第3章 新たな仲間と摩天楼の攻防
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AM9:30 ヒウンシティーメインストリート東方 Sideコジョンド

〈くそっ、どこにいったんだ?〉
〈はあはあ、やっと追いついた。〉

コジョンドがユウキ達と別れてから20分後、ジャローダにようやく追いついた。

〈ジャローダ!いい加減頭冷やせ!本当は飛び跳ねるをくらわせたいところだが、後々面倒だマッハパンチ!〉
〈ぐっ!!〉

ジャローダは突然コジョンドの攻撃をくらい、前にとばされた。〉

〈ジャローダ!いい加減落ち着け!軽率な行動が命取りになるってユウキにいつも言われてるだろ?〉
〈……………あっ、そうだった!〉

ジャローダはようやく我に返ったようだ。

〈ったく……気をつけろよ。〉
〈うん。〉


「ベルちゃん、見つかった?」
「いいえ…まだです。本当に私のムンナ、どこに行っちゃったんだろう………〉
〈まあ、俺がすぐに見つけるがな!〉
〈あっ、あれってベルじゃあないかな?〉

ジャローダの口調はまだ完全には戻ってない。

〈みたいだな。ちょうどいい、一緒に探そうか。〉
「あっ、君たちはユウキくんのポケモンだね!って事はユウキくんも近くにいるんだね。」

コジョンド達は頷いた。

「えっ!?ベルちゃんはこのポケモン達を知ってるの?何匹か欠けてるけど…。」
「はい。私の先輩のポケモンなんです。」
「そうだったんだー。実は昨日この子達に助けてもらったんだ。………(説明中。長いので省略。)………なんだよ。」
「そうだったんだー。やっぱりユウキくんのポケモンは強いなー。」
「ところでポケモン捜さなくていいの?」
「あっ、そうだった!」
〈これだからベルは……。俺だけで十分だっていうのに………〉
(フタチマル、進化して性格変わったな……。)

コジョンドはこう思った。

♪♪♪〜。

ここでベルのライブキャスターが鳴った。

《ベル?そっちはどう?僕達はまだ………》

………前回と同じなので省略します。……………

「じゃあ、そこで!」
《うん。じゃあ、切るね。》

「アーティーさん、港に行きましょう。」

ベル達は港に向かった。

………

AM10:45 ヒウンシティー 港 合流

〈よかったわー。〉
〈ジャローダも正気を取り戻したみたいだね♪〉
「本当だエーフィーはブラックのところにいたんだ。見慣れないポケモンがいるけど………。てもなんでユウキくんだけいないの?」
「ベル、事情は後ではなすよ。いいよね?」

ユウキに目線を代えて言った。

〈うん。ベルになら………。〉

ユウキは小さく頷いた。

「そういえば、今朝ジムのまえのビルに出入りしている不審な集団を見たよ。」
「「〈〈アーティさん、それを早く言ってください!〉〉」」

アーティーを除く全員の声が揃った。

………AM11:00 ヒウンシティージム前

「ここだよ。」

アーティーに連れられて、一行はジムに着いた。

「くそっ、もうばれたか。せっかくジムの前にしたのに……」
「〈またお前たちか!プラズマ団!〉」
「おやおや、もう見つかってしまいましたね。昨日の作戦も誰かさんのせいで失敗しましたし……」
〈やっぱり昨日の停電もプラズマ団の仕業だったのか!?〉

またコジョンドの勘が当たった。

「それにしてもまたあなたですか、ブラック。そろそろ野放しにするわけにはいきませんので、覚悟してください!同志たちよ、やってしまいなさい!」
「「了解しました」

ブラックに沢山の下っ端たちが襲いかかってきた。

「!!相変わらず卑怯者だな。しかしこの数はさすがに……」
「ブラック!ここは私達が相手するわ!だから後ろのやつをお願い!」
〈こっちは僕達がやるから心配しないで!〉
「ベル、ありがとう。 よし!」
〈みんな、思う存分暴れていいよ!〉
〈〈ユウキ、ありがとう。さあ、いくわよ!〉♪!〉

エーフィーとスワンナがハモった。

〈いわれなくても!〉
〈もちろん。〉
〈ジャローダ、一応これ持っておいて!〉

ユウキはジャローダにキーの実を渡した。

〈ありがと〜、ユウキ。さあ、久しぶりにあれやるか。[逆鱗]!!〉

「「!!」」

突然の大技にユウキ、エーフィー、コジョンド以外驚いている。

〈ジャローダ、なかなかやるわね♪ウチも頑張らなきゃ。[冷凍ビーム]!!〉

スワンナも続いて技をだした。

〈ジャローダ先輩、かっこいい!〉

ジャノビーは、目を輝かせている。

〈俺もやるか。[飛び跳ねる]!!〉

コジョンドは高く飛び上がった。

〈私もよ。 ノーマルと格闘タイプは少ないみたいだし、久しぶりにあれをしようかしら。[シャドーボール]!!〉

エーフィーも続いた。

〈昨日使えるようになった技を使ってみようかな。[放電]!!〉

ユウキは昨日発電機に充電している時に放電が使えるようになったようだ。


5分後

「くそっ、こいつら強い!ガキのくせに!」
「私達をなめないでよ!」

下っ端たちはユウキ達に惨敗した。

〈まっ、俺にとっては朝飯前だけどね。〉
(……そんなにボロボロなのに強がっちゃって、かわいいわね♪この子)

スワンナは思った。たぶん他のメンバーも同じだろう。

「こっちは片付いたわね。みんな、ありがとう。あとはブラックだけね。」
〈よし!みんな、むこうを助けに行こう!〉
〈ええ。〉〈ああ。〉〈うん!〉〈もちろん♪〉

四匹は同時に答えた。


@ ( 2013/03/05(火) 15:38 )