第11話 二人
私とルイの組合せは間違えではなかった。改めてそう思う。他の組合せだと絶対最初の部屋で殺されていただろう…
私はルイが入ったのを確認すると鍵を閉める。
「安心は出来ないな…ドアを壊されるのは時間の問題だ。さっさと次の部屋にってまさか!?こんなの動かすのか!!時間かかるから少しバリケードでも作って置いてくれ。」
目の前には30sはあるであろう本棚が立ち塞がっていた。
「分かったわ」
私はベッドやら机などをドアの前に動かし始めた。すると、防火用のホースがありそうな鉄の蓋を開けた。スイッチを押すとドアの向こう側で音がし、耳を当てる。電子音が聞こえた。多分電子ロックが出てきたのだろう…しかし操られているのだ、こちらもあまり時間を稼げはしないだろう…
ルイが本棚をバリケードの前に置き、私の手を掴みドアを開ける
向こうは大丈夫だろうか…私は心配したが親友なのだから信じる。