流星群]で迎え撃つんだ!」
「エンブオーも[火炎放射]!」
〈わかった。[火炎放射]!〉〈渾身の一撃を…くらうがいい![流星群]!〉

エンブオーはツンベアーに火炎を放ち、オノノクスは上方にエネルギーを打ち上げた。

〈攻撃を止めさせるものか![こらえる]!〉

ナゲキはツンベアーの前にたち火炎を受けた。
そこに大量の隕石が襲いかかる。

〈ぐっ、ツンベアー………あとは……頼んだ。〉〈うっ!〉〈っ!〉

攻撃をまともに受け、ナゲキは倒れた。

「やられた。あとは頼みましたよ。」
「この流れはまずいですね。」
〈オノノクス、大丈夫か!?〉
〈………なんとか……だが、あと一発耐えられるか…どうか………。〉

エンブオー、オノノクスも無傷というわけにはいかず、ダメージを受けた。オノノクスはなんとか倒れるのをこらえている。

「シャガさん、オノノクスはもう限界が近いみたいなので、援護お願いします。」
「すまんがそうさせてもらおう。[竜の波動]!」
「エンブオー、[大文字]から、[火炎放射]!」
〈……エンブオー……あとは……任せた。[竜の波動]。〉
〈あまり無理はするなよ![大文字]!〉
「こちらも[冷凍ビーム]だ!」

オノノクスのブレスは相手の冷気を打ち消すことはできなかったが、威力を弱めることに成功した。直後に放たれた炎の塊によって冷気は打ち消された。

「なに!?これはマズい![氷の……]」
〈くらえ![火炎放射]!これたでトドメだ!〉

相手の声を遮り、膨大な火炎を放った。

「……………我々七賢人が負けた………。」
〈よし、勝った。チェレン、少し休ませて。〉
「お疲れ。ゆっくりやすんでて。」


七賢人との戦いは[絆]、[友情]、[志]の賢者の加勢により、ジムリーダー側の逆転勝ちで終わった。

@ ( 2013/04/06(土) 00:46 )