act3
その夜二匹はギルドメンバーに挨拶し終えて部屋で就寝準備をしていた。
「まる一日寝てないからすごく眠いよ…」
ヒスイはあくびをしながら言った。そのあくびがネクにも移ったみたいにネクもあくびをした。
「じゃあ、明日から早いみたいだし寝ようか?」
「うん、おやすみ〜ネク。」
「おやすみ、ヒスイ」
二匹とも布団をかけて寝息をたて始めた。
翌日の早朝
ネクは一昨日の朝みたいに寝坊せずに、早く起きてしまった。
「ふぁ〜、眠いな〜」
ネクはそう言って部屋から出て広場まで散歩を始めた。ギルド内を一回り位するという目的もあった。朝日はとても清々しくてとても気持ち良かった。大体半分位周り終えた時誰かがランニングしている姿を見つけた。
「お〜い、アオバさんおはようございます〜」
ネクがそう呼ぶと手を振りながらこっちに向かってきた。アオバがネクの所について息を荒げながら言った。
「おはよう…ネク、随分早く起きたね〜」
「まぁ偶然早く起きただけなんですよね〜アオバさんはいつもこの位の時間に走っているんですか?」
「まぁ、僕は努力家って言うか何と言うか…足を引っ張らない様に少しでも頑張ろうとしていつも走っているんだよ。」
アオバは呼吸が整って丁重に言った。
「何ならネクも一緒に走らない?まだその体に馴れてないでしょ?馴れるまで走らない?バトルの仕方も教えてあげるよ」
「ありがとうございます!でも今日走るのは遠慮しときます。今日の朝はギルド内を一回りしようとしていたので…」
「そうだよね〜下手したら迷うしね〜視察も大切だからね!じゃあ僕は続けるから迷子にならない様に気をつけて行ってね〜」
アオバは笑いながら言った。するとネクも自然に笑みをこぼした。
朝礼の時間までに二匹はやることを始末しようと事を急いだ。
Act4へ続く…