第3話 侵入者
「長い間放置されているはずなのに…随分と綺麗ですね〜」
ソルは館が見えると館全体の率直な意見を言った。
「ソル率直な意見言わなくて良いから入りましょ」
「そうですね。早くシルのお姉さんのルナさんを見つけて帰りましょう。」
そう言うと躊躇なく扉を開けた。
「やっぱり皆帰ってくれないかな…私の為に皆死ぬことになったらシャレにならないよ…」
「いや、俺たちは自分の意思でここに来たんだ死んでもお前のせいじゃねぇ〜よ」
「そうそうルイの言う通りだよ〜ねぇ?」
私はそう言ってくれた皆に嬉しさを感じて
「皆ありがとう!」
と笑みを浮かべた。
「では探索と行きましょう。」
ソルは言いその時
ガシャン!
右側の部屋から何か落ちた音がした。
「皆で行かない?バラバラになるのはさすがに危ないよ…」
私の危機察知能力がそう感じて提案した皆は賛成し、右側の部屋に移動した。
この部屋は台所だろうか?奥に調理器具があるからそうだと思った。調理場近くに割れた皿と包丁が落ちていた。
「一応拾っておきましょう何かの役に立ちそうです」
ソルはそう言って包丁を拾い上げた。
台所を出て玄関ホールに戻ると奥に続く通路と左に進む通路があり私達は左に進んだ奥は風呂場らしかった。
「ねえ、これ見て」
浴槽の壁に掛かっている看板を指す。
「パス…C…6?どういう意味でしょうか?金庫でもあるのでしょうか?」
ソルは考えていたが皆は廊下に出た。
「ソル〜行くよ〜」
ソルは我に帰り後を追った。
風呂場の隣の部屋にも看板があったが…肉を捧げよ…と書いてあり何かを置く台があるだけだった…