第2章
act4
「全く木の実1つ取るのに何時間待たせるのよ!ついつい寝ちゃったじゃない!」
ヒスイは頬を膨らませて言う。俺は理由を言っても訳分からないと言って納得してくれない。依頼をリンゴを食べてつつ、続けている。奥地までは後少しという場所で依頼主の友人を見つけた。声をかける前にもらった石をネックレスにして首からさげる、そしてリングに手を置く。その瞬間何かの力に包まれる。気付くと自分の姿は別の姿に変わった。すると、ヒスイは驚いたようで慌てて、近寄り、
「ねぇ、何その姿!?いつの間にブースターになってるのよ!?どうしてそうなっちゃったの!?」
「これはね、秘密。でもこれで安心だろ?さぁ行こうぜ。」
俺は前に進むと、ヒスイは慌てて追いかけて、
「今は依頼中だから聞かないであげる。でも終わったらちゃんと話してもらうからね!」
俺は呆れつつ、
「はいはい、分かりましたよ(棒)終わったら話してあげるから依頼に集中しようぜ。」
俺はヒスイにそう言うと、友人らしき人物に話しかける。その人物はその通りらしく先にダンジョンの外に行ってもらうためにバッジを掲げた。脱出させるとそのまま奥へと進む。何かに導かれるように。ヒスイはその姿をただ追いかけるだけだった。

静寂の森奥地
無意識の内に奥へ着くと、目の前に扉がある。この扉は別の空間に繋がっていると予想して扉に近づき、手をかける。ヒスイも追いつくとノブに手をかけ、引っ張る。2匹でやっと引っ張れる位力が必要だった。扉に入ろうとすると、
「待ちなさい!そこは私が探していた扉勝手には入らせないわ。」
と理解出来ないことを言うと木の枝から炎をつけ、こちらに飛ばす。ヒスイは身軽に避けたが、俺は直撃してその反動で扉に入った。

■筆者メッセージ
炎を受けた時は元の姿に戻っていました
ネク ( 2014/12/24(水) 19:05 )