act3
スイクンは、俺にそこの箱を開けるように指示し、それに従って箱を開ける。中には石が3つと石がはめ込まれている腕輪が入っていた。その腕輪は見覚えがある、メガリングという名前で特定のポケモンがメガストーンを持つことによって新たなる進化メガ進化をすることが出来る道具と記憶している。でもこれは若干違うみたいだ。スイクンが歩み寄り、
「これはオリジナル、つまり汝みたいに特別なポケモンが使えるものだ。オリジナルのポケモンは進化は出来ない、だからとある人間はこのリングを開発してメガ進化に近い進化をすることが可能となった。その人間は増産を試みたがどれも失敗続き、完成したのはたった1つこれだけだ。おっと、まだメガ進化については知らぬか?」
「いいえ、知っています。戦闘時のみ進化をし、終了したら元の姿に戻る仕組みですよね
?」
「そこまで知っているのなら話は早い。これさっき言った通りオリジナルがメガ進化と同じ原理で進化する。しかし、唯一違うのは戦闘以外でも使用可能ということだ。だがその効力は長くて1時間はもつだろう、だからあまり使用するのは控えた方が良い分からるか?」
「はい。質問ですがどんな姿になるかを教えてください。この姿だと何かと不便で…」
「ふむ、よかろう。お主はベースがイーブイと見て間違えないだろう。これより、イーブイの進化系の姿になると言っておこう。」
「そうですか!ありがとうございます。では、そろそろ元居た世界に帰らないと…」
スイクンは吠えると、扉が目の前に現れた。
「さあ、行くが良い。この先は汝に困難が幾度なく訪れるだろう。それを友と共に切り抜けるのだ。」
「はい!本当にありがとうございました!」
俺はお礼を言うと腕にリングをはめ、石を持って扉の向こうに足を踏み入れた。
扉の向こうそこは元居た場所だった足元にはリンゴが落ちてあり、それを拾うと、急いでヒスイのいる大樹まで戻った。そこにはヒスイが眠っている姿があった。きっと異世界にいたほどの時間ではないがそれなりに時間が立っていたことが太陽の位置がそれが物語っていた。