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PM2:30 サンヨウシティージム Sideベル
「ミジュマル、最後にシェルブレード!」
「ミジュ!」
ミジュマルはヤナップにシェルブレードを繰り出した。相性は良くないが既に両方ともボロボロだ。
「ヤナップ、全力でかわすんだ!」
「ナップ!」
ヤナップは紙一重でかわした。
(あと一発当てれば勝てるのに、さすがはデントさんの切り札。よし、ここはユウキくんみたいにやってみようかな。)
「ミジュマル、距離をとってバブルこうせん。」
「ミジュッ!」
ベルは水の泡を目くらましとして使うようだ。
「ナッ!?」
(この使い方は…)
「ヤナップ、気をつけて!」
「今よ。ミジュマル、シェルブレード!」
「ミジュ!」
「ナッ? !?」
技は見事に命中。
「ヤナップ!」
バタッ。
「ヤナップ、戦闘不能。よって勝者、ベル!」
「やったー。勝ったー。」
結果は僅差でベルの勝利。
「ユウキくん、やったよ!」
「ベル、おめでとう。まさか僕の戦法が手本になるとはね……。」
ベルはユウキの戦法を参考にしたようだ。
………
PM2:45 ポケモンセンター内 Sideユウキ
「じゃあ僕はこの2匹をお願いします。」
「私はみんなをお願いします。」
「了解しました。」
ユウキ達はジム戦で使ったポケモンを預けた。
「さっきのバトルよかったよ。」
「ありがとう。」
「ところで、ベルはこれからどうするの?」
「私?私はこれから夢の跡地にいこと思ってるの。」
「そうなんだ。あそこならポケモンを育てるのにちょうどいいよ。あと、そこにしかいないポケモンもいるみたいだしね。」
「本当?」
「うん。あと、そこでブラックとチェーレンが一緒にいるみたいだよ。」
「本当に?じゃあ、後で行ってみようかな。」
「なら、ここでお別れだね。ベルも頑張るんだよ。」
「うん!」
こうして2人は別れた。
………
PM5:45 3番道路
ユウキはシッポウシティーに向けて歩いているがもう日は西に傾いている。
「今日はこの辺にしようかな。」
〈そうね。〉
〈シッポウシティーまでまだまだだしな。〉
〈そうだね〜。〉
「じゃあ早めに準備しよっか。」
ユウキ達は早めの夕ご飯をとることにした。
………
PM8:00
ユウキ達は雑談をしている。
(ん?頭痛が……)
「みんな。ちょっと聞いてくれる?。」
〈なに?〉
「エーフィーには言ったんだけど、僕は夜に頭痛があると次の日に姿が変わるみたいなんだ。」
〈そうなの〜?〉
「うん。まだ確信してないけど…。 今、その頭痛が起こってるんだ。」
〈そうなのか?なら、それが本当か明日分かるな。〉
〈さすがはコジョンドね。ユウキもそう思ってるんでしょ?〉
「うん。」
〈なら、早く確かめようよ〜。〉
「そうだね。じゃあもう少ししたら寝よっか。」
しばらく話してユウキ達はね寝た。
………
AM7:00 3番道路
(ふうー、朝だ。 あっ、やっぱりピカチュウになってる。)
ユウキが起きたらやはり姿が変わっていた。
〈ユウキ、おはよう。あっ、やっぱりピカチュウになってるのね。予想が当たったわね。〉
〈そうだね。これで確信が持てたよ。〉
〈ユウキ〜。おはよ〜。〉
〈おはよー、あれ?ジャローダのほうが早いって珍しいね。〉
〈うん。やっぱり変わってたね〜。〉
〈うん〉
〈ううっ…。 ユウキはかわって………るな。これで確定だな。〉
〈そうだね。じゃあコジョンド、前みたいにお願いね。〉
〈ああ。もちろんだ。〉
〈じゃあ出発しよっか。〉
〈ええ。〉
ユウキ達はいつもどうり準備をした。
………
AM10:30 シッポウシティーゲート前
〈あー疲れた。みんなは闘いながら移動して疲れないの?〉
〈ええ。私達はユウキのおかげで強くなって体力がついたからね。〉
〈そうなんだ。じゃあもっと頑張らないとね。〉
〈ええ。でも無理は禁物よ、ユウキ。〉
〈もちろん!〉
〈じゃあついたことだし、いつものように街を見るか。〉
〈そうだね〜。〉
話しているうちにゲートをくぐっていた。
〈やっぱりいつ来ても趣があるわね。〉
エーフィーは感想を述べた。
〈ユウキ、俺はここの博物館に行ってみたいな。〉
〈それいいね〜。〉
〈私も賛成よ。ユウキ〉
〈じゃあ決まりだね。 でも入場料はどうするんだろう…。今は僕はピカチュウだし。〉
〈ユウキ、心配ないよ。ここは入場料無料だ。〉
〈そうなの〜?でも何でコジョでンドがその事しってるの?〉
〈ユウキと私はここの近くの[試しの岩]の近くで出会ったの。〉
〈そうなんだ〜〉
〈うん、そうだよ。懐かしいな。俺にとってここは故郷だからな。だから、博物館も思い出の場所の一つ何だ。昔暇な時に行ってたんだ。〉
〈だから、行きたかったんだね。いいよ。僕も見たかったし。〉
〈なら、決まりね。〉
ユウキ達は博物館に向かった。
………
AM11:00 博物館内
〈懐かしいなー。前に来た時はまだ進化してなかったっけ。〉
〈ねえ、コジョンド〜。あれは何なの?〉
ジャローダは何かの化石を差した。
〈あれのこと?あれはドラゴンポケモンの化石だ。何て言うポケモンか知らないがな。〉
〈へえ〜。〉
(あれは多分[カイリュー]っていうポケモンだとおもうよ。〉
〈へえ〜。〉
〈俺も知らなかった。って事はこの地方のポケモンでないって事だな。〉
〈そうよ。私も本物は見たことがないけど、たしかにこの地方にはいな…………〉
「あら、ポケモンだけで来てるなんて珍しいわね。 このコジョンドはもしかして、何年か前によく来てたコジョフーじやないー。」
〈アロエさん、お久しぶりです。〉
突然色黒の女性が話しかけてきた。
〈あれ?この人しってるの?〉
〈ユウキ、この人はアロエさんといって、ここの館長でもあってジムリーダーでもある人だよ。〉
〈へえ、あの人がジムリーダーかー。〉
「しばらくみないうちにおおきくなってー。 この子達はお友達?」
「コジョッ」〈ああ。旅仲間だがな。〉
コジョンドは頷いた。
「そうなのー。あなたにも新しい友達ができたのね。昔は心配になるくらい内気だったの……」
「ママー。挑戦者だよー。」
〈〈〈マザコン!?〉〉〉
一人のマザコン(ユウキ達の感じた第一印象)が走ってきた。
「コジョンド、ごめんね。これから仕事だからまた後でね。」
そう言うと去っていった。
〈アロエさん、優しそうだね。〉
〈うん、昔からそうだったよ。ところで、ユウキ?〉
〈何?〉
〈俺にここでのジム戦させてくれ。〉
〈成長したところを見せたいんだね。いいよ。サンヨウシティーでは闘わなかったしね。〉
〈ありがとな、ユウキ。〉
〈じゃあまずはアロエさんの戦い方見に行った方がいいんじゃないかしら?〉
〈そういえば挑戦者が来たって言ってたしね〜。〉
〈そうだな。〉
〈じゃあ行こっか。僕もきになるし。〉
ユウキ達は博物館の奥に併設されているジムに向かった。